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『ウクライナから愛をこめて』オリガ・ホメンコ著

By Ickis (own work based on File:Coat of arms of Kiev.svg) [Public domain], via Wikimedia Commons

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考えてみると、ウクライナという国について知っていることはそれほど多くありません。

それでも書店でこの本を見たときに何となく惹かれるものを感じ、購入してみました。

ウクライナから愛をこめて

本書はウクライナの首都キエフ出身で、東京大学に留学していたこともあるという、オリガ・ホメンコさんという方が日本語で書いたエッセイ。(翻訳ではありません!)

ここで描かれるのは、著者が少女時代に出会った市井の人々の記憶。

白血病で亡くなった女の子、戦争で離れ離れになってしまった恋人たち。

繊細な筆致でそれぞれの人生に思いを馳せていきます。

ある女性は、子供の時に訪れた先生の家の食卓に、当時は贅沢だった白パンが並んでいるのを見て、国語の先生になりました。

またある男性は、子供の頃の夢だったパイロットになる夢を叶えられず、出版社に勤めることになりました。

そんな二人が実は。。。という構成も見事。

それから特にいいなあと思ったのは、いつも糊の利いたパリパリの白衣を着ている老医師の話。

「なんでそんな服を着ているんだろう?」 その答えは彼が子供の頃、医師を志すきっかけになったある忘れられない出来事に結びついていました。

そんな一つ一つのエピソードが、どれも魅力的でかけがえのないものに感じられます。

ちょっとありきたりな言い方になってしまうかもしれませんが、あなたの身近にいるどんな人にもその人が辿ってきた歴史があるということを改めて思い出せてくれる素敵なエッセイです。

自分のようにウクライナのことをあまり知らない人にも、ぜひ手に取ってもらえたらと思います。
 

ウクライナから愛をこめて
オリガ ホメンコ
群像社
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今すぐに英語を話せる人になる − from『ずるいえいご』

14100301

時折「どうやったら英語を話せるようになりますか?」と聞かれることがあります。

そんなときの定番の答えは、

「もう話せますよ」

というもの。

聞いた方は一瞬はぐらかされたような気持ちになるかもしれません。

しかしこれは偽らざる本音。

中学・高校で一通り英語を習ってきた人なら、簡単な挨拶や自己紹介くらいはできるでしょう。

Nice to meet you.
I’m XX. I’m from Japan.

そんなのは話せて当たり前!と思うかもしれません。

でも、上記のフレーズをポルトガル語やオランダ語で言える人はなかなかいないはず。

それだけに私たち日本人は英語を話すことに関して大きなアドバンテージを持っています。

よって「どうやったら英語を話せるようになるのか?」と考えるより、「もう話せる!」と宣言することをスタート地点にしてしまいましょう。

もちろんそんなことを言っても「とっさに英語が口を付いて出て来ない」「だから困っているのに!」という人もいるでしょう。

そんな人におすすめなのが、本日紹介する『ずるいえいご』です。

ずるいえいご

本書では著者の青木ゆかさんが、手持ちの英語力を使ってコミュニケーションをはかるための具体的な方法を紹介しています。

英語の学習法を紹介する本は数多くありますが、本書のように手持ちの英語力で何とかしようという発想はこれまであまりなかったのではないでしょうか。

本書の目次は次のとおり。

  • Part 1 話せることを知る「6つの心構え」
  • Part 2 言い換えの原則「4大柱」
  • Part 3 魔法のボックス − 言い換えトレーニング編
  • Part 4 魔法のボックス − 応用編

Part 1、Part 2 で基本的な考え方を学び、Part 3、Part 4 で実践するという構成になっています。

今回は個人的に最も「なるほど!」と思った言い換えの原則「4大柱」を簡単に紹介してみたいと思います。

4大柱というのは次のとおり。

  • 8割すてる
  • 大人語をすてる
  • 直訳をすてる
  • 抽象語をすてる

 

8割すてる

例えば、次の内容を英語で伝えたいとします。

海沿いのカフェで、お昼にシナモンロールとジャムパンをいただきました。

しかし「海沿い?」「シナモンロール?」と頭の中がぐるぐる回ってしまい全く言葉が出て来ない。そんなことってありますよね。

そんなときには、まず中心となる2割の情報だけでも伝えてみましょう。

I had some bread for lunch.

?? 海沿いのカフェやシナモンロールはどこへ行ったんだーと思われたかもしれません。

でも黙っているより、これだけでも伝えてみれば、相手の方から

Where?
What kind of bread?

と聞いてくれるかもしれません。そうしたら、

Near the sea
Sweet

などと少しずつ情報を付け足していけばよいのです。

まずは言いたいことの2割だけでもよいので、核になる情報を伝えてみましょう。

 

大人語をすてる

フェリーで船酔いしました。

「船酔い」という単語がわからない!

そんなときには、小さな子供に説明するように話してみましょう。

船に乗ったことがない、そもそも船酔いという概念を知らない子供に「船酔い」を伝えるとしたら、何と言うでしょうか?

I became sick on a ferry.

船の上で気分が悪かったということが伝われば、それで十分。

もちろん相手が大人なら、船酔いと察してくれることでしょう。

 

直訳をすてる

ヘルシンキの大聖堂を見学しました。

「大聖堂」という単語がわからない!

そんなときには、いったん大聖堂のイメージをありありと思い浮かべてみましょう。

I went to a church. It was so big.

これだけでもある程度のイメージは伝わるのではないでしょうか。

 

抽象語をすてる

シベリウスの生家を訪れました。

「生家」という単語がわからない!

そんなときには、そもそも生家というのはどんな場所なのか考えてみましょう。

I visited a house. Sibelius was born there.

これだけでも必要にして十分な情報が含まれていると思います。

 

以上『ずるいえいご』より、言い換えの原則「4大柱」を自分なりの例文とともに紹介してみました。

本書にはこの原則を使って取り組むことができる練習問題もたくさん収録されています。

「英語を話したい!」「○○語を話したい!」と思っている人に、勇気と励ましを与えてくれる素晴らしい一冊。

ぜひ手に取ってみてください。

 

ずるいえいご
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青木 ゆか ほしの ゆみ
日本経済新聞出版社
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疲れたり、悩んだりして眠れないときにオススメの本6冊

Domestic Kitten

仕事から家に帰ってきて「はあー、今日は疲れたわ」。

神経がささくれだっているので、とても眠れそうにない。

気が滅入っているのだけど、テレビは見たくないし、音楽も聴きたくない。

気分としては本が読みたいのだけど、小説やビジネス書は重すぎる。

さくっと読めて、ちょっとだけ気分を持ち上げてくれる本はないかな。。。って、そんな気分のときもありますよね。

そんなときにおすすめの本をご紹介。

 

『オレの宇宙はまだまだ遠い』益田ミリ著

32歳の書店員・土田くんの日常を切り取ったエッセイ風コミック。

益田さんの作品は、私たちの日常に潜んでいるささやかな心の動きをいつでも上手く掬い上げて「ああ、こういうことってあるよなあ」と思わせてくれます。

あまりにしみじみしすぎるとかえって眠れなくなったりもするのですが。

オレの宇宙はまだまだ遠い
益田 ミリ
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『自分へのごほうび』住吉美紀著

フリーアナウンサーの住吉美紀さんのエッセイ集。

日々の暮らしの中で、自分にエネルギーを与えてくれるものって実はたくさんあるはず。

今度の休日は自分にこんなプレゼントをあげてみよう、というヒントがたくさんつまっています。

実家のガレージの中で六歳の自分に出会う「六歳の少女」という一篇が印象に残りました。

自分へのごほうび (幻冬舎文庫)
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『那覇の市場で古本屋』宇田智子著

都内の大手書店を退職し、那覇の公設市場で古本屋を営む宇田さんのエッセイ集。

沖縄本の話から、店番をしているときのささやかなエピソードまで、派手な話題はないのですが、読んでいて「地に足をつけて生きるというのはこういうことなのかな」と思ったり。

ちょっと心がざわざわしてくる一冊。

那覇の市場で古本屋―ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々
宇田智子
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『にょっ記』穂村弘著

穂村さんの本職は歌人ですが、そのエッセイはもはや至芸の域。

この『にょっ記』は日記風のスーパーショートショート。

あとから思い出してくすっと笑ってしまうようなセンスのある小話ばかり。個人的には「清潔人」の話がツボでした。

続編の『にょにょっ記』も出ています。

にょっ記 (文春文庫)
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『リリー・フランキーの人生相談』リリー フランキー著

タイトルのとおり、リリー・フランキーさんによる人生相談。週刊プレイボーイの連載をまとめたもの。

はちゃめちゃなようで、怖いくらいに核心を突いている。

それでもこの人に話を聞いてもらいたいと思わせるのは、リリーさんがどこまでも正直に自分をさらけ出しているからなのでしょう。

リリー・フランキーの人生相談
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『あやしい探検隊 北へ』椎名誠著

探検隊とは言っても、仲間とキャンプ道具一式を持っての離島巡り。

ありふれた旅の記録も椎名さんの筆にかかると、魅力的な珍道中に生まれ変わります。

とにかく一人一人のキャラクターが際立っていておもしろい。

探検隊シリーズの中ではこれが一番好きです。

あやしい探検隊 北へ (「椎名誠 旅する文学館」シリーズ)
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以上、今回は「疲れたり、悩んだりして眠れないときにオススメの本6冊」を紹介してみました。

どれも、本の世界にすーっと入って行けて、気が付いたら少し気分が軽くなっている。そんな素敵な本ばかり。

しんどいときに、ぜひ手に取ってみてください。おすすめです!


『そして、僕はOEDを読んだ』アモン・シェイ著

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先日、ジュンク堂の語学書コーナーを何気なく見ていたら、『そして、僕はOEDを読んだ』というタイトルの本を発見。

OED(Oxford English Dictionary)についての本なら面白そうと思って購入してみると、これがど真ん中ストライクの一冊でした!

この本は著者のアモン・シェイさんが、約一年をかけて、世界最大の英語辞書『Oxford English Dictionary』を完読したその記録です。

OEDは、全20巻、21,730ページから成る巨大辞書。

その特徴は、単に英語のあらゆる語彙を網羅しようとするだけではなく、その単語の初出はいつか、どのような文献で使われたのか、またその意味がどのように変遷してきたかという包括的な記述にあります。

つまり単なる辞書というより、英語の歴史書といった方が実体に合っているのかもしれません。

本書『そして、僕はOEDを読んだ』は、著者がOEDを読み進めながら感じたことや日々の記録をエッセイ風に綴った文章と、著者がOEDから抜粋した珍しい単語を交互に配するという構成になっています。

これがまた絶妙のバランスで、我々もOEDを読むという大事業を短時間のうちに追体験することができます。

著者がOEDから抜粋した単語の一部を紹介してみましょう。

  • Acnestis(名詞)動物の肩から腰にかけての部分で、かこうと思っても手が届かないところ
  • Curtain-lecture(名詞)ベッドにおける妻による夫への小言
  • Gymnologize(動詞)インドの哲学者のように裸で議論する
  • Hypergelast(名詞)笑うのをやめようとしない人
  • Jentacular(形容詞)朝食の、朝食に関係する
  • Lectory(名詞)読書のための場所
  • Onomatomania(名詞)適切な言葉が見つからなくていらいらしている状態
  • Pandiculation(名詞)疲れた時や朝起きた時に、「あーっ」と手足を伸ばす行為
  • Quomodocunquize(動詞)あらゆる手段を使ってお金を稼ぐ
  • Sesquihoral(形容詞)一時間半続いている
  • Tricoteuse(名詞)編み物をする女性、特に、フランス革命の際にギロチン処刑に参列し、たくさんの首が転がっている中でも座って編み物をする女性
  • unlove(動詞)愛することをやめる

これらの単語を見て「おもしろい!」と思った方は、ぜひ本書『そして、僕はOEDを読んだ』を手に取ってみてください。

ただし辞書愛がエスカレートして、OEDそのものを読みたくなってしまっても責任は持てないので悪しからず。
 

そして、僕はOEDを読んだ
アモン・シェイ
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『絵本の記憶、子どもの気持ち』山口雅子著

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ある日、某大型書店でぶらぶらと書棚を眺めていると、児童書担当のおすすめ本というコーナーに『絵本の記憶、子どもの気持ち』という薄い本が立てかけてありました。

何となく惹かれるものがあり、手に取ってパラパラとめくってみると、絵本『おおきなかぶ』のこんな一節が引用されています。

「うんとこしょ どっこいしょ まだまだ かぶは ぬけません」

おおー懐かしい!

本書『絵本の記憶、子どもの気持ち』には、これ以外にも『ぐりとぐら』や『きかんしゃやえもん』など懐かしい絵本のタイトルがたくさん出てきます。

さっそく購入し、読んでみることに。

著者の山口さんは、長年児童図書館で勤務され、退職後も女子大で絵本に関する講義を担当されている方。

この本は、その山口さんが学生に書いてもらったこんなレポートがもとになっています。

課題 幼いころに好きだった絵本、あるいは思い出に残っている絵本について

  1. その絵本とどのように出会いましたか。
  2. どういう絵でしたか。
  3. 話のあらすじ。
  4. 何が印象に残っていますか。
  5. 今、おとなになって見直してみて、どう思いますか。

(1から4までは記憶をたどって書く。その後絵本を探し出し、5について書く)

『絵本の記憶、子どもの気持ち』P.18

学生たちは、このレポートを通して、子どもの頃、絵本を読んでもらったときの記憶を思い出していきます。

そうだ自分はあのとき、こんな風に感じていたんだ。という描写はどれもハッとするものばかり。タイムカプセルを掘り起こしたときのような感動があるのです。

みなさんは「幼いころに好きだった絵本」「思い出に残っている絵本」と言われて、どんな絵本を思い出しますか?

自分の場合は『三びきのやぎのがらがらどん』でした。

がらがらどんがトロールのいる橋を渡っていくシーンは鮮明に覚えています。

またさきほどの課題の中でおもしろいのが5番目の質問。

子供のころに好きだった絵本を、大人になった自分が読み返したとき、多くの人が「本が小さく感じる」と答えているのには、何だかせつない気持ちになりました。

すっかり忘れていても、絵本から本当にたくさんのものをもらっていたんだなあということに気付かせてくれる素敵な一冊です。

 

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『みちこさん英語をやりなおす(am・is・areでつまずいたあなたへ)』益田ミリ著

photo credit: silkegb via photopin cc

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ある休日、池袋の書店をぶらぶらしていると益田ミリさんの新刊を発見。

新刊が出ているといつも即買いしてしまう作家さんなのですが、今回の本はなんと英語学習がテーマ。

これは!とさっそく購入し、帰宅。だだだっと一気に読み終えました。

いつもながらの人間洞察に加えて、ことばのおもしろさを掘り下げた新境地の一冊。楽しく読むことができました。

本書の物語はシンプル。

主人公の青山みち子さんは、友人の弟である雑誌編集者の島田さんに英語の家庭教師をお願いします。

最初は「英会話」を始めるつもりだったのに、始めてみると「ことば」そのものに関するさまざまな疑問が浮かんできて、結局は「英語」の勉強をすることに。

物語に沿って、みち子さんの疑問を拾ってみると、

  • 「主語」と「述語」って何?
  • 「名詞」って何?
  • 英語と日本語はなぜ語順が違うの?
  • a と the はどんなときに使うの?
  • 「複数形」って何?
  • 「固有名詞」と「一般名詞」は何が違うの?
  • 「動詞」って何?
  • 「be動詞」って何?
  • 「人称」って何?
  •  they はなぜ人とものの両方を表すの?

普通の人なら、何の疑問ももたずに「そういうものなんだ」と通り過ぎてしまうところを、みち子さんは一つずつ掘り下げていきます。(最後の they の使い方などは言われてみるとたしかに不思議ですよね。)

そのため勉強の進行はとてもゆっくり。

家庭教師を終えるときの島田さんのセリフは「英語の勉強をはじめる前の勉強が終わったってかんじです!」。本書の帯には「英語入門の前に読む入門書!」とのコピーも。

たしかに扱った内容は初歩の初歩。しかしそれ以上の何かがここにはあります。

現代では学びの効率性ばかりが大切にされますが、それよりも大切な「学びそのものの魅力」を久しぶりに思い出させてくれる一冊でした。

ついつい忘れがちですが、目標に向かって邁進するだけが勉強ではありません。道草もまた楽しいもの。

今、何かを学んでいる人、せわしない日々を過ごしている人に読んでもらいたい一冊です。ぜひ!

 

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