フィンランド語学習記 vol.201 − Bで始まるフィンランド語
フィンランド語で「バナナ」は banaani(バナーニ)、「バス」は bussi(ブッスィ)。
綴りを見れば、どちらも外来語であることがすぐにわかります。
フィンランド語のアルファベットのうち[b, c, f, g, q, w, x, z]の8文字は外来語や外国語を表記する際にのみ用いられます。
試しに『フィンランド語日本語小辞典』の[b-]の項目を見てみると、わずか12語しかのっていません。
フィン | 日 | |
---|---|---|
1 | baari | [名]酒場、バー |
2 | banaani | [名]<植>バナナ(の木・実) |
3 | bensiini | [名](bentsiini)ガソリン |
4 | bensiiniasema | [名]給油所、ガソリンスタンド |
5 | betoni | [名]コンクリート |
6 | betonimylly | [名]セメント混合機、セメントミキサー |
7 | boorihappo | [名]<化>硼酸 |
8 | boorivesi | [名]<化>硼酸水 |
9 | bordelli | [名]売春宿 |
10 | brutto | [名]<商>総体、総計 |
11 | budjetti | [名]予算、予算案 |
12 | bussi | [名]<常>バス |
このうち英語にもなっているのは(1)baari、(2)banaani、(11)budjetti、(12)bussi の4語でしょうか。
その他の単語は、何語に由来しているのか、今の自分の知識ではわかりません。
またこうして見ると専門的な単語も多く、さきほどの(1)(2)(11)(12)の他に実際に使いそうなのは(3)bensiini、(4)bensiiniasema くらいのものでしょうか。
調べてみると(3)bensiini というのは、ドイツ語の Benzin、スウェーデン語の bensin から来た単語のよう。
さまざまな外来語を見たときに「これは◯◯語っぽい」とすぐに思い浮かんだら楽しそうですが、そんな境地にはなかなか辿り着けません。
しかし新しい言語の中に、馴染みのある綴りを見つけたときには、知らない土地で知り合いに出会ったような嬉しい気持ちになります。
フィンランド語には外来語がずいぶん多いので、そんな出会いもしばしば。「こんなところでお会いするなんて奇遇ですねー」という感じでしょうか。