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フィンランド語学習記 vol.818 − ystävä, kaveri, toveri

「友達」を意味する一般的なフィンランド語は ystävä(ユスタヴァ)。

ystävä[ユスタヴァ]

①友人:

Hän on paras ystäväni.
彼は私の最良の友人だ。

②愛好者:

Olen oopperan ystävä.
私はオペラの愛好者だ。

「パスポート初級フィンランド語辞典」

ただこの他に kaveri, toveri という単語を耳にすることもあります。

kaveri[カヴェリ]

友人、仲間、やつ:

koulukaveri
学校の友人
kumma kaveri
変なやつ

「パスポート初級フィンランド語辞典」

toveri[トヴェリ]

仲間、友人、同志:

työtoveri
同僚

=kaveri

「パスポート初級フィンランド語辞典」

ystävä, kaveri, toveri の違いとは何なのでしょう?

改めて辞書の訳を比較してみると次のようになります。

  • ystävä = 友人、愛好者
  • kaveri = 友人、仲間、やつ
  • toveri = 仲間、友人、同志

kaveri の訳が「友人→仲間」の順番になっているのに対して、toveri の訳が逆の「仲間→友人」の順番になっていることに意味はあるのだろうか?などと考えてみましたが結論には至らず。

何となく toveri より kaveri の方が気さくな間柄を表す単語なのかなという気もしますが、実際はどのようなニュアンスの違いがあるのでしょう?

 

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ネガティブな味覚

世の中には甘いものが好きな人もいれば、辛いものが好きな人もいます。

あるいは酸っぱいものが好きな人もいれば、苦いものが好きな人だっています。

ただ辞書を眺めてみると、このような味覚を表す日本語には必ずネガティブな意味が含まれていることがわかります。

あまい[甘い](形)

⑤ゆるかったり、するどさがなかったりして、よくない。ゆるい。

「ねじがー・切れ味がー・ガードがー」

(↔固い)

「三省堂国語辞典 第七版」

からい[辛い](形)

③よしあしの決め方が、きびしい。きつい。

「点がー」

「三省堂国語辞典 第七版」

しょっぱい(形)

③〔俗〕不景気なようすだ。けちくさい。つまらない。

「ー店・ー話・〔プロレスの〕ー試合」

「三省堂国語辞典 第七版」

にがい[苦い](形)

②二度と味わいたくない つらい感じだ。

「ー思い・ー経験」

「三省堂国語辞典 第七版」

もちろん「甘い」のようにポジティブな意味を含む言葉もありますが、全体的にはネガティブな意味の方が目立ちます。

人間とこの世界の大切な接点である味覚を表す言葉にこのような負の感情が付着する理由は何なのでしょう? 掘り下げてみると面白そうなテーマです。

とりま?

フィンランド語であれ、英語であれ、日本語であれ、わからない単語があったら辞書を引くことにしています。

しかしもちろんすべての言葉が辞書に出ている訳ではありません。

この前、職場のアルバイトの子が使っているのを聞いて「??」と思ったのが「とりま」という言葉。

こっそり辞書を調べたものの、手持ちの辞書にそれらしい言葉は出ていません。見つかったのはこれだけでした。

トリマー(名)〔trimmer= トリミングをする人〕

犬の理髪師。

「三省堂国語辞典 第七版」

改めてネットで調べてみると、「とりま」というのは「とりあえず、まあ」を意味するスラングなのだそう。

普通は知らない言葉でも文脈からなんとなく意味を想像できるものですが、この「とりま」に関しては正直全く想像が及びませんでした。「そうだったのか!」という感じです。

三国風に書いてみるとこんな感じでしょうか。

とりま

〔俗〕←とりあえず、まあ

「ー、6時集合ね」

「三省堂国語辞典風」

ネットで見つけた説明によれば、結構古くからある言い回しで、最近はむしろ下火になりつつあるとのこと。

それにしても今でこそこういう言葉をネットで調べることができますが、ネットのなかった時代にはどうしていたのだろう?と思ってしまいます。

当然辞書には出ていませんし、やはりその言葉を使った当人に聞くのが一番なのでしょう。ただ年をとってくるとなかなかそれができないんですよね。

フィンランド語学習記 vol.817 − tavattavissa

以前使っていたフィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi』を久しぶりに読み返していたら次の文が目にとまりました。

Onkohan Heli Nieminen tavattavissa?

ヘリ・ニエミネンさんはお手すきですか?

「suomea suomeksi」P.99

このときは tavattavissa という単語を「会うことができる」という意味で習った記憶がありますが、今の目で眺めてみるとこれは動詞 tavata の受動現在分詞 tavattava の複数内格であることがわかります。

動詞 tavata を分詞ボックスに入れてみるとこんな感じに。

タイプ4 tavata(会う)

能動 受動
現在分詞 tapaava tavattava
過去分詞 tavannut tavattu

 

参考:フィンランド語学習記 vol.779 − 分詞ボックス

この tavattavissa はよく使われる表現ということで、そのまま辞書の見出し語にもなっていました。

tavattavissa[タヴァッタヴィッサ]

会うことができる、電話に出ることができる:

Onko Emma tavattavissa?
エンマはいらっしゃいますか?

「パスポート初級フィンランド語辞典」

それにしてもなぜこの形で「〜できる」という意味になるのでしょう?

文法書をめくってみると、次のような説明を見つけました。

受動現在分詞 tehtävä の複数内格 tehtävissä は動詞 olla と結びついて「〜できる」といった可能性を表すことができます。

Tietokone on helposti korjattavissa.
コンピュータは簡単に(helposti)修理できる。

tavata「会う」からできた tavattavissa はしばしば使われます。

Onko hän tavattavissa?
彼女に会うことはできますか。

「フィンランド語文法ハンドブック」P.282

なるほど。tavattavissa だけではなく korjattavissa のように他の動詞でもこの形を使うことがあるんですね。

ただコンピュータは一台なのに複数形を使うというのはちょっと不思議なところ。このあたりは慣用表現として覚えてしまった方が良いのでしょう。

フィンランド語学習記 vol.816 − vartalo

フィンランド語の理解に欠かせないのが名詞や形容詞の「語幹」という概念です。

フィンランド語の特徴である豊かな格変化の大半はまず語幹を求めるところからスタートし、その語幹に様々な語尾をくっつけます。

そんな「語幹」はフィンランド語では何と言うのでしょう? 辞書をパラパラとめくっていたら偶然に見つけました。

vartalo[ヴァルタロ]

①胴体、体:

Hänellä on lihaksikas vartalo.
彼女は筋肉隆々とした体をしている。

②⦅文法⦆語幹:

Sanan vartaloon liittyy päätteitä.
語の語幹に語尾が結びつく。

「パスポート初級フィンランド語辞典」

フィンランド語で「語幹」は vartalo。上記のとおり、もとは「胴体」を意味する単語です。

植物のアナロジーである日本語に対して、動物のアナロジーであるフィンランド語。

言葉が違えば表現も変わる、そのちょっとした違いが面白いです。

 

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フィンランド語学習記 vol.815 − e 型の名詞の作り方

昨日のエントリーで扱ったフィンランド語の動詞から名詞を作る手順の続きです。

toivoa(望む) toive(望み)
lyhentää(短くする、短縮する) lyhenne(略語)
katsoa(見る) katse(視線、目つき)

 

テキストには動詞から名詞を求める次のような式が紹介されていました。

verbi e substantiivi
toiv- e toive
toivon

 

これによると動詞から名詞を作る手順は、

  1. 動詞の一人称単数形を求める。
  2. 語尾の[-Vn]を外す。
  3. 語尾に[-e]を付ける。

以上の3ステップ。

昨日取り上げた u/y 型の名詞では動詞の三人称複数形がベースでしたが、e 型の名詞では一人称単数形がベースになっています。

派生語の作り方にもさまざまなパターンがあるんですね。

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