フィンランド語学習記 vol.266 − あなたがいない寂しさ
先週から再開したフィンランド語教室では、引き続き『suomea suomeksi』というテキストを読み進めています。
今、読んでいるのは、恋人のリーサに振られてしまったペッカがその想い(?)を綴ったという5つの詩。
詩の文章というのは、語順が特殊だったり、改行が多かったり、いつもとは違う印象があります。そんな中、おもしろいと思った表現がこちら。
odotin sinua, sinä et tullut.(私はあなたを待っていたが、あなたは来なかった。)
Minulla oli ikävä sinua.(私はあなたに会いたかった。)
Minulla oli ikävä sinua.(私はあなたに会いたかった。)
後半の Minulla oli ikävä sinua. は、英語の I missed you. に当たる表現。
とはいえ、文の構造はずいぶん異なっています。試しに一語ずつ訳してみるとこんな感じに。
Minulla | oli | ikävä | sinua |
私の上に | あった | 寂しい | あなたが |
フィンランド語ネイティブの人がどのように感じているのかはわかりませんが、こうして一語ずつ日本語に置き換えてみると、切なさの伝わってくる表現だなあと思います。
そしてこれらの表現に日本語の「私はあなたに会いたかった。」を重ねてみれば、同じ感情を表すのにも様々な形式があるものだと感心させられます。
何だか他の言語の I miss you. も知りたくなってしまいました。