フィンランド語学習記 vol.291 − kannattaa を使った文

先日のフィンランド語教室で、kannattaa という動詞の使い方を習いました。

ちょっと変わった動詞なので、ここにメモしておきたいと思います。

授業で扱ったのは、こんな例文。

Sinun kannattaa ostaa sanakirja.(あなたは辞書を買ったほうがよい。)
*ostaa(買う)、sanakirja(辞書)

ここでは主語の sinun が属格の形になっています。

[主格]sinä(あなたは)
[属格]sinun(あなたの)

「属格+kannattaa+不定詞」の形で「〜したほうがよい」という意味を表します。

主語のほかに、もう一つ気を付けなければならないのは、目的語が主格の形(sanakirja)であること。

以前に習ったルールでは、一つ二つと数えられる名詞(可算名詞)の目的語というのは対格の形(sanakirjan)にしていました。

[対格目的語]Minä ostan sanakirjan.(私は辞書を買う。)
[主格目的語]Sinun kannattaa ostaa sanakirja.(あなたは辞書を買ったほうがよい。)

kannattaa を使った文では、このように目的語が主格の形になります。

振り返ってみると、この形は以前に扱った täytyy 構文(〜しなければならない)と同じ。

Minun täytyy ostaa sanakirja(私は辞書を買わなければならない。)

[参考]フィンランド語学習記 vol.224 − täytyy を使った文

こういった構文は他にもあるのでしょうか?

それはわかりませんが、今のところは täytyy と kannattaa を使った文をセットで覚えておきたいと思います。