コテンパン

15042001

どこかで聞いて、最近すっかり頭から離れなくなってしまったのが、町あかりさんの「コテンパン」という曲。

サビの「コテンパーン、コテンパーン」の部分を聞いていると、コテンパンというのも面白い日本語の一つだということに気が付きます。

こてんぱん

論争などで徹底的にやり込めるさま。「ーに批判される」

「広辞苑 第五版」

この「こてんぱん」の語源はいったい何なのでしょう?

もしかしたら、パン・カステラ・コンペイトウなどと同じポルトガル語なのでは?と推測したものの、調べてみるとハズレでした。

「こてんぱん」は新明解を引くと、類語の「こてんこてん」に飛ばされます。

こてんぱん

こてんこてん「ーにやっつけられた」

「新明解国語辞典 第七版」

「こてんぱん」が「こてんこてん」から来ているのは確かなようです。

こてんこてん

肉体的または精神的な打撃が徹底的であるさま。完膚(かんぷ)なきさま。「ーにやられた」

「広辞苑 第五版」

こうして「こてんこてん」や「こてんぱん」の語義を見ていると、かなり辛辣な印象がありますが、実際の会話で使われる「こてんこてん」や「こてんぱん」にはどこかユーモラスでのんびりした雰囲気もあります。

こてんぱんにやっつけられたとしても、次の瞬間には何事もなかったかのように立ち上がることができる、

そんなイメージがあるのは、あるいは町さんの「コテンパン」のせいなのでしょうか?