フィンランド語学習記 vol.146 − 接尾辞[-ton/-tön]の使い方

photo credit: czlowiekwidmo via photopin cc

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フィンランド語教室52週目のレポート。

この日は冬休み明けということもあり雑談中心。フィンランドへ行ってきた先生やクラスメイトのみやげ話を聞きました。

そんな中おもしろかったのが、tipaton tammikuu の話。

tipaton の[-ton]は「〜なし」を意味する接尾辞。tippa は「しずく」、tammikuu は「1月」の意味。

しずくのない1月??

これは天気の話ではありません。

フィンランドの人はクリスマスシーズンにどうしても飲み過ぎてしまうので、その反動で1月はアルコールを控えようとするのだとか。

つまりしずくのない1月というのは、アルコールのない1月という意味なんですね。

なお接尾辞の[-ton/-tön]はこれまでに習ったいくつかの単語や表現でも使われていました。思い出せるものを再掲してみたいと思います。

フィン
nimi 名前
nimetön sormi 名前のない指(薬指)
raha お金
rahaton 一文なしの
työ 仕事
työtön 失業した
yötön yö 夜のない夜(白夜)

 
こうして並べてみると[-ton/-tön]のイメージがよくわかります。

このような[-ton/-tön]の付く単語はフィンランド語の辞書をめくっていると、あちこちに出てきます。

英語の[-less]と同じようなものと思えば、わかりやすいかもしれません。

こちらのページにはそんな[-ton/-tön]の付く単語がたくさんのっていました。

これだけの「トン」が一堂に会するとなかなか壮観です。「トン」という響きにはどこかユーモラスな感じもありますよね。