humorous or humourous? −[-or]と[-our]の綴り字について

Businessman Stepping on Banana Peel

英単語の中には、アメリカ式(American English)とイギリス式(British English)で綴りが異なるものがあります。

もちろんどちらを使ってもかまわないと思いますが、こんな文を書いてしまうのはNG。

My favorite colour is blue.(私の好きな色は青です。)

一つの文の中にアメリカ式とイギリス式の綴りが混在してしまっています。

favorite favourite お気に入りの
color colour

 

この[-or]と[-our]の違いは、アメリカ式とイギリス式の違いの中でも典型的なものの一つ。

例えば、次のような単語に使われています。

armor armour 甲冑
behavior behaviour ふるまい
color colour
favor favour 好意
flavor flavour 風味
honor honour 名誉
humor humour ユーモア
labor labour 労働
neighbor neighbour 隣人
odor odour 香り
rumor rumour うわさ
savor savour
tumor tumour 腫れ
vapor vapour 蒸気
vigor vigour 活力

 

探してみたら、ずいぶんたくさんありました!

なお上記の単語は全て名詞。

これだけなら規則性があるのでわかりやすいのですが、形容詞などの派生語の中にはイギリス式の[-our]が使えないものもあります。

colorful colourful カラフルな
humorous humorous ユーモアのある

 

よーく見るとおかしな点がありますね。

イギリス式の綴りにおいて、colourful は原則通り[-our]の綴りですが、humorous はアメリカ式と同じく[-or]の綴りになっています。

理由はわかりませんが、humourous という綴りは×なのだとか。

humor/humour の世界をさらに探っていくと、派生語にもいろいろあることがわかります。

humor humour ユーモア
× humorous humorous ユーモアのある
humorless humourless ユーモアのない
× humorist humorist ユーモアのある人

*◯は[-or]と[-our]に分かれるもの

humorous や humorist は[-or]しか使えないのに対して、humorless/humourless は[-or]と[-our]に分かれます。

この使い分け、イギリスの子どもたちにとっては覚えるのがなかなか大変そう。

ノンネイティブである私たちとしては、イギリスやオーストラリアの子どもたちにエールを送りつつ、しれっとアメリカ式に揃えてしまえば問題ないのですが。。。