フィンランド語学習記 vol.271 − 生まれる
昨日のエントリーでは、フィンランド語の現在完了形について紹介しました。
そこでは英語とフィンランド語の現在完了形を似たものとして扱いましたが、中には使い方が異なる点もあります。
例えば、前回のフィンランド語教室では次のような例文を習いました。
現在完了形 | Milloin sinä olet syntynyt? | (あなたはいつ生まれましたか?) |
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過去形 | Milloin Sibelius syntyi? | (シベリウスはいつ生まれましたか?) |
上の文は現在完了形を使っているのに対して、下の文は過去形を使っています。
この違いはいったい何でしょう?
先生曰く、日本語にすると同じ「生まれた」でも、フィンランド語では生きている人には現在完了形、亡くなった人には過去形を使うのだそう。
(シベリウスは1957年に亡くなっています。)
存命の人いうのは、この世に生を享け、その「生」という状態が現在に至るまで継続している。フィンランド語ではそのように考えるんですね。
フィンランド語と同じように現在完了形がある英語でも、ここは ‘When were you born?’ と過去形を使うところなので、この完了形はやや不思議な感じ。
実際の会話で使うときには、つい過去形を使って相手を亡くなったことにしてしまいそうな気がします。
気を付けていきましょう!