フィンランド語学習記 vol.51 − 国の名前

フィンランド語で世界の国の名前をどのように呼ぶのか簡単に紹介してみたいと思います。

まずはフィンランドに近い国々から見てみましょう。

フィン
Suomi Finland フィンランド
Ruotsi Sweden スウェーデン
Norja Norway ノルウェー
Tanska Denmark デンマーク
Islanti Iceland アイスランド
Venäjä Russia ロシア
Viro Estonia エストニア

 
歴史的・地理的にフィンランドと関わりが深い国には、他言語からの借用ではなく、フィンランド語風の名前が付いているそうです。

実際、Ruotsi, Tanska, Venäjä, Viro などは初めて聞いたら、どこの国なのか全くわかりませんね。

続いて他のヨーロッパの国々。

フィン
Yhdistynyt Kuningaskunta UK イギリス
Ranska France フランス
Saksa Germany ドイツ
Espanja Spain スペイン
Italia Italy イタリア

 
イギリスの綴りが何だか大変なことになっているので、辞書を引いて構成要素を調べてみました。

yhdistynyt(統合した)
*yhdistyä(統合する)の過去分詞
kuningas(王)
kunta(自治体)

おそらく UK(United Kingdom)に対応した呼称なのでしょう。なお England に対応するフィンランド語は Englanti です。

ドイツの Saksa は、英語や日本語からの連想が全く働かない名前ですね。

続いてフィンランドから遠く離れてみましょう。

フィン
Yhdysvallat US アメリカ合衆国
Kanada Canada カナダ
Japani Japan 日本
Kiina China 中国
Australia Australia オーストラリア
Uusi-Seelanti New Zealand ニュージーランド

 
アメリカ合衆国の綴りは、さきほどのイギリスと少し似ています。

こちらも調べてみたところ[yhdys-]は「統合、つながり」を表す接頭辞、vallat は「国」を表す単語 valta の複数形という構成要素になっているようです。

こちらは US(United States)に対応した呼称なのでしょう。

また Uusi-Seelanti の uusi は new の意味ですね。

以上、フィンランド語の国の名前をいくつか紹介してみました。

英語や日本語に近い名前と全く異なる名前が混在し、それぞれの国が隣り合っていたりするのがおもしろいところだと思います。