フィンランド語学習記 vol.17 − サーミの人々

photo credit: Visit Finland via photopin cc

フィンランド語教室9週目のレポート。

今回の授業ではサーミの人々についての話が出てきました。

先生曰く、フィンランド語とサーミ語はいちおう親戚同士の言語ということになっているものの、実際にはフィンランド語のネイティヴでもほとんどサーミ語を理解できないというくらい違った言語なのだとか。

ただしサーミ語は、フィンランド語・スウェーデン語とともにフィンランドの公用語に含まれるため、例えばサーミ語で裁判を受ける権利なども認められているそうです。

大型書店のフィンランド語コーナーを見に行くと、近くにサーミ語の本が置いてあるので、本をパラパラめくったりしたことはあるものの、詳しいことはわかりません。

サーミの人々の正確な人口はわかっていないものの、各種資料によると約10万人というところでしょうか? それにしてもこのような少数言語に関する学習書(!)が出ている日本という国はほんとにすごいと思います。

それはさておき、自分でもサーミの人々について少し調べてみました。

まずサーミ人というのは、フィンランドだけではなく、スカンジナビア半島北部(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシア)全域に住んでいる先住民族なのですね。

サーミ人が住んでいる地域は通常ラップランドと呼ばれていますが、やや蔑称に近いニュアンスもあるため注意が必要とのこと。そのため最近はラップ人(lappalainen)という呼び名は使用されず、サーミ人(saami)という呼び名が主流となっているようです。

そういえば前にも少し触れましたが、iPhoneの語学アプリ「EuroTalk」シリーズでは、このサーミ語もラインアップに入っています。どれくらい売れたのかわかりませんが、850円でサーミ語の基礎単語を学べ、音声まで聞けてしまうなんてすごい時代がきたものだと思います。

 
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