作家ロアルド・ダールの創作の秘密 − from NPR

photo credit: demandaj via photopin cc

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『Charlie and the Chocolate Factory』などのヒット作で知られるイギリスの児童文学作家ロアルド・ダールの娘さんのインタビューがNPR(National Public Radio)のウェブサイトにのっていました。

ここで娘の Lucy さんは、父親の創作の秘密について触れています。

インタビューによると、父親は毎晩子供たちが寝る前に物語を話し、そこから最初の作品が生まれたのだとか。

Roald Dahl Wanted His Magical ‘Matilda’ To Keep Books Alive : NPR

Every night, author Roald Dahl told his children a story: “Most of them [were] pretty bad,” he admitted in a 1972 BBC4 interview, “but now and again you’d tell one and you see a little spark of interest. And if they ever said the next night, ‘Tell us some more about that one,’ you knew you had something.

(毎晩、作家のロアルド・ダールは子供たちに物語を話して聞かせた。1972年のBBC4のインタビューで彼は次のように認めている。「ほとんどの話はひどいものだったけど、時には子供たちの興味を引くこともあったよ。子供たちが翌晩、きのうの続きをもっと話してと言えば、これはやったと思うのさ。」)

このようにしてダールのデビュー作『James and the Giant Peach』は生まれました。

正直な子供たちは最良の批評家だったのでしょう。このようにして生み出された作品が子供たちの心をつかまない訳がありません。

しかし執筆にはそれなりの苦労も伴ったようです。特に1988年の作品『Matilda』は難産だったとのこと。

The magical narrative of Dahl’s books makes the writing look easy, but there was a lot of toil behind that playful language.

(ダールの魔法のような物語を読んでいると、すらすらと執筆されたようにも見える。しかし愉快な言葉の裏には多くの苦労があったのだ。)

ダールの作品は、とても読みやすい英語で書かれているので、英語の多読教材としてもおすすめできるものばかり。

しかしこのインタビューによると、そんな作品も何度も何度も書き直しを重ねた末に完成したものだということがわかります。

引用元のサイトでは、そんな創作の裏側に関する娘さんのインタビュー音源を聞くこともできます。作家がどんな風に作品を生み出していたのか、興味のある方はぜひ聞いてみてください。

またさきほどの引用文中にある playful language という表現は、彼の作品を形容するのにふさわしい言葉だと思います。

日本では翻訳を読むこともできますが、英語に取り組んでいる人ならぜひ原書で読んでみてください。たくさんの playful language に出会うことができます。おすすめです!

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