Sisu − a Finnish concept

Matador Network というウェブサイトの「10 foreign words we just can’t translate(翻訳できない10の外国の言葉)という記事で、フィンランド語の sisu が取り上げられています。

Sisu

This is a Finnish word which can be approximated with the words “fortitude,” or “grit,” or “perseverance,” or “resolve to overcome obstacles.” It’s another famously untranslatable word that Finns claim to be at some centre of the Finnish national identity.

これは「不屈の精神」「気骨」「忍耐」「障害を克服する決意」などの言葉に似たフィンランド語の単語である。それはまた翻訳不可能な単語として知られており、フィンランドのナショナル・アイデンティティの中心にあるものだとフィンランド人は主張する。

sisu という言葉はフィンランド語教室に通い始めた頃に、先生が持ってきてくれたお菓子の名前でもあります。

sisu を手元の辞書で引いてみると、訳語は次のようになっていました。

  • 勇気、度胸、勇敢、大胆、忍耐、頑強、意地、根性

これだけの訳語があるところを見ると、これらのどの概念とも重なるものの、一方ではそこからどうしてもはみ出してしまうニュアンスもあるのだろうと想像することができます。

日本語でも「なつかしい」「もったいない」など、翻訳が難しい言葉は多々あります。

こういった untranslatable な言葉というのは、翻訳者泣かせではあるものの、実はその国の文化や本質をもっともよく表す言葉でもあるはずです。

そうだとすれば、その言葉についてときにじっくりと考えてみるのもおもしろいことではないでしょうか。