痛い[-ache]の付く英単語
せわしない現代社会では、ストレスや頭痛の種はあちらこちらに。
それらと上手くやっていく自分なりの方法を見つけるよりほかありません。
ところで、この「頭痛の種」と言うときの頭痛はあくまで比喩。
「頭が痛い。。。」とは言っても、よくよく考えると、本当に痛みがある訳ではないのです。
このように「困っていること」を頭痛(headache)に例えるのは英語もまた同じ。
英語には、headache のように接尾辞[-ache]を使って、体の痛みを表す単語がいくつかあります。
そんな[-ache]の付く単語の一覧を見てみましょう。
英 | 日 | |
---|---|---|
1 | backache | 慢性的な腰痛、背中の痛み |
2 | bellyache | 腹痛(stomachache) |
3 | earache | 耳の痛み、小言、不平 |
4 | headache | 頭痛、困った問題、頭痛の種 |
5 | heartache | (主に報道)心痛、悲嘆 |
6 | stomachache | 胃痛、腹痛、腹部の痛み |
7 | toothache | [通例単数形で]歯痛 |
*『ウィズダム英和辞典』より
これらの単語のうち、earache, headache, heartache は物理的な痛みのほか、比喩的な意味でも使われています。
3)日本語で「耳が痛い」と言えば、自分の弱みをつかれて聞くのがつらいという意味。(中耳炎という可能性もありますが。。。)
一方、英語の earache には「絶え間のない不平不満」という意味があります。
どちらも耳が痛いことには変わりないものの、このような意味の違いが生まれるのはおもしろいですね。
5)日本語で「心痛」と言えば、あれこれ思い悩んだり、深い悲しみに沈むこと。
これについては、英語の heartache もおおむね同じ意味。心の痛みは万国共通なのでしょうか。
また日本語の場合は「胸が痛い」という表現もありますが、英語にはこれに類する表現はありません。(ただし heart 自体に胸という意味はあり。)
以上、今回は[-ache]の付く英単語とその比喩表現について考えてみました。
考えてみると、痛みの表現というのは、人間にとって最も重要なコミュニケーションの一つ。
明日も引き続きこのテーマについて書いてみたいと思います。