「死神」は英語で何と言う?

photo credit: onnola via photopin cc

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すっかり冬めいてきた今日この頃。日が落ちるのもずいぶん早くなりました。

昨晩の仕事帰り、人気のない夜道を歩いていたら、黒コートを纏った死神のような人影が目の前を横切っていきました。

幻のような一コマ。本物の死神だったら、いくつか聞いてみたいこともあったのですが。

現実に戻って、英語で「死神」は何と言うのだろう?と考えてみたのですが、よくわかりません。

家に戻って辞書を調べてみたところ、ずばり Death で「死神」の意味になるのだそう。

death

[D-; 単数形で]死神(生命を滅ぼす力の擬人化;大がまを持った骸骨・老人として絵画・文学で描かれている)。

『ウィズダム英和辞典 第3版』

あるいはこんな表現も。

grim reaper

(主に文)[the〜]死神(鎌で人間の時間を刈り取るとされる)。

『ウィズダム英和辞典 第3版』

ところでみなさんは死神というと、どのような姿を想像するでしょうか?

西洋では黒いローブを纏って大鎌を持った骸骨のイメージを用いることが多いようです。

おそらく一度はどこかで見たことがあるのではないでしょうか。

あのような死神の姿というのはいわゆる「死のアレゴリー」。死という概念に人格を与えたものと言えます。

allegory

a story, play, picture, etc. in which each character or event is a symbol representing an idea or a quality, such as truth, evil, death, etc.; the use of such symbols

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

普段、街を歩いていても死神に会うことはありませんが、時折、髑髏が描かれた服を着ている人に会うことはあります。

The most common symbolic use of the skull is as a representation of death and mortality, but has changed with modern times as in clothing most skulls are designed for fashion rather than the historical symbolism.

(髑髏は、死やその運命を表すのにもっとも一般的に使われるシンボルである。しかし現代では洋服に見られるように、ほとんどの髑髏はそのような歴史的象徴ではなく、ファッションとして描かれている。)

Wikipedia「Human skull symbolism」より

以前は髑髏のイラストを見ると、嫌な趣味だなあと思うこともあったのですが、この頃、あれはあれで深い意味があるのだと思うようになってきました。

髑髏は死のアレゴリーであり、人はみないつか死ぬ存在であるということを暗い目の奥から私たちに語りかけてきます。

そういった意味で、ファッションとしての髑髏にもそれなりの主張はあるはず。街で髑髏に出会ったら、そのメッセージに耳を傾けてみるのも一興でしょう。