ほめること、認めること
例えば、職場の人間関係を円滑にするために、私たちは「ほめる」という方法を用いることがあります。
- その髪型、似合っていますね。
- 遅くまで、仕事頑張っていますね。
ただしいつも同じメンバーと顔を合わせる職場で、日々ほめることを探すというのは、かなり大変なこと。
ほめることが全く見つからない日もあるでしょうし、また毎日のようにほめていたらわざとらしい感じもします。
そんなときに試したいのが「認める」という方法。
ここで言う「認める」というのは相手の能力を認めるとか、そういうことではなく、相手の様子をそのまま言葉にするということ。
- もう夏の服装ですね。
- シャツが青ですね。
- 書類がたくさんありますね。
- 今日はカバン重そうですね。
これらは「○○だからよいですね」とほめているのではなく、単に「○○ですね」と認めているだけ。
これなら、ほめることに比べて、ハードルはぐっと下がるはず。
それでも、こんな風にちょっとした気付きを言葉にしてあげるだけで、その場に暖かな雰囲気を作りだすことができます。そんなところに人のコミュニケーションの奥深さを感じます。