フィンランド語学習記 vol.245 − バルト三国

photo credit: mariusz kluzniak via photopin cc

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フィンランド語で「バルト三国」は Baltian maat(バルティアン マート)。

その Baltian maat を構成する「エストニア」は Viro(ヴィロ)、「ラトビア」は Latvia(ラトヴィア)、「リトアニア」は Liettua(リエットゥア)。

それでは、バルト三国の言葉でそれぞれの国は何と呼ぶのでしょう?

ちょっとフィンランド語からは離れますが、調べてみました。

フィンランド語
suomi
エストニア語
eesti
ラトビア語
latviešu
リトアニア語
lietuvių
日本語
Suomi Soome Somija Suomija フィンランド
Viro Eesti Igaunija Estija エストニア
Latvia Läti Latvija Latvija ラトビア
Liettua Leedu Lietuva Lietuva リトアニア
Japani Jaapan Japāna Japonija 日本

 

横並びに見ると、エストニアだけが言語によってかなり呼称が変わっていることがわかります。

フィンランド語で「エストニア」は Viro(ヴィロ)。

エストニア語で「エストニア」は Eesti(エースティ)。

ラトビア語で「エストニア」は Igaunija(イガウニヤ)。

リトアニア語で「エストニア」は Estija(エスティヤ)。

言語系統的にはフィンランド語とエストニア語、ラトビア語とリトアニア語が親戚同士なのですが、唯一似ているのはエストニア語(Eesti)とリトアニア語(Estija)という面白いバランスになっています。

おそらくは何らかの歴史的経緯があるのでしょう。

それにしても自分の国にこれほど様々な名前があるというのは、いったいどんな感覚なのでしょうか? ちょっと落ち着かないような気もしますが、さて。