sixteen のアクセントはどこにある?

次の二つの文を声に出して読んでみると、英語のアクセントのおもしろい特徴に気が付きます。

She is sweet sixteen.(彼女は花の十六歳だ。)
She can speak sixteen languages.(彼女は十六の言語を話すことができる。)

そう、上の sixteen は後ろにアクセントがあるのに対して、下の sixteen は前にアクセントがあるのです。

文字で表すならこんな感じ。

She is sweet sixTEEN.
She can speak SIXteen languages.

英語にはこのようにアクセントが移動する単語というのが存在します。

これはなぜでしょう?

その秘密は後ろに来る単語との関係にあります。

さきほどの She can speak sixteen languages. という文において、もし sixteen を sixTEEN と発音すると、直後の languages とのつながりにおいて、アクセントは「弱→強→強→弱」と流れます。

six TEEN LAN guages

 

声に出してみるとわかりますが、これはややつながりが悪い感じ。

これに対して sixteen を SIXteen と発音すると、アクセントは「強→弱→強→弱」と流れます。

SIX teen LAN guages

 

こちらはきれいにつながっていますね。

つまり英語のリズムというのは「強→弱→強→弱」という強弱交互の流れが最も発音しやすいので、そういうリズムを作るためにアクセントが移動することもあると。

以上ちょっと不思議な英語のアクセントのお話でした。