フィンランドの命名事情 − from Yle Uutiset
フィンランド国営放送ニュース(Yle Uutiset)のホームページをのぞいていたら New name day calender 発表という英文記事が出ていました。
New name day calendar released | Yle Uutiset | yle.fi
名前の日とは?
フィンランドのカレンダーでは、それぞれの日付に一つまたは複数の名前(ファーストネーム)が割り当てられています。
例えば、本日1月12日の名前は Toini。
もしあなたが Toini さんなら「名前の日」である今日は誕生日同様にお祝いをするのだそう。
さきほどのニュースによれば、今回のカレンダーには、39の新しいフィンランド語の名前が追加されたとのこと。
その一例として次のような名前がのっていました。
- Sisu
- Aava
- Taika
- Annu
- Paulus
今回の記事でおもしろいなと思ったのは、掲載する名前が選ばれるしくみについて。
In order for a name to be included in the almanac, it must have been used as a first name in Finland at least 500 times within the last 50 years.
(カレンダーに名前が掲載されるには、最近50年間で少なくとも500回ファーストネームとして使われていなければならない。)
非常に厳密なルールがあるんですね。
記事によると、自分の名前の日がカレンダーから外されてしまった人の中には、怒る人もいるのだそう。
名前の日が、誕生日と同じように大切なのだとすれば、外されたときのショックは大きいのでしょう。
それにもかかわらず、フィンランドではカレンダーに掲載されないような珍しい名前も増えているのだとか。
There were just over 30,000 first names in use in Finland in the 1980s, but today there are close to 100,000 names to choose from.
(1980年代、フィンランドには30,000余りのファーストネームしかなかったが、今日では100,000近くの名前を選ぶことができる。)
人口500万人の国で10万通りの名前というのはびっくりですね。
人数比を考えれば、その名前を持っているのは自分だけという人もいるのではないでしょうか。
たとえ名前の日を祝うことができなくても、それはそれで大変名誉なことだと思います。