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How do you spell ライチ?

17090901

この前の蒸し暑い日に、駅のホームの自動販売機で「ソルティライチ」のペットボトルを買ったときのこと。

何気なくボトルのラベルを見ると SALTY LITCHI と書いてあります。

「へえー、ライチって litchi って綴るんだ。」

「でも、予備知識なしにこの綴りを見たらリッチって読んでしまいそう。」

「そもそも、litchi って英語らしくない綴りだな。」

などと考えて、Wikipedia を見てみると「ライチ(ライチー)」というのは広東語、または台湾語・閩南語の発音に基づくと書いてあります。

*標準中国語では「リーチー」という音になるとのこと。

そのように言われてみると、たしかに中国語っぽいような気もしてきます。

また英語では「ライチ(ライチー)」と「リーチー」の発音が併用されているとも書いてありました。

そこで英語辞書を引いてみると、このように見出し語が出ています。

lychee (also lichee, litchi)

NOUN

A small rounded fruit with sweet white scented flesh, a large central stone, and a thin rough skin.

Oxford Dictionaries

つまり英語のライチには、ソルティライチのボトルに書いてあった litchi 以外にも複数の綴りがあることになります。

おそらくは外国語の音を表すのに適した綴りが模索された結果なのでしょうか。

個人的には「ライチー」なら lychee、「リーチー」なら lichee に一票を投じたいように思います。

でも「ライチー」なら liechee の方がいいかなとか、「リーチー」なら leechee の方がいいかなとか色々考えてしまったり、、、英語の綴り字と発音の関係は本当に複雑ですね。


abibliophobia

17090801

怖いものというのは人それぞれ。

例えば、高いところが怖い(=高所恐怖症)、狭いところが怖い(=閉所恐怖症)、尖ったものが怖い(=先端恐怖症)という自覚のある人は多いでしょう。

あるいはそういったメジャーな恐怖症以外に、自分でも自覚していないようなマイナーな恐怖症が心の奥底に潜んでいることもあるかもしれません。

私は次の単語を見つけたときに「これは自分のことだ!」と思わずにはいられませんでした。

abibliophobia (uncountable)

(humorous) Fear of running out of things to read.

「Wiktionary」

abibliophobia は「読むものがなくなることの恐怖症」の意味。

一つの悪夢を描写してみましょう。

  • 国際線の飛行機に本や雑誌を一冊も持たずに乗ってしまう。
  • スマホはうっかり預け入れ荷物の方に入れてしまった。
  • 機内の雑誌・新聞・パンフレットはすべて未知の言語で書かれている(グルジア語とか)。

この状況が10時間以上続く、、、自分にとってこれほど恐ろしい状況はありません。

もちろん現在の国際線において、英語が読めないなどということは現実にはありえないものの、状況を想像するだけで怖くなってしまいます。

みなさんにとっての怖いものは何でしょう?


優性・劣性

17090701

きのうのニュースより。

遺伝の「優性」「劣性」使うのやめます 学会が用語改訂 (朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

遺伝学における「優性・劣性」という用語は、本来何かの優劣を意味する訳ではないが、そのように誤解されやすいので、学会としては今後「顕性・潜性」という用語に置き換えていきたいとのこと。

いわゆる優性遺伝・劣性遺伝などと言うときの「優性・劣性」ですね。

このニュースを読んで気になったことが二つありました。

まず一つ目は「優性・劣性」は一般の国語辞書ではどのように定義されているのかということ。

さっそく辞書を引いてみました。

ゆうせい[優性](名)

①〔文〕すぐれた性質(のもの)。

②〘生〙〔遺伝で〕対立する形質のうち、交配したとき次の代〔=雑種第一代〕に発現するほう。

「ー遺伝」

▷(↔劣性)

「三省堂国語辞典 第七版」

れっせい[劣性](名)

①〔文〕劣等な性質(のもの)。

②〘生〙〔遺伝で〕対立する形質のうち、交配したとき次の代〔=雑種第一代〕には発現せず、それ以後の代で発現するほう。

「ー遺伝」

▷(↔優性)

「三省堂国語辞典 第七版」

素人でもよくわかる説明が出ていました。

ただあくまでも一つ目の語義は「すぐれた性質、劣等な性質」ですし、これらの用語から優劣を連想してしまうということは避けられそうにありません。

そういう意味では「顕性・潜性」に置き換えるというのは長期的には正しい判断なのかもしれません。

そしてもう一つ気になったのは、言葉を置き換えるというのはどのくらいの労力と時間を要する作業なのかということ。

遺伝学の専門用語とはいっても、一般の国語辞書に掲載されているくらい普及した単語を特定の団体の影響力で変えていこうというのは、なかなか大変なことだと思います。

というのも、言葉を置き換えるということは、単に「変えます!」と宣言するだけでなく、実際に人々に普及し、上記のような国語辞書に新しい用語の「顕性・潜性」が掲載されるくらいのレベルに至って、初めて本当の意味で言葉を置き換えることができたと言えるのではないかと思うからです。

論文などに使われる用語が変わればよいという意見もあるかもしれませんが、そもそもの変更動機である「誤解されやすいから変えたい」というのは、エキスパートではなく、私たち素人を想定した発言のはずです。

そういう意味では、新しい用語が普及するのにどれくらいの時間が必要なのか、あるいは普及せずに終わってしまうのか、それを確かめるためにも、まずはこんなニュースがあったということをここに書き留めておきたいと思います。

 
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晴天、曇天、雨天

17090601

天気予報でよく使われる天気と言えば「晴れ、曇り、雨」の三種類。

それぞれの漢字の後に「天」を付けると、

  • 晴天
  • 曇天
  • 雨天

となります。

しかしさきほど文章を書いていて「曇天」と入力しようとした際に、

「あれ、曇天って何て読むんだっけ?」

とわからなくなってしまいました。

読み方がわからないと、かな入力からの漢字変換ができません。

仕方ないので、とりあえず「くもり→てん」と一文字ずつ漢字変換。その後、スマホの辞書アプリで読み方を調べてみました。

辞書アプリでは探している単語の読み方がわからなくても「曇」という漢字から前方一致検索ができます。これは紙の辞書にはない強みですね。

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曇天の読み方は「どんてん」でした。

どんてん[曇天](名)

〔文〕くもった空。(↔晴天)

「三省堂国語辞典 第七版」

ついでに晴天と雨天も引いてみましょう。

せいてん[晴天](名)

はれた空。天気がよいこと。

(↔雨天・曇天)

「三省堂国語辞典 第七版」

うてん[雨天](名)

雨の降る〈天気/日〉。

「ー体操場」

(↔晴天)

・ーじゅんえん[雨天順延](名・自サ)

雨のときは、はれるまで順々に予定の日をのばすこと。

「三省堂国語辞典 第七版」

私たちは日常生活の中で「晴れ、曇り、雨」は等しく使いますが、「曇天」は「晴天、雨天」に比べてあまり使わないように思います。

実際、三国の記述でも曇天にだけ文語の〔文〕マークが付いています。

気になるのは、なぜ曇天だけがこのような扱いになってしまったのかということ。

やはり「どん」という読み方が難しいせいなのか、あるいは他の理由があるのでしょうか?

 
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もっちりとしたくるみパン

17090501

この前、家の近くのローソンでパンを物色していたとき、商品名にずいぶん多くのオノマトペが使われていることに気が付きました。

ちなみにそのときに買ったのは「もっちりとしたくるみパン」。

もっちり(副・自サ)

ふっくらして弾力のあるようす。もちもち。

「ー(と)した〈食感/肌〉」

「三省堂国語辞典 第七版」

パンの棚に「もっちりとしたくるみパン」と単なる「くるみパン」があったら、おそらく多くの人は「もっちりとしたクルミパン」を選ぶのではないでしょうか。

このように食感のオノマトペというのは、人々の購買意欲に大きな貢献をしているのではないかと推察します。

なお家に帰ってからローソンのホームページを見てみると、次のような商品名が見つかりました。

  • ふわふわ三角シャルロットサンド 北海道産牛乳入りミルククリーム
  • もちっと黒糖パンケーキ 抹茶ホイップ&黒蜜クリーム(沖縄県産黒糖)
  • ふわふわシフォンケーキ 瀬戸内産レモン
  • ふわふわロール 愛媛県産清見オレンジ
  • バター風味豊かなサックリメロンパン
  • しっとりメロンパン 国産メロン
  • もっちりとしたくるみパン
  • もっちりとしたコッペパン 練乳ミルク
  • もっちりとしたコッペパン粒々ピーナッツ
  • モッチチョコブレッド
  • ベーコンマヨネーズのふわふわパン
  • もち食感クリームチーズ&ダブルベリーパン 2個入
  • しっとりとした味わいの食パン 6枚

こうして並べてみると、ふわふわともちもち(もっちり、もちっと)が食感オノマトペの二大巨頭であることがわかります。

ここはひとつ言語調査の名目で、

  • もっちりとしたくるみパン vs. くるみパン
  • ふわふわシフォンケーキ vs. シフォンケーキ

こんな命名の違いによってどれくらい売り上げが変わるのか調査したデータがあればおもしろいのにと思います。

あるいは大手のコンビニチェーンならそれくらいのデータは当たり前に持っているものなのでしょうか?

 
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フィンランド語学習記 vol.496 − 動作主分詞の使い方

17090401

昨日に続いて、フィンランド語の動作主分詞について。

フィンランド語学習記 vol.495 − 動作主分詞の作り方

昨日作ったのは次のような表現。

Pekan avaama kirje(ペッカが開いた手紙)

このフレーズを使って、次のような文を作ってみたいと思います。

                     oli valokuva.
(ペッカが開いた手紙の中には写真が入っていた。)

「手紙の中」なので、kirje を kirjessä と内格[-ssA]の形にすればよいのかなと思いますが、、、

* Pekan avaama kirjessä  oli valokuva.
(ペッカが開いた手紙の中には写真が入っていた。)

これは間違い。

kirjessä を修飾する動作主分詞 avaama も kirjessä に合わせて内格の形にしなければなりません。

 Pekan avaamassa kirjessä  oli valokuva.
(ペッカが開いた手紙の中には写真が入っていた。)

これでできあがり。

なおテキストには次のような表現も出ていました。

Pidin lainaamastani kirjasta.
(私は借りてきた本の内容が好きだ。)
Pekka antoi kadulta löytämänsä lompakon poliisille.
(ペッカは道で拾った財布を警察に届けた。)

太字の部分は「人称代名詞の属格+動作主分詞」の人称代名詞が省略されて、代わりに動作主分詞の末尾に所有接尾辞が付いた形になっています。

minun lainaama kirja
Pidin minun lainaamasta kirjasta.
Pidin lainaamastani kirjasta.

 

hänen löytämä lompakko
Pekka antoi kadulta hänen löytämän lompakon poliisille.
Pekka antoi kadulta löytämänsä lompakon poliisille.

 

このように分詞の動作主と主語の動詞が同じときには、動作主に当たる人称代名詞の属格は省略するのがルール。

人称代名詞と所有接尾辞の関係を念のため確認しておきましょう。

一人称単数 minun [-ni]
二人称単数 sinun [-si]
三人称単数 hänen [-nsA]
一人称複数 meidän [-mme]
二人称複数 teidän [-tte]
三人称複数 heidän [-nsA]

 

このように語尾が複数重なる形は少々ややこしく、認識するのに時間がかかってしまいます。

とはいえ、これでフィンランド語の5つの分詞はすべて終了。

お疲れさまでした!


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