フィンランド語学習記 vol.286 − 様格の使い方(2)

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新年度のフィンランド語教室が始まりました。

今回からは中級クラス。2年半かけてようやく中級に辿り着きました。

ゆっくりゆっくりですが、少しずつは前に進んでいるよう。中級に入ったからには、もう「フィンランド語の初心者です」とは言わない覚悟で頑張りたいと思います。

さて、今回の授業は前期の最後に扱った様格[-nA]のおさらいからスタートしました。

[参考]フィンランド語学習記 vol.283 − 様格の使い方

様格というのは「〜の状態で」を意味するフィンランド語の格。

授業ではテキストの練習問題を解きながら、様格の作り方を確認していきます。その例文を見ていたら「ああ、様格というのはこんな風に使うんだ」というイメージがはっきりしてきたので、ここに引用してみたいと思います。

  1. Olen sairas. Makaan kotona sairaana.(私は病気です。私は病気で横になっています。)
  2. Olen laiska. Makaan laiskana sohvalla.(私は怠け者です。私は怠けてソファーに横になっています。)
  3. Olen väsynyt. Tulin väsyneenä kotiin.(私は疲れています。私は疲れて家へ帰りました。)
  4. Olen rauhallinen. Istun rauhallisena bussissa.(私は穏やかな気持ちです。私は穏やかな気持ちでバスに座っています。)
  5. Olen vihainen. Soitin vihaisena Pekalle.(私は怒っています。私は怒ってペッカに電話をしました。)
  6. Olen surullinen. Istun surullisena yksin kotona.(私は悲しい気持ちです。私は悲しい気持ちで家に一人います。)
  7. Olen utelias. Luen uteliaana Liisan kirjettä.(私は好奇心があります。私は好奇心を持ってリーサの手紙を読んでいます。)
  8. Olen mustasukkainen. Odotan mustasukkaisena Liisaa.(私は嫉妬深いです。私は嫉妬してリーサを待っています。)
  9. Olen tyytyväinen. Hymyilen tyytyväisenä.(私は満足しています。私は満足して微笑みます。)
各例文の太字の形容詞が様格の形になっており、「〜の状態で」という







意味を表しています。

主格 様格[-nA]
sairas(病気の) sairaana(病気で)
laiska(怠けた) laiskana(怠けて)
väsynyt(疲れた) väsyneenä(疲れて)
rauhallinen(穏やかな) rauhallisena(穏やかな気持ちで)
vihainen(怒った) vihaisena(怒って)
surullinen(悲しい) surullisena(悲しい気持ちで)
utelias(好奇心のある) uteliaana(好奇心を持って)
mustasukkainen(嫉妬した) mustasukkaisena(嫉妬して)
tyytyväinen(満足した) tyytyväisenä(満足して)

 

同じ横になるのでも、病気で横になっているのと怠けて横になっているのでは大きな違い。

上手に使えば、表現の幅がぐっと広がりそうな様格です。