フィンランド語学習記 vol.186 − いったいぜんたい

Question Mark Key on Computer Keyboard

フィンランド語のテキストを読んでいると、次のような文に出会いました。

Missähän täällä on kirjakauppa?(このあたりのどこに書店はありますか?)
*missä(どこに)、täällä(ここに、このあたりに)、kirjakauppa(書店)

よく見ると冒頭の疑問詞 missä の語尾に[-hän]という接尾辞が付いています。

これは疑問文に「丁寧さ/不確かさ」を付与する接尾辞。

「いったいぜんたい、どこに書店はあるのだろう?」というニュアンスを表しているんですね。

さらにテキストを読んでいると、次のようなまとめがのっていました。

Kohtelias tai epävarma kysymys: -han/-hän
(丁寧なまたは不確かな質問)

  1. Onkohan rouva Mäkinen tavattavissa?(マキネンさんはお手すきですか?)
  2. Missähän Pekka on?(ペッカはどこにいますか?)
  3. Rakastaakohan Liisa minua?(リーサは私を愛しているのだろうか?)

*rouva(夫人=Mrs.)、tavattavissa(会うことができる=available)、rakastaa(愛する)、minua(私を)

それぞれの文はおそらく次のようなニュアンスを内包しているものと思われます。

  1. (いったいぜんたい)マキネンさんはお手すきですか?(そちらの状況はわかりませんが。。。)
  2. (いったいぜんたい)ペッカはどこにいますか?(わからない。。。)
  3. (いったいぜんたい)リーサは私を愛しているのだろうか?(信じられない。。。)

たった三文字でこのような意味を付与できる接尾辞[-han/-hän]。上手く使えば表現の幅を広げることができそうです。