uxorious(奥さん孝行の)

White and Pink Roses

英語には時々「そんなことを表わす形容詞があるの?」とびっくりするような形容詞が存在します。

愛妻家の男性を表わすこの形容詞もその一つかもしれません。

uxorious

excessively fond of or submissive to a wife

Merriam-Webster Online

カタカナ表記をすると「アクソーリアス」という発音になります。

語義は「度を超えて妻を愛する」または「妻に従順な」との記述。

英和辞書の方もいくつかのぞいてみましょう。

uxorious

(かたく)女房に甘すぎる、奥さん孝行の

『ウィズダム英和辞典 第3版』

「奥さん孝行の」という表現は何だかかわいらしいですね。

uxorious

妻を溺愛する、妻の言いなりの、妻べったりの

『リーダーズ英和辞典 第2版』

「言いなり」かつ「べったり」ではなかなか大変そう。本人が幸せならよいのですが。。。

さて、このような単語を見ると、次に気になるのは、

uxorious の対義語は何ですか?

ということではないでしょうか。

「奥さん孝行の」を意味する単語があるならば「旦那さん孝行の」を意味する単語もあるべきだと思う人も多いはず。

そこでそのような単語を探してみた結果、

見当たらない

ということがわかりました。

この非対称が偶然によるものなのか、私たちの社会に関する一面の真実を表わしているのかはわかりません。いずれにしても深く考えるのはやめておきましょう。(-_-)

*正確には maritorious という造語があるようなのですが、実際にはほとんど使われたことがないそうです。