ache と pain の違いとは?

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きのうに続いて「痛み」について。

【きのうのエントリー】痛い[-ache]の付く英単語 | Fragments

「痛み」を意味する単語と言えば、ache と pain。

例えば、次のような文を見たときに、それぞれどのような痛みを想像するでしょうか?

I have a stomachache.
I have a pain in the stomach.

今回のエントリーでは、その違いを探ってみたいと思います。

まずは ache の定義から。

ache

a continuous feeling of pain in a part of the body

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

いきなり語義の中に pain が出てきました。

「持続する pain=ache」ということでしょうか。

たしかに、きのうのエントリーで紹介した headache(頭痛)など[-ache]の付く単語は、おおむね持続的・慢性的な痛みを表します。

またOALDの語義には反映されていませんが、心痛などの精神的な痛みを表すことも。

ache

1 (長く続く鈍い)痛み、うずき《鋭い痛みは pain》

2 切望、熱望;心痛

『ジーニアス英和大辞典』

また上記の語義から、

  • 鈍い痛み=ache
  • 鋭い痛み=pain

といった分類もできそうです。

念のため、pain の語義も見てみましょう。

pain

the feelings that you have in your body when you have been hurt or when you are ill

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』

傷つけられたときに感じるのは pain。

あまり想像したくはありませんが、針でぶすっと刺されたり、刃物でさくっと切られたりしたときに感じるのは ache ではなく pain の方。

pain

(肉体的)痛み、苦痛

(1)具体例では a〜/〜s; その際しばしば修飾語を伴う。(2)ache より強く短い痛み

『ウィズダム英和辞典』

やはり ache より pain の方が痛みは強そうです。ただしそれは ache ほど持続するものではないということなのでしょう。

以上、今回は ache と pain の違いを探ってみました。

時間 強度
ache 持続的な/慢性的な 鈍い(弱い)
pain 急性的な 鋭い(強い)

 

人が生きている限り避けられないのが痛みの問題。上手に付き合っていけたらよいのですが。。。

なかなか重いテーマではあります。