週の真ん中には何がある?

photo credit: [ changó ] via photopin cc

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フィンランド語の曜日の名前は次のとおり。

maanantai(マーナンタイ)
tiistai(ティースタイ)
keskiviikko(ケスキヴィーッコ)
torstai(トルスタイ)
perjantai(ペルヤンタイ)
lauantai(ラウアンタイ)
sunnuntai(スンヌンタイ)

 

水曜以外の語尾はすべて[-tai]で揃っています。

しかし水曜の keskiviikko(ケスキヴィーッコ)だけは違う形。

先日のフィンランド語教室で、なぜ水曜だけ綴りが違うのか?という話題が出ていました。

以下は先生のお話から。

まず水曜以外の maanantai, tiistai… は外来語なのだとか。

そう言われてみると、英語の Monday, Tuesday… に雰囲気は似ています。

それに対して、水曜の keskiviikko はフィンランド語で「週の真ん中」という意味。

*keski(真ん中)、viikko(週)

水曜だけは具体的な意味のある単語なんですね。

先生曰く、ドイツ語も同じような構造になっているとのこと。

気になったので調べてみました。

Montag
Dienstag
Mittwoch
Donnerstag
Freitag
Samstag
Sonntag

 

ドイツ語の場合、水曜以外の語尾はすべて[-tag]で揃っています。

しかし水曜の Mittwoch(ミットヴォッホ)だけは違う形。

これもフィンランド語の Keskiviikko と同じで「週の真ん中」という意味なのだとか。

ドイツ語やフィンランド語以外の言語はどうなのだろう?と思い、考えてみると、英語にも「週の真ん中」という単語があることに気付きました。

midweek

週の半ば

『ウィズダム英和辞典 第3版』

もちろんこちらは曜日を表す単語ではないものの、語源は同じラテン語なのだとか。

もともと一つの単語が、ある言語では特定の曜日になり、別の言語では漠然とした時期を示す。これもまたおもしろい現象だと思いました。