20世紀の100年間に英語話者の数はどれくらい増えたのか?

photo credit: World Map via photopin (license)

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中公新書『英語の歴史 ー 過去から未来への物語』のまえがきにこんな一節がありました。

(英語の)使用者数も、母語・公用語・外国語として英語を用いている人を合わせると、21世紀初頭現在、約15億 ー 世界人口の4分の1 ー にも及ぶ。100余年前の1900年には英語話者数が約1億2000万人であったことを考えると、驚くべき増加である。

『英語の歴史 ー 過去から未来への物語』まえがきより

この記述によると、この世界における英語話者の数というのは、20世紀のわずか100年の間に10倍以上になったことがわかります。

とはいえ、その間に世界の人口も爆発的に増加していますので、英語の広まりそのものを測定するため、おおまかな「英語話者数/世界人口」の割合を計算してみました。

英語話者数 世界人口 割合
1900年 1.2億 16億 7.5%
2000年 15億 60億 25%

 

1900年には世界の約13人に一人が英語を話していたのに対して、2000年には約4人に一人が英語を話しているという計算に。

人の歴史において、ある言語の話者数がこれほど急激に増加した例はあるのでしょうか?

そしてこの割合は今後どこまで増えるのでしょう?

国連の「世界人口白書」によると、世界の人口は2050年に96億人、2100年に109億人に達すると推計されています。

その頃には、もしかしたら世界の人口の半数近くが英語を話すというような英語一極集中の時代になるのかもしれません。

個人的には、思いもよらない言語が台頭してくる未来があったら面白いと思うのですが、おそらくその可能性は低いでしょう。

ただ何があるかわからないのが未来というもの。あるいはこれからの100年にびっくりするような変動が待ち受けているかもしれません。

 

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