手術をするのにふさわしい曜日とは? − from danariely.com

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今のところ、大きい病気や怪我をすることもなく、これまでの人生を過ごしてきました。

とはいえ、これから先も無病息災でいられるとは限りません。

万が一、重篤な病気にかかって手術をすることになったとき、手術をする曜日によって生存率が異なると言われたらどう感じるでしょう?

そんな少々突拍子のない話が『予想どおりに不合理』の著者ダン・アリエリーのブログ「danariely.com」で取り上げられていました。

非常に興味深いトピックなので、ここにシェアしてみたいと思います。

According to a report that came out in the British Medical Journal, the risk of death after undergoing non-emergency surgery is lowest on Monday (1%), and goes up every day of the week thereafter. People who have surgery on Friday are 44% more likely to die than those who have it on Monday (the rate increases from 1% to 1.44%).

(イギリスのメディカル・ジャーナルに掲載されたレポートによると、緊急性のない手術を受けた後の死亡リスクは、月曜が1%ともっとも低く、その後、日がすすむにつれて上昇する。金曜日に手術を受ける人は、月曜に手術を受ける人と比べて死亡する可能性が44%高い。(割合が1%から1.44%に増加する。)

この数字は週末にはさらに増加し、1.82%にまで高まるとのこと。

本当だとすれば、これは見過ごせない数字だと思います。果たしてこの現象に対する合理的な説明はあるのでしょうか?

記事によると、一般に手術が終わった後の48時間というのは患者にとって危険な時間が続いており、出血や感染症などへの対応が必要なのですが、週末は医師や看護師などのサポート体制が手薄なため、術後のケアを必要とする期間がなるべく週末に重ならない方が生存率が高いというのです。

このレポート自体は、やや信憑性に欠ける点もあり、元記事のコメント欄にもさまざまな意見が書き込まれているようです。しかし実際、もし自分や自分の家族が大きな手術を受けるということになったら、そのときには手術の曜日が気になってしまうかもしれません。