喫茶喫飯(きっさきっぱん)
このところ、仕事で転勤があったり、引っ越しをしたり、バタバタした日々が続きました。
そのように生活が忙しくなると、気持ちが落ち着かなくなることがよくあります。
やるべきことが抜けていないか心配になったり、次のタスクが気になって落ち着いて休むことができなかったり。
気が付けば、いつの間にかマイナス思考に。
そんなときに思い出したい禅語の一つに喫茶喫飯(きっさきっぱん)という言葉があります。
これはお茶を飲んでいるときには、目の前のお茶を飲むことに集中し、ご飯を食べるときには、目の前のご飯を食べることに集中しましょうという意味。
実際忙しくなればなるほど、食事をしていても「味わう」という感覚がなくなってしまい、他のことを考えながら口だけを動かしていることがよくあります。
しかし目の前の一杯・一皿を丁寧に味わうことで、不安が徐々に遠のき、気持ちが整ってくるのは不思議なもの。
せわしない日常の中で自分を取り戻すために、そんなところから始めてみるのはどうでしょう?