ノンネイティブスピーカーのための英語

BACHELOR OF EDUCATION DEGREE GUIDE」という教育系学位紹介のためのウェブサイトが TESL(Teaching English as a Second Language)に関するインフォグラフィックを公開しています。

縦にずいぶん長いので、まずはざっと見てみてください。

Teaching English As a Second Language
Image source: www.bachelor-of-education.org

このインフォグラフィックによると、現在の世界の英語話者は7億6500万人以上。

そのうちネイティブスピーカーは3億3500万人、ノンネイティブスピーカーは4億3000万人。

すなわち現在の世界ではノンネイティブの人口がネイティブの人口を上回っているということになります。このことはいったい何を意味しているのでしょう?

インフォグラフィックの中程には次のような一文もあります。

Worldwide, English is the language spoken by the largest number of non-native speakers.

(世界中で、英語はノンネイティブスピーカーの数が最も多い言語である。)

英語を使って海外の人とコミュニケーションをとるときに、その相手が英語のネイティブスピーカーであるよりも、ノンネイティブである可能性の方が高い、そんな世界に私たちは生きているのです。

だから完璧な英語を話す必要はないとか、それでもきちんとした英語を話さないと真に対等な関係を築くことはできないとか、あるべきリンガ・フランカ(共通語)の姿についてはさまざまな意見があることと思います。

しかしもう少しミクロな視点で見たときに、一人一人の英語学習者が「英語というのはノンネイティブのための言語でもある」ということを知っておくのは大切なことではないでしょうか?

そんなことをつらつらと考えてしまいました。

さきほどのインフォグラフィックには、それ以外にも第二言語としての英語に関する多彩な情報がのっていますので、じっくり見てみると何か新しい発見があるかもしれません。