英語に後置詞は存在するか? − フィンランド語との比較から

14120901

英語の品詞というのは、次の8つに分類するのが一般的。

  • 名詞(noun)
  • 代名詞(pronoun)
  • 動詞(verb)
  • 形容詞(adjective)
  • 副詞(adverb)
  • 前置詞(preposition)
  • 接続詞(conjunction)
  • 間投詞(interjection)

一昨日には、このうち前置詞(preposition)に関するエントリーを書きました。

英語の前置詞というのは、いったい全部でいくつあるのか? | Fragments

そしてその後、フィンランド語の本を読んでいるときに、

英語に後置詞(postposition)は存在するのだろうか?

という疑問が浮かんできました。

というのも、フィンランド語には前置詞と後置詞の両方が存在しています。後置詞の例としては、次のような単語が。

kaksi tuntia sitten(2時間前に)
*kaksi(2)、tunti(時間)、sitten(〜前に)

sitten は「〜前に」を意味するフィンランド語の後置詞。

でもよく考えてみると、このフレーズは英語の two hours ago と全く同じ形。

フィン kaksi tuntia sitten
two hours ago

 

ago は英語の品詞分類においては副詞ということになっています。

しかしフィンランド語の sitten を後置詞と呼ぶなら、英語の ago も後置詞と呼ぶことができるのではないでしょうか?

そんなことをふと思ったので、書き留めておきたいと思います。