あっさりスープを頼んでみれば

突然ですが、下記のフィンランド語の共通点は何でしょう?

kissa(ねこ)
kukka(花)
mekko(ドレス)
missä(どこ)
sitten(それでは)
takki(ジャケット)

それは同じ子音の重なりがあること。kissa の場合で言うと[-ss-]の部分ですね。

これは日本語の促音(「っ」「ッ」)と同種の音で、kissa は「キッサ」と発音します。

他の単語もカタカナ表記をすれば「クッカ」「メッコ」「ミッサ」「スィッテン」「タッキ」となります。

これらは促音のある日本語を母語とする日本人にとっては特に難しい発音ではありませんが、ヨーロッパ系言語を母語とする人にとっては一筋縄ではいかない発音のようです。

というのも英語やフランス語やドイツ語には基本的にこの促音に当たる音がありません。

しかしながら、日本語で「あさり」と「あっさり」では意味が変わってしまうように、フィンランド語でも kuka(誰)と kukka(花)では意味が変わってしまいます。

以前「フィンランド語が簡単だと思える4つの理由」というエントリーを書いたのですが、この促音の共通性も5つ目の理由として付け足すことができるかもしれません。

[参考]フィンランド語が簡単だと思える4つの理由 | Fragments

なおヨーロッパの言語では、イタリア語に促音に近い音があり、motto(モットー)、paparazzi(パパラッチ)などは日本でも馴染みのある単語ですね。