フィンランド語学習記 vol.57 − 人称変化と肯定/否定文

photo credit: Visit Finland via photopin cc

フィンランド語教室23週目のレポート後編です。

この日は新出の動詞を使って人称変化と肯定文/否定文の作り方を再確認しました。

まずは文を作るのに必要な人称代名詞をおさらいしましょう。

minä(私は)
sinä(あなたは)
hän(彼は/彼女は)
me(私たちは)
te(あなたたちは)
he(彼らは/彼女らは)

次にこれらの人称代名詞を使って、opiskella(勉強する)という動詞を人称変化させてみます。

[肯定形]

単数 複数
一人称 minä opiskelen me opiskelemme
二人称 sinä opiskelet te opiskelette
三人称 hän opiskelee he opiskelevat

 
[否定形]

単数 複数
一人称 minä en opiskele me emme opiskele
二人称 sinä et opiskele te ette opiskele
三人称 hän ei opiskele he eivät opiskele

 
続いて肯定文と否定文を、人称代名詞ごとのペアで見てみましょう。

Minä opiskelen suomea.(私はフィンランド語を勉強しています)
Minä en opiskele suomea.(私はフィンランド語を勉強していません)
Sinä opiskelet suomea.(あなたはフィンランド語を勉強しています)
Sinä et opiskele suomea.(あなたはフィンランド語を勉強していません)
Hän opiskelee suomea.(彼はフィンランド語を勉強しています)
Hän ei opiskele suomea.(彼はフィンランド語を勉強していません)
Me opiskelemme suomea.(私たちはフィンランド語を勉強しています)
Me emme opiskele suomea.(私たちはフィンランド語を勉強していません)
Te opiskelette suomea.(あなたたちはフィンランド語を勉強しています)
Te ette opiskele suomea.(あなたたちはフィンランド語を勉強していません)
He opiskelevat suomea.(彼らはフィンランド語を勉強しています)
He eivät opiskele suomea.(彼らはフィンランド語を勉強していません)

こうして並べてみると、それぞれの形が美しい法則に貫かれていることが見てとれます。ついつい見とれてしまいますね。

なお、フィンランド語の一人称(minä, me)、二人称(sinä, te)はしばしば省略されるとのこと。

主語が省略されても、動詞の形で主語がわかるから大丈夫ということらしいのですが、同じく主語がしばしば省略される日本語の動詞にはこのような人称変化はありません。

だとすると、日本語ではどのようにして主語(主体)を判断しているのでしょう?

母語ほど難しいものはないですね。