We must either love each other, or we must die.

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1964年のアメリカ合衆国大統領選挙は、ジョン・F・ケネディの後を継いで当時現職の大統領であった民主党のリンドン・ジョンソン(Lyndon Johnson)と共和党のバリー・ゴールドウォーター(Barry Goldwater)の間で争われました。

その際に民主党がゴールドウォーターへのネガティブキャンペーンとして作成したテレビコマーシャルが、いわゆる「Daisy Spot」として後に有名になった動画。

女の子がヒナギクの花びらを一枚、二枚と数えながら取っていきます。 ちょっと数の数え方も覚束ない感じ。

九枚くらいまで数えたところで、男性の声でカウントダウンが始まり、カメラは女の子の瞳の中へズームイン。

ゼロの掛け声とともに核爆発の様子が映し出されます。

そこに流れる次のようなナレーション。

These are the stakes. To make a world in which all of God’s children can live, or to go into the dark. We must either love each other, or we must die.

Wikipedia「Daisy (advertisement)」より

当時は冷戦のまっただ中。

ベトナム戦争に対する強硬派であったバリーウォーターと核戦争のイメージを重ねたのでしょうが、今考えるとよくこんなCMが許されたなという気がします。

このCMが放映されたのが、今から約40年前。

当時と比べて、世界の終末はより近づいたのでしょうか? それとも遠ざかったのでしょうか?