ヘイフラワーとキルトシュー(Heinähattu ja Vilttitossu)
DVDで『ヘイフラワーとキルトシュー』というフィンランド映画を見ました。
Hayflower and Quiltshoe – Trailer from NonStop Sales on Vimeo.
ヘイフラワーとキルトシュー(Hayflower and Quiltshoe)というのは、主人公の姉妹の名前。
ただしこれは英語タイトルをそのままカタカナにしたもので、もとのフィンランド語タイトルは Heinähattu ja Vilttitossu となっています。
7歳のしっかりもののお姉さん Heinähattu の heinä は「干し草」、hattu は「帽子」の意味。
干し草の帽子というのは「麦わら帽子」のこと。
5歳のおてんばな妹 Vilttitossu の viltti は「毛布」、tossu は「スリッパ」の意味。
毛布のスリッパ? これはそのような生地のスリッパということでしょうか。
映画の中で、ヘイフラワーは麦わら帽子をかぶり、キルトシューはスリッパを履いているので、二人が身に付けているものがそのままそれぞれの名前になっているんですね。
この映画は、ジャガイモの研究をしているお父さん(isä)、家事が苦手なお母さん(äiti)、そしてヘイフラワーとキルトシューの4人家族の物語。
しっかりもののヘイフラワーは、家事が苦手なお母さんの手伝いをしたり、おてんばなキルトシューの面倒をみたり、一家の大黒柱(?)として頑張りますが、ある事件をきっかけにすっかり口を利かなくなってしまい。。。
ストーリーらしいストーリーがある訳ではなく、ちょっと風変わりな家族の日常が淡々と描かれていきます。
でもそんな日常の一コマ一コマがとてもいとおしく思える素敵な映画です。
また主人公やお隣さんの家のインテリアデザインがとてもカラフルで楽しいので、そのあたりに注目して見るのもよいでしょう。
家族のキャラクターや舞台設定などは、何となく『となりのトトロ』を連想させるところもあり。トトロが好きな人なら、きっと楽しめると思います。
2002年製作の映画ということですので、今ではこの姉妹もすっかり大人になっているんでしょうね。
フィンランド(フィンランド語)に興味がある人、デザインに興味がある人、とにかくかわいい映画が見たい人にはオススメの一本です。
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