憂鬱になるくらい画数の多い漢字
11月もまもなく終わり。
日がどんどん短くなってきて、憂鬱な気分になっている人もいるのではないでしょうか。
毎年この時期になると気持ちが落ち込みやすいという人は、季節性のうつ病を疑ってみてもよいのかもしれません。
さて、そんな診断は医師に任せるとして、今回は「鬱」という文字について。
鬱(うつ・29画)
(形)木がこんもりと茂るさま。
(動・形)こもる。ふさがる。煙、蒸気、ある気分などがいっぱいにこもる。また、そのさま。
『漢字源』
この漢字、なんと29画もあるんですね。
こんな漢字をしょっちゅう書いていたら、それこそ鬱になってしまいそうです。
さて、今回はこの「鬱」と同じくらい画数の多い漢字を集めてみました。
以下に見ていきましょう。
爨(さん・29画)
(動)かしぐ。飯をたく。
(名)かまど。飯をたくかまど。
『漢字源』
火の上に木をのせて、木の上に鍋釜をのせる。
ある意味、わかりやすい漢字ではあります。
驪(れい・29画)
(名・形)くろうま。毛並みのつやつやとしてそろった黒毛の馬。また、つやつやして黒い。
『漢字源』
馬偏に麗しいと書いて「つやつやの馬」。
つやつや感が伝わってくるようです!
驫(ひゅう・30画)
たくさんの馬。たくさんの馬の走るようす。
『漢字源』
馬が10画の漢字なので、三つ集まると30画になります。
馬が騎馬戦をやっているようでもありますね。
鸞(らん・30画)
(名)想像上の鳥の名。鳳凰(ホウオウ)の一種。形は鶏に似て、羽は赤色に五色をまじえ、鳴く声は五音の律にあうという。
『漢字源』
鸞という鳥を知らなくても、入試で日本史を選択した人なら、この漢字を書いたことがあるかもしれません。
浄土真宗の宗祖、親鸞(しんらん)の鸞がこの文字です。
以上、今回は憂鬱になるくらい画数の多い漢字を集めてみました。
ただし書き取りテストに出る可能性はまずないでしょうからご安心を!