フィンランド語学習記 vol.120 − monta と paljon
フィンランド語教室48週目のレポート。
これまでに「多くの、たくさんの」を意味するフィンランド語として monta と paljon の二つを習いました。
今回はその二つの何が違うのか?という話題が挙がっていたので、ここに紹介してみたいと思います。
monta
monta
many
『MOT Finnish−English』
フィン・英辞書で monta を調べたところ、シンプルに many と出ていました。
ただしこの monta は主格(=辞書形)ではなく、moni という単語が格変化した形。
[単数分格]monta
monta(moni)は単独で主語になることもありますし、数えられる名詞(加算名詞)と組み合わせて形容詞として使うこともあります。
ここでは本を意味する kirja も、単数分格の形になっています。
[単数分格]kirjaa
paljon
paljon
a lot, lots, greatly, widely, a great/good deal, far, much, plenty, acres of
『MOT Finnish−English』
フィン・英辞書で paljon を調べたところ、ずいぶんとたくさんの訳語が出ていました。
フィンランド語教室でこれまでに習った paljon の用例は、みな数えられない名詞(不加算名詞)と組み合わさったものだったため、何となく英語の much のイメージでこの単語を捉えていました。
ここではコーヒーを意味する kahvi は単数分格の形になっています。
[単数分格]kahvia
ただし paljon は数えられる名詞(加算名詞)と組み合わせて使うこともあります。
ここでは本を意味する kirja は複数分格の形になっています。
[複数分格]kirjoja
なぜ複数分格の形になるのか?は今のところよくわかりませんが、そういうものなのだと覚えておくことにしましょう。
まとめ
とりあえず現時点で分かっている monta と paljon の使い方をまとめると次のようになります。
monta | paljon | |
---|---|---|
kirja | monta kirjaa (単数分格) |
paljon kirjoja (複数分格) |
kahvi | × | paljon kahvia (単数分格) |
*kirja(本)、kahvi(コーヒー)
最終的な形は、この連語を文の中でどのように使うかによって決まってくるのだと思います。
しかし連語として覚えておくなら、おそらくこんな感じでよいのでしょうか?