フィンランド語学習記 vol.58 − 値段はいくら?

フィンランド語教室24週目のレポート。

ゴールデンウイーク休みを挟んだため、2週間ぶりの教室です。

今回は以前学習した「分格」を使って、値段の言い方を練習しました。

「分格」については、こちらのエントリーで紹介しています。

[参考]フィンランド語学習記 vol.55 − 分格のつくり方 | Fragments

細かい内容はさておき、今回は2以上の数詞の後ろに置く名詞は分格の形になるという一点のみ、押さえておきましょう。

[主格]kissa(猫)
[分格]2 kissaa(2匹の猫)

2匹の猫と言う場合には、kissa に[-a]が付いて kissaa となります。

この分格の形は、買い物などで値段のやり取りをする際に必要になります。例えば、こんな会話。

Kuinka paljon tämä maksaa?(これはいくらですか)
Se maksaa 30 euroa.(30ユーロです)
*kuinka(どのくらい)、paljon(多く)、tämä(これは)、maksaa(支払う)、se(それは)

フィンランドの通貨単位はユーロ(euro)です。ここでは数詞の30に続いているため、euroa という分格の形になっています。

もう少し別の例文も見てみましょう。今度は数字を文字で書いてみます

Tämä pieni sanakirja maksaa kuusikymmentäviisi euroa.(この小さい辞書は65ユーロです)
Tuo iso sanakirja maksaa satakaksikymmentäviisi euroa.(あの大きい辞書は125ユーロです)
*pieni(小さい)、sanakirja(辞書)、tuo(あの)、iso(大きい)

値段のやり取りをする際には、このような数字の読み方が非常に重要になってきます。

例えば、フィンランドへ旅行へ行って、買い物の際に何かの値段を尋ねたと想像してみてください。

そこで「それは satakaksikymmentäviisi ユーロです」と言われたとき、頭の中にすぐ125が浮かばないと買うかどうかの判断をすることができません。

そのため、教科書にはこんな練習問題ものっています。

  1. Yhdeksän kertaa yhdeksän on __________.
  2. Viisikymmentäneljä miinus neljäkymmentäkaksi on __________.
  3. Yhdeksäntoista plus kuusitoista on __________.

これは計算問題になっていて、数字で書くと、

  1. 9×9=
  2. 54-42=
  3. 19+16=

となります。

こう書いてしまえば簡単なのですが、文字で書いてあるとどうしても読み解く時間がかかってしまいます。自在に変換できるようになるには、練習あるのみ!ですね。