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フィンランド語学習記 vol.195 − 9時から6時まで

photo credit: antonychammond via photopin cc

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フィンランド語で「1, 2, 3・・・」は yksi(ユクシ)、kaksi(カクシ)、kolme(コルメ)・・・。

1 yksi
2 kaksi
3 kolme
4 neljä
5 viisi
6 kuusi
7 seitsemän
8 kahdeksan
9 yhdeksän
10 kymmenen
11 yksitoista
12 kaksitoista

 

最初は苦労したものの、この頃はかなりすらすらと数字を言えるようになりました。

日常会話で数字を使うことは多々ありますが、その一つは時間の表現。

Kello on yhdeksän.(時刻は9時です。)
Kello on kuusi.(時刻は6時です。)

数字さえ覚えていれば何とかなるのだろう、と思っていたら、前回のフィンランド語教室で次のような表現を扱いました。

kirjakauppa on auki yhdeksästä kuuteen.(書店は9時から6時まで開いています。)

??

よーく見ると数字の部分が格変化しているのがわかります。

[主格]yhdeksän(9)
[出格]yhdeksästä(9から)
[主格]kuusi(6)
[入格]kuuteen(6まで)

フィンランド語で「◯時から△時まで」と言いたいときには「◯=出格、△=入格」で表すのだそうです。

そこで1〜12の出格と入格をまとめると次のようになります。

主格 出格 入格
1 yksi yhdestä yhteen
2 kaksi kahdesta kahteen
3 kolme kolmesta kolmeen
4 neljä neljastä nejlään
5 viisi viidestä viiteen
6 kuusi kuudesta kuuteen
7 seitsemän seitsemästä seitsemään
8 kahdeksan kahdeksasta kahdeksaan
9 yhdeksän yhdeksästä yhdeksään
10 kymmenen kymmenestä kymmeneen
11 yksitoista yhdestätoista yhteentoista
12 kaksitoista kahdestatoista kahteentoista

 

大変複雑ではあるものの、「9時から6時まで」あるいは「トゥルクからタンペレへ」などという表現を組み立てていると、フィンランド語の本質に触れているなあと思う瞬間があります。

素晴らしき格変化の世界!といったところでしょうか。

フィンランド語学習記 vol.194 − モスクワ経由でヘルシンキへ

photo credit: ChaoticMind75 via photopin cc

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フィンランド語教室67週目のレポート。

前回のクラスでは「◯◯から△△へ」という移動の表現を扱いました。

フィンランド語学習記 vol.189 − トゥルクからタンペレへ | Fragments

今回のクラスではこれに加えて「◯◯経由で△△へ」という表現も扱いました。

Minä menen Moskovan kautta Helsinkiin.(私はモスクワ経由でヘルシンキへ行きます。)
*mennä(行く)、kautta(〜経由で)

kautta は「〜経由で」を意味する後置詞。

後置詞なので「◯◯+kautta」で「◯◯経由で」の意味になります。

英語に慣れた頭にはフィンランド語の後置詞はやや違和感があるのですが、考えてみると順番は日本語と同じ。

Moskovan kautta
モスクワ 経由で

 

一つ気を付けなければならないのは、◯◯の部分に入る単語は属格の形になるということ。

[主格]Moskova
[属格]Moskovan

ユヴァスキュラ経由なら Jyväskylän kautta、池袋経由なら Ikebukuron kautta となります。

そういえば前に kanssa(〜といっしょに)という後置詞を習ったときにも、属格の形を伴いました。

すると「後置詞は属格と結びつく」というルールが存在するのかなと思い、文法書を調べていたらこんな記述を発見。

フィンランド語には前置詞よりも後置詞の方が多く存在します。後置詞は属格の形をした名詞と結びつき、前置詞は分格の形をした名詞と結びつくのが一般的です。ただし、なかには前置詞としても後置詞としても使われる語もありますし、属格や分格以外の名詞と結びつくものもあります。

『フィンランド語文法ハンドブック』P.119

なるほど。やはり「後置詞は属格と結びつく」というルールは存在していました。

ただし例外もあるようです。

とはいえ、文法学習の要諦は「まずは幹を覚え、枝葉は後回しに」。

本当は枝葉が大好きで細かいところにばかり目が行ってしまうのですが、それもほどほどに。

まずは幹の部分をしっかりと固めていきましょう。
 

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『カラマリ・ユニオン』アキ・カウリスマキ監督

photo credit: Novowyr via photopin cc

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フィンランドの映画監督アキ・カウリスマキの作品を集めた Blu-ray Box が3月に発売されました。

デビュー作の『罪と罰』から、2006年の『街のあかり』まで、何と長編16作品+短編8作品!

まずは未見の作品から観てみようと思い、最初に選んだのが1985年の作品で、デビュー二作目に当たる『カラマリ・ユニオン』。

物語の冒頭、カメラは場末のレストランに集まった15人の男たちを映し出します。男たちの名前は全員フランク(!)。

「我々はもうこの街では生きていけない」というリーダー格の男(もちろん名前はフランク)。

彼らは街の反対側にあるという理想郷エイラを目指して出発することを決意します。

打ち合わせが終わり、建物の外を歩いていく男たちの姿に音楽が重なるシーンは『レザボア・ドッグス』のオープニングシーンを思い出しました。

とにかく映像の切り取り方がスタイリッシュでかっこいい。

物語はその後、15人のフランクと1人のペッカが、それぞれのやり方で理想郷に向かう、そのおかしな道行きを、モノクロームの美しい映像で追いかけていきます。

全体を貫くストーリーはあってないようなもの。

この作品をナンセンス、笑えないコメディと称することもできるでしょうが、それ以上のキラリと光る何かが一つ一つのシーンに鏤められているような気がします。

笑ってしまったのは、物語の中盤、3日間飲まず食わずのマッティ・ペロンパーがスーパーのウインドウ越しに見た魚の缶詰について言うこんなセリフ。

死んだ魚は缶に守られ
缶はウインドウに
ウインドウは警察に
警察は恐怖に守られてる
たかが6匹のイワシにそれだけのバリケードだ

現実離れしたシークエンスから、物語に寓話的な意図を読み取ることもできると思いますが、それは観る人の自由に委ねられている感じ。

いずれにせよ映画の全編を通して、監督が好きなように撮っているということが、ひしひしと伝わってきます。

理想郷エイラへの道は険しく、フランクたちは途中一人また一人と脱落していきます。最後に残ったフランクたちはエイラに辿り着くことができたのか? それはぜひ本編でご確認ください。

ところで、タイトルのカラマリ・ユニオン(Calamari Union)いうのは、どんな意味なのでしょう?

これはフィンランド語ではなく英語で、calamari というのは「イカ」のこと。

calamari

[複数扱い]イカ(squid)<特にイタリア料理での呼び名>

『ジーニアス英和大辞典』

すなわち Calamari Union は「イカ同盟」という意味になります。

これだけだと全然意味がわからないのですが、おそらくは北欧の歴史に出てくるカルマル同盟(Kalmar Union)のもじりなのではないでしょうか。

カルマル同盟(カルマルどうめい)は、1397年にデンマーク・ノルウェー・スウェーデンの3王国間で締結された同盟(物的同君連合)。締結場所が現スウェーデンのカルマルであったので、カルマル同盟と呼ばれる。

Wikipedia「カルマル同盟」より

カルマル同盟とイカ同盟。

  • Kalmar Union
  • Calamari Union

並べてみると、たぶんこの説で間違いないと思うのですが。。。どうでしょう??

 

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フィンランド語学習記 vol.193 −『ムーミン谷の絵辞典』を読んでみる

photo credit: Manolo Frias via photopin cc

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講談社から『ムーミン谷の絵辞典』という絵本が出版されたので、さっそく購入してみました。

この絵本はムーミンのキャラクターたちのムーミン谷での暮らしを、楽しいイラストとともに綴っています。

またそれだけではなく、イラストとともに英語とフィンランド語を学ぼう!ということで、すべてのイラストの脇には英語/日本語/フィンランド語の三か国語による単語表記が付いています。

フィンランド語の単語にはルビも振ってあるので、初心者や全くフィンランド語を勉強したことがない人でも楽しめると思います。

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ぱらぱらとめくっているだけで、身の回りのものやできごとをフィンランド語で何と言うのか知ることができる素晴らしい一冊。

本の冒頭にはムーミンシリーズに登場するキャラクターの名前が、こちらも英語/日本語/フィンランド語の三か国語で書かれていました。

フィン
Muumimamma Moominmamma ムーミンママ
Muumipappa Moominpappa ムーミンパパ
Muumipeikko Moomintroll ムーミントロール
Nipsu Sniff スニフ
Nuuskamuikkunen Snufkin スナフキン
Niiskuneiti Snork Maiden スノークのおじょうさん
Mörkö Groke モラン
Piisamirotta Muskrat じゃこうねずみ
Vilijonkka Fillyjonk フィリフヨンカ
Hemuli Hemulen へムレンさん
Hattivatit Hattifatteners ニョロニョロ
Hiihtäjähemuli Hemulen the skier スキーが好きなへムレンさん
Pikku Myy Little My ちびのミイ
Tuu-tikki Too-Ticky おしゃまさん

 

こうしてみると、日本語名とフィンランド語名がずいぶん違っているキャラクターも多いですね。

「スナフキン」はフィンランド語で Nuuskamuikkunen(ヌースカムイックネン)。

「ニュロニョロ」はフィンランド語で Hattivatti(ハッティヴァッティ)。

これは単数形なので、ニョロニョロが二本(?)以上なら Hattivatit となります。

[単数]Hattivatti(ニョロニョロ)
[複数]Hattivatit(ニョロニョロたち)

こうして書いていてもなかなか絵本の楽しさは伝わらないので、気になる方はぜひ一度書店で実物を手に取ってみてください。

ムーミンが好きな人、またはフィンランド語を勉強している人にはおすすめの一冊。

ムーミンが好きで、かつフィンランド語を勉強している人にはさらにおすすめの一冊です!

 

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怒りのオノマトペ

photo credit: Bill Shupp via photopin cc

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突然ですが、あなたはこの一週間で何回くらい怒ったか覚えていますか?

できることなら心穏やかに日々を過ごしたいものですが、怒りの感情は不意打ちのように私たちの心に降りてきます。

そんなときには、その怒りをオノマトペで分類してみるのはどうでしょう?

この怒りは「ぷんぷん」だろうか? それとも「かりかり」だろうか? などと考えているうちに、怒りも通り過ぎていってしまうかもしれません。

ということで、今回は怒りを表すオノマトペ(擬態語)を集めてみました。

ぷんぷん

何かに腹を立ててやたらに怒りちらす様子。「相手がいくら待っても来ないとーして帰っていった」

『新明解国語辞典 第七版』

かんかん

人が激しく怒る様子。「あいつは今ーだ」

『新明解国語辞典 第七版』

ぷんぷんなら、ジョギングとビール一杯。

かんかんなら、ハードなジョギングとビール二杯、といったところでしょうか。

かりかり

ひどく怒っていらだっている様子。「そうーするな」

『新明解国語辞典 第七版』

ぷりぷり

腹立たしい気持を抑えかねていることが言動や態度からうかがえる様子。ぶりぶり。「その場は母の取りなしでおさまったが、父はなおーしていた」

『新明解国語辞典 第七版』

かりかりしてしまったら、クラシックを聴きながら、カモミールティーを一杯。

ぷりぷりしてしまったら、ボサノヴァを聞きながら、コーヒーを一杯。

むかむか

不愉快で抑えようもなく怒りがこみあげてくる様子。「話を聞いただけでー(と)する」

『新明解国語辞典 第七版』

むらむら

見たり聞いたりしたことがきっかけとなって、にわかに抑えがたい激しい感情や欲望がわき起こる様子。「怒りがーとこみあげて来る/ーと悪心を起こす」

『新明解国語辞典 第七版』

むかむかしてしまったら、瞑想と深呼吸。

むらむらしてしまったら、友達に電話をして沖縄料理屋へ。

怒りもいろいろ、対称法もいろいろということで、それぞれの怒りをイメージしながら、ささやかな対処法を挙げてみました。

なかなか難しいとは思いますが、怒りの感情と上手に折り合いを付けられるようになりたいですね。

フィンランド語学習記 vol.192 − 1.5

Football teams on pitch

先日のエントリーで、OED(Oxford English Dictionary)に掲載されている珍しい英単語を紹介しました。

『そして、僕はOEDを読んだ』アモン・シェイ著 | Fragments

その中にはこんな単語が。

Sesquihoral(形容詞)一時間半続いている

an hour and a half(一時間と半分)とわざわざ言いたくない気分の時にどうぞ。

『そして、僕はOEDを読んだ』P.237

もちろんこれは歴史の影に消えてしまった単語であり、日常的に使われている単語ではありません。

それはそれとして、

前回のフィンランド語教室で習った単語の復習をしていると、なんとここにも「1.5」を意味する単語が含まれていたことを思い出しました。

puolitoista

one and a half

『MOT Finnish-English』

これはすごい偶然。

この puolitoista は必ずしも時間を表すための単語ではありませんが、例えば次のような文で使われます。

− Kuinka kauan se kestää?(それはどれくらい時間がかかるんですか?)
− Se kestää noin puolitoista tuntia.(一時間半くらいかかります。)
*kuinka(どれくらい)、kauan(長く)、kestää(続く)、noin(約)、puolitoista(1.5)、tunti(時間)

英語とフィンランド語はともに「1.5」を意味する単語を持つ言語だったんですね。

改めて考えてみると、私たちの日常生活には一時間半くらいかかることって多いような気がします。

例えば、大学の授業の一コマやサッカーの試合時間など。

ワールドカップもまもなく始まることですし、日本語にも「1.5」を意味するしゃれた単語があるとよいのになあ、なんて思ってしまいました。
 

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カテゴリ: 辞書/辞典/その他, ビジネス
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