フィンランド語学習記 vol.161 − サンクトペテルブルク
ロシアの西方にサンクトペテルブルク(Санкт-Петербург)という街があります。
Googleマップで見てみると、ヘルシンキにかなり近い印象。二都市間の電車も走っているよう。
ソビエト連邦時代には、建国の父レーニンにちなんだレニングラード(Ленинград)いう名前でした。
中学生のころ使っていた地図帳には、まだレニングラードの名前でのっていたはず。
その後、ソ連が崩壊し、旧名のサンクトペテルブルクに戻ります。
ちなみに現ロシア大統領のプーチンさんは、このサンクトペテルブルクの出身。
なお各国語のサンクトペテルブルクの呼び名は次のとおり。
露 | Санкт-Петербург |
---|---|
英 | Saint Petersburg |
フィン | Pietari |
日 | サンクトペテルブルク |
ロシア語は読めませんが、こちらのサイトで確認したら「サンクトピチルブルク」のような音でした。
そしてフィンランド語でサンクトペテルブルクは Pietari(ピエタリ)。
ピエタリ?
いちおう固有名詞だというのに、まったく違う音になっています。
少し前にフィンランド語教室でこのことを教えてもらったのですが、なぜこんな名前になったのか?ずっと気になっていました。
どこかにヒントはないかと思い探していたら、Wikipedia にこんな項目を発見。
都市の名は「聖ペテロの街」を意味する。これは、建都を命じたピョートル大帝が自分と同名の聖人ペテロの名にちなんで付けたもの。隣国のフィンランドではサンクトペテルブルクを、ペテロのフィンランド語名そのままにピエタリ (Pietari) の名で呼んでいる。
Wikipedia「サンクトペテルブルク」より
つまり、Pietari というのは Saint Petersburg の Peter の部分をフィンランド語読みしたものだったんですね。
この聖ペテロはイエス・キリストの最初の弟子。
英語風に発音すればピーター、ロシア語風に発音すればピョートルとなります。いずれもそれぞれの国では一般的な男性の名前。
だとすると、ピエタリという名前のフィンランド人男性も多いのでしょうか?
。。。と、いろいろ調べて書いていたら、何だか旅行に行きたい病が出てきてしまいました。
ロシアは昔、アエロフロート(ロシア航空)でイギリスへ行ったときに、トランジットでモスクワに一泊したのみ。
ヘルシンキから、電車でゆるゆる行けたりしたら最高なのですが。