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『13か国語でわかる新・ネーミング辞典』

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『13か国語でわかる新・ネーミング辞典』という本を買いました。

13か国語でわかる 新・ネーミング辞典 新装版

まえがきによると「本書は、日本語のキーワードと対照させながらそのまま名づけに使えるカタカナ語(外国語)を並べた即戦力ネーミング本である」とのこと。

ただ内容は、日本語の基本的な語彙とそれを13の外国語に訳したもの(カタカナの発音+綴り)が一覧にまとめられているので、ネーミングの必要がなくても、ことばが好きな人にとっては眺めているだけで楽しい本になっています。

扱っている外国語は以下の13か国語。

  • (英)英語
  • (仏)フランス語
  • (独)ドイツ語
  • (伊)イタリア語
  • (西)スペイン語
  • (葡)ポルトガル語
  • (蘭)オランダ語
  • (羅)ラテン語
  • (希)ギリシア語
  • (露)ロシア語
  • (中)中国語
  • (韓)韓国語
  • (剌)アラビア語

例えば「5月」の項を見ると次のような言葉が並んでいます。

メイ May
mai
マイ Mai
マッジョ maggio
西 マージョ mayo
マヨ Maio
マイ mei
マーイウス Maius
タルゲーリオーン θαργηλίων
マーイ Май
ウーユエ 五月
オウォル 오월
アイヤール ايار

 

ヨーロッパの言語は概ね似通っていますが、ギリシア語のタルゲーリオーン(θαργηλίων)、アラビア語のアイヤール(ايار)など、重々しい(?)響きの単語も含まれています。

カタカナ語のネーミング辞典と言いつつ、きちんと各語の綴りが表記されているのは評価できるポイント。

ギリシア語、ロシア語、韓国語、アラビア語などは知らない文字の形にうっとりしたり、音を想像したりして楽しんでいます。

多言語学習や言語そのものに興味がある人におすすめの一冊です。

 

13か国語でわかる 新・ネーミング辞典 新装版
学研プラス
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2017年に読んで面白かった本10冊

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2017年もあっという間に大晦日。東京は初雪が降ったようですね。

今回のエントリーでは今年読んで面白かった本10冊を紹介してみたいと思います。

今年発売された本ではなく、あくまで今年読んだ本ですので、古い本も入っています。

それではさっそくいってみましょう。

 

『辞書になった男 ケンボー先生と山田先生』佐々木健一著

『三省堂国語辞典』の生みの親、見坊豪紀(けんぼうひでとし)と『新明解国語辞典』の生みの親、山田忠雄(やまだただお)という二人の碩学をめぐる人間ドラマ。

一見、無機質な辞書の裏側にも生身の人間がいるということを教えてくれる一冊。この本を読んでから辞書を引くことがますます楽しくなりました。

 

辞書になった男 ケンボー先生と山田先生 (文春文庫)
佐々木 健一
文藝春秋 (2016-08-04)
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『鎌倉湘南カフェ散歩』川口葉子著

文筆家の川口葉子さんによる鎌倉湘南エリアのカフェ紹介本。素敵な写真とともに、それぞれのカフェを営む人たちの価値観、大切にしているものが伝わってきます。

今年はクロスバイクを買って、逗子や葉山、江ノ電沿線などをまわったので、本書で紹介されているカフェにもよく立ち寄りました。

 

鎌倉湘南カフェ散歩 (祥伝社黄金文庫)
川口葉子
祥伝社 (2017-06-14)
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『東京を生きる』雨宮まみ著

東京、というか東京的なものへの執着と疎外感。雨宮さんが言葉にしてくれたことで初めて自分の中にもそういう気持ちがあるなと気づかされることはよくあります。

それでも「もっと深く溺れてみたい」と呟く著者の心の奥には、近づけるようで近づけない。ただそこにある言葉を痛みとともに受け取ることしかできません。

 

東京を生きる
東京を生きる
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雨宮 まみ
大和書房
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『断片的なものの社会学』岸政彦著

社会学者の岸政彦さんによるエッセイ集。学問的な分析ではなく、ベタベタした共感でもない、その視線は市井の人々の暮らしを、ただそこにあるものとして描き出します。

街で一瞬すれ違うだけのどんな人にもそれぞれの人生がある。そんなことを改めて考えさせてくれる一冊です。

 

断片的なものの社会学
断片的なものの社会学
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岸 政彦
朝日出版社
売り上げランキング: 2,401

 

『ライフハック大全ー人生と仕事を変える小さな習慣250』堀正岳著

本書が扱うのは人生を変えるためのほんの小さな習慣。アナログなものから最新のソフトウェアを使ったものまで250のワザが収録されています。(読み応えもばっちり。)

著者のメッセージは HACK 250 の「人生の航路をゆっくりと変える」に集約されているような気がします。

小さな行動を積み重ねて、人生の航路を望む方向に変えていく。力強いメッセージと具体的なアイディアが満載の励ましに満ちた一冊です。

 

ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250
KADOKAWA / 中経出版 (2017-11-16)
売り上げランキング: 43

 

『SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術』ショーン・スティーブンソン著

ここ数年ずっと寝つきが悪いので、いわゆる睡眠本の類にはすぐに飛びついてしまいます。

今年も様々な睡眠本が出ましたが、網羅性と内容の深さにおいては本書が一番だったように思います。

人工照明と体内時計の関係など、目から鱗の内容も数多くありました。眠りの悩みを抱えている方にはおすすめの一冊です。

 

SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術
ショーン・スティーブンソン
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 1,675

 

『はしっこに、馬といる ウマと話そうⅡ』河田桟著

この本を出しているカディブックスは与那国島の個人出版社。前作の『馬語手帳』に続いて、与那国島での愛馬カディとの暮らしが綴られています。

本を読むということは、ありえたかもしれないもう一つの人生を想像すること。こんな風に生きている人がいるということを知るだけで、私たちのありふれた日常にも光が差し込むような気がします。

 

はしっこに、馬といる ウマと話そうⅡ
河田 桟
カディブックス
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『幻影の書』ポール・オースター著

年を重ねるにつれて、読む本に占める小説の割合は減ってきました。それでも時々こんな作品と出会えるのだから、小説はやめられません。

本書は無声映画時代の伝説の映画監督とその作品に魅せられた一人の大学教授が主人公の冒険譚。

後戻りできない人生の悲哀と目の前にある人生の豊かな果実。それらを交互に噛み締めながら、圧倒的なストーリーテリングで物語の結末までぐんぐん運ばれていきます。

 

幻影の書 (新潮文庫)
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ポール オースター
新潮社 (2011-09-28)
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『チェルノブイリの祈りー未来の物語』スベトラーナ・アレクシエービッチ著

チェルノブイリという圧倒的な事実の影で生きてきた人々の語りを集めたルポルタージュ。

あの事故から、人々はどんな思いを抱えて生きてきたのか、生々しく、悲惨で、それでも人間らしさを失わない、そんな人間の極限の姿が描き出されています。

なかなか一気には読み進められず、数か月かけてようやく読み終えることができました。

 

チェルノブイリの祈り――未来の物語 (岩波現代文庫)
スベトラーナ・アレクシエービッチ
岩波書店
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『垂直の記憶』山野井泰史著

登山家の山野井泰史さんが、これまでのヒマラヤ登山について書いたエッセイ。一つ一つのエピソードに圧倒的な迫力があり、まるで一緒に山を登っているような臨場感に包まれます。

人はたった一つでも人生をかけられるものがあれば、それだけで生きられる。そのことをシンプルに体現した山野井さんの生き方にあこがれる人は多いでしょう。「人はなぜ山に登るのか」という問いは「人は何のために生きるのか」という問いとほとんど同義なのかもしれません。

 

垂直の記憶 (ヤマケイ文庫)
山野井泰史
山と渓谷社
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まとめ

以上、今回のエントリーでは今年読んで面白かった本10冊を紹介してみました。

2017年もあとわずか。これから「ゆく年くる年」を見ながら、年越しそばを食べたいと思います。

それではよいお年をお迎えください。


『物語 フィンランドの歴史』を読んでみる

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昨日までフィンランド語の教科書に出ていたフィンランドの歴史に関する読み物を訳しながら、フィンランドの歴史を追いかけるエントリーを4回に分けて掲載しました。

教科書の読み物自体はとても短く、情報が少ないため、並行して先日発売されたばかりの『物語 フィンランドの歴史』という本を読む事で行間を埋めていました。

この本は新書という手軽なフォーマットで、フィンランドという国の成り立ちを概観することができます。目次は次のとおり。

序章 フィンランド人の起源 ー「アジア系」という神話

第1章 スウェーデン王国の辺境 ー13世紀~19世紀初頭

第2章 ロシア帝国下の「大公国」 ー19世紀~第一次世界大戦

第3章 揺れる独立国家フィンランド ー内戦~1930年代

第4章 二度の対ソ連戦争 ー第二次世界大戦下、揺れる小国

第5章 苦境下の「中立国」という選択 ー休戦~東西冷戦期

第6章 西ヨーロッパへの「接近」 ーソ連崩壊~21世紀

終章 21世紀、フィンランドという価値

内容はアカデミックというほどではないものの、ちょっと硬めの文章で書かれているので、最初のうちは読み進めるのに時間がかかりました。

しかしフィンランド人としてのアイデンティティが形成されていく19世紀頃から、ぐんぐん内容に引き込まれて、そこから最後までは一気に読み終えることができました。

いわゆる「世界史」の本が語る歴史というのは大国や偉人中心の歴史ですが、どんな国にもそれぞれの歴史があり、どんな人にもそれぞれの歴史があります。本書はそんな当たり前のことを再認識するきっかけにもなりました。

また読み終えての率直な感想はフィンランドというのは本当に新しい国なのだなということ。これからの世界において、フィンランドがどのような国として自らを位置づけていくのか、未来の歩みも気になります。

サンタクロースとムーミンだけではないフィンランドの姿を知るには絶好の入門書。ぜひ書店で手にとってみてください。

 

物語 フィンランドの歴史 - 北欧先進国「バルトの乙女」の800年 (中公新書)
石野 裕子
中央公論新社
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『なくなりそうな世界のことば』

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先日、新宿の紀伊国屋書店に行ったときに、書棚で見かけたのがこちらの本。

なくなりそうな世界のことば

これはずるい。一瞥しただけですぐにレジに持っていってしまいました。

『なくなりそうな世界のことば』は、世界の50の少数言語を選んで、その言語特有のユニークな表現を素敵な絵とともに紹介する一冊。

掲載されている50の言語は話者数の多いものから少ないものへと並べられています。その一覧を見てみましょう。

  • アヤクチョ・ケチュア語(900,000人)
  • ネワール語(830,000人)
  • バスク語(714,000人)
  • ジンポー語(650,000人)
  • ウェールズ語(562,000人)
  • シナー語(500,000人)
  • サハ語(450,000人)
  • ティディム・チン語(350,000人)
  • ブリヤート語(300,000人)
  • フィジー語(300,000人)
  • トゥバ語(280,000人)
  • ラマホロット語(200,000人)
  • コワール語(200,000人)
  • ヘレロ語(200,000人)
  • マテンゴ語(160,000人)
  • カルデラーシ・ロマニー語(150,000人)
  • アイルランド語(138,000人)
  • トク・ピシン(122,000人)
  • ラダック語(117,000人)
  • ブルシャスキー語(100,000人)
  • ダグール語(96,100人)
  • ドホイ語(80,000人)
  • ラワン語(62,000人)
  • ボントック語(40,000人)
  • サーミ語(35,000人)
  • アミ語(30,000人)
  • ワヒー語(30,000人)
  • ポポロカ語(20,000人)
  • シベ語(20,000人余り)
  • ドム語(16,000人)
  • セデック語(10,000人以下)
  • テオティトラン・デル・バイェ・サポテク語(5,000人)
  • カラーシャ語(5,000人)
  • メチェ語(4,500人)
  • コリャーク語(2,000人)
  • ハワイ語(2,000人)
  • ナーナイ語(500人)
  • サタワル語(460人)
  • ウルチャ語(100人)
  • ツィムシアン語(100人)
  • ニヴフ語(100人以下)
  • ハイダ語(100人以下)
  • ドマーキ語(100人以下)
  • ウデヘ語(100人以下)
  • ウイルタ語(10人)
  • スライアモン語(10人)
  • アルタ語(10人)
  • イテリメン語(10人以下)
  • アイヌ語(5人)
  • 大アンダマン混成語(0人)

北欧のラップランドで話されているサーミ語からは「太陽の出ない季節」を意味する skábma(スカーマ)という単語が取り上げられていました。

上記の話者数は各ページの端にも書かれており、ページをパラパラマンガのようにめくると900,000から0へ数字がカウントダウンされる体裁になっています。

現在世界には約7,000の言語があるとされていますが、一説によるとその半分は今世紀中に消滅してしまうとのこと。

そういう意味で、私たちが今生きている21世紀というのは消えゆく言語の世紀と言えます。

今私たちにできることは、せめてそれらの言語が持つ豊かな世界に思いを馳せ、想像を膨らませてみること。本書はそのきっかけを与えてくれる素敵な一冊です。

 

なくなりそうな世界のことば
吉岡 乾
創元社
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2016年に読んで面白かった本10冊

photo credit: cszar A Lifetime Of Reading via photopin (license)

photo credit: cszar A Lifetime Of Reading via photopin (license)

気が付けば2016年も大晦日になりました。どんな年の瀬をお過ごしでしょうか?

今回のエントリーでは今年読んで面白かった本10冊を紹介してみたいと思います。

今年発売された本ではなく、あくまで今年読んだ本ですので、古い本も入っています。

それではさっそくいってみましょう。

 

『正直』松浦弥太郎著

『暮しの手帖』の前編集長で現在は cookpad の「くらしのきほん」の編集長をされている松浦弥太郎さんのエッセイ集。今年はこの他にも松浦さんの本をずいぶんたくさん読みました。

松浦さんの本からは、日々の仕事や人間関係の迷いに対してどのように向き合ったらよいか、さまざまなヒントと原理原則を得ることができるように思います。

 

正直
正直
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松浦 弥太郎
河出書房新社
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『今日も珈琲日和』鶴巻麻由子著

小金井界隈で「出茶屋」というコーヒーの屋台を出している鶴巻さんのエッセイ集。

屋台で出会った人のこと、これまでの人生のこと、何気ない日常のこと。波瀾万丈なドラマがある訳ではないのですが、描かれた一つ一つのエピソードがとても素敵なものに思えます。

人とかかわりながら生きていくことの面白さ・豊かさを感じられる一冊でした。

 

今日も珈琲日和 (かもめの本棚)
鶴巻 麻由子
東海教育研究所
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『ユーコン川を筏で下る』野田知佑著

カヌーイストの野田知佑さんによる、北米ユーコン川の筏による川下りの記録。

昔から野田さんのエッセイを愛読してきた身としては、今も野田さんの新刊が読めるというだけで嬉しいこと。しかもユーコン川ふたたびというのですから、興奮せずにはいられません。

 

ユーコン川を筏で下る
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野田 知佑
小学館
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『まじめに生きるって損ですか?』雨宮まみ著

女性投稿者の愚痴に雨宮さんがとことん付き合うという体裁の人生相談風エッセイ集。

愚痴の内容は男性が読んでも共感できるものから、えっ?と思うものまで様々ですが、みなの心の底の底に降りていって、もやもやの本質を言葉にしてしまう雨宮さんの豪腕に驚嘆。

もっと新作を読みたかったのですが、雨宮さんは今年の10月にお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。

 

まじめに生きるって損ですか?
雨宮まみ
ポット出版
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『コンビニ人間』村田沙耶香著

今年上半期の芥川賞受賞作。日常と紙一重の狂気の世界を描きつつ、それでも主人公が感じる周囲への違和感は私たちの中にも覚えのあるものではないでしょうか。

SF小説のような手触りに、学生時代によく読んでいた安部公房の小説を思い出しました。

 

コンビニ人間
コンビニ人間
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村田 沙耶香
文藝春秋
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『不屈の棋士』大川慎太郎著

現在、最もホットなトピックの一つである人工知能。

その人工知能に対して人間はどのように向き合っていくべきなのか? 将棋ファンにとっては現在の将棋界を通して理解するのがわかりやすい、そんなところもあります。

変わらざるをえないという気持ちと、変わってほしくないという気持ち。10年前にこんな時代が来るとは全く想像できませんでした。

 

不屈の棋士 (講談社現代新書)
大川 慎太郎
講談社
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『四人の交差点』トンミ・キンヌネン著

フィンランドでベストセラーになった、あるフィンランド人家族の年代記。ストーリー上のある謎が、物語の最終章で明かされる一種のミステリー仕立てになっています。全編読み終わった後に、また最初からページをめくりたくなる構成の妙。

そしてフィンランドの昔の暮らしを垣間見ることができるのも魅力の一つです。

 

四人の交差点 (新潮クレスト・ブックス)
トンミ キンヌネン
新潮社
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『ガケ書房の頃』山下賢二著

2015年まで京都にあった書店「ガケ書房」の店主で、現在は同じ京都にある「ホホホ座」の店主である山下さんのエッセイ集。

ガケ書房という書店経営の記録としても、書店論としても読めますが、それ以上に一つの青春小説として面白く読むことができました。

 

ガケ書房の頃
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山下賢二
夏葉社
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『夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル著

ナチスの強制収容所から生還したオーストリア人精神科医の手記。

今年はこの本を読み、そしてアウシュヴィッツを訪れたということが一番のハイライトだったかもしれません。

「私たちが生きることからなにかを期待するのではなく、むしろ生きることが私たちから何を期待しているかが問題なのだ」という一節が心に残ります。

 

夜と霧 新版
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ヴィクトール・E・フランクル
みすず書房
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『かなわない』植本一子著

写真家の植本一子さんによるエッセイ集。今年はこの本にやられた!という人は多いのではないでしょうか。

子育てのこと、家族のこと、生きていくことのひりひりした痛みに身悶えしつつ、それでもページをめくる手が止められない。そんな生々しさに満ちた一冊。

本の後半、恋人との関係がおかしくなり、メールでカウンセリングを受けるくだりでは、人の心の深淵を突きつけられているような恐怖と、それでもその先を見たいという好奇心を両方抱えたまま、ぐいぐい引っ張られていきます。

 

かなわない
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植本一子
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まとめ

以上、今回のエントリーでは今年読んで面白かった本10冊を紹介してみました。

みなさんのおすすめ本などありましたら、コメント欄に書いていただけると嬉しいです。

それではよいお年をお迎えください。


「にこにこ」と「にやにや」の違いとは? −『日本語擬態語辞典』を読んでみる

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「にこにこ笑っている」と「にやにや笑っている」の違いは何ですか?

もし日本語を学んでいる人からそのように聞かれたら、いったいどのように答えたらよいのでしょう?

日本語というのは世界でも類を見ないオノマトペの豊かな言語。

そんな日本語のオノマトペを扱った楽しい本を読んだので、紹介してみたいと思います。

日本語擬態語辞典 (講談社+α文庫)

本書『日本語擬態語辞典』は日本語のオノマトペを日本語と英語の二か国語で解説し、そこに絵本作家・五味太郎さんの楽しいイラストを添えた一冊。

例えば、さきほどの「にこにこ」と「にやにや」は次のように説明されています。

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niko niko

Describes someone smiling happily. All smiles.

にこにこ

うれしそうにほほえむさま。

16102803

niya niya

Describes smiling in a a faint, meaningful manner. Grinning.

にやにや

意味ありげに薄笑いする様子。

 

英語と日本語の説明も「なるほど」と思うのですが、やはりこの本の真骨頂は五味太郎さんのイラスト。

言葉で説明するのが難しい表現でも、たった一枚のイラストでニュアンスがすっと頭に入ってきます。

そういう意味では日本語を外国語として学んでいる人に特におすすめしたい一冊です。

それにしても、これだけのオノマトペを無意識に使い分けている日本語ネイティブの頭の中というのはいったいどうなっているのだろう?と自分のことながら不思議な気持ちになりました。

日本語の奥深さ、言語の深淵に触れることのできる一冊でもあります。

なお個人的に一番インパクトがあったのはこのページ。びんびん伝わってきます。

16102804

uja uja

Describes many small things gathered together and moving, such as a swarm of insects or a crowd of people seen from a distance.

うじゃうじゃ

小さな虫などがたくさん集まってうごめいているさま。

 

日本語擬態語辞典 (講談社+α文庫)
五味 太郎
講談社
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