楽天の英語公用化についてひとこと

4月は新しい生活を始める季節。あちこちで入学式や入社式が行われています。そんな中でこんなニュースも。

楽天 すべて英語で入社式 NHKニュース

楽天は、ネット通販などの事業の国際化を進めるため、3年前から会社の中のやり取りを英語で行うようにしており、新入社員には高い英語力が求められています。
1日の入社式の進行もすべて英語で行われ、三木谷社長は「すべてがダイナミックで変化のスピードが速く競争も激しいなかで、積極的に学び努力を惜しまない姿勢を忘れないようにしてほしい」と新入社員を激励しました。

こういった英語の使用推進については、様々な立場から様々な意見があると思います。どちらかと言えば否定的な意見の方が多いかもしれません。

教育畑の人間としては、これを壮大な実験と考えたら面白いのではないかと思っています。

例えば第二言語習得の研究でこれほどの規模の実験を行うことは到底不可能ですし、これで社員の英語力がぐんぐん伸びるようなら、日本の英語教育そのものに一石を投じることになるのではないでしょうか。

ただし効果を証明するにはこの新入社員のみなさんが、その後どのように英語力を伸ばしたのかきちんと測定しなければなりません。

いずれにせよ渦中にある人は大変だと思いますが、ぜひ頑張ってもらいたいものです。

また語学マニアの人間からすると、こんな環境を与えてもらえるなんてうらやましいと思ってしまうのですが、あまりそういうことを言うと怒られてしまうでしょうか。