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日々のこと

フィンランド旅行記④ − ヘルシンキのんびり観光編

9月1日から六日間フィンランドを旅行してきました。その4日目の記録です。

この日はタリンのホテルで起床。

午前10時発の高速船でヘルシンキへ戻ります。

昨日の反省を踏まえ、船酔い防止戦略を考えなければなりません!

まずは朝食を腹八分目に。おいしそうな魚料理もあったのですが、野菜・果物を中心にして、お腹を軽くしておきます。

身支度を整えてホテルを出発。

昨日は気付かなかったのですが、ホテルの脇に Spa という看板が出ている建物が。

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エストニアにおける Spa の定義が気になりますね。

しかし時間もないので、Spa を横目に一路フェリーターミナルへ。

旧市街を一歩出ると、タリンにもヘルシンキと同じようなトラムが走っています。

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トラムの乗り方も覚えないうちに、その街を離れるというのは何だか心残り。

というのも、トラムやバスに自由に乗れるようになって初めてその街では一人前というような感覚があるのです。

タリンでは一人前になる前に街を離れることになりました。

再びこの街を訪れることはあるのでしょうか?

そんな感傷的な気分に浸りながら、タリンの街を後にしました。

今回は20分ほど前にフェリーターミナルへ到着。そそくさと乗り込み、フェリーは定刻に出発。

今日は船酔い防止のため、最初から横になっていくことにしました。昨日のように気持ち悪くなってから横になっても、大体手遅れなんですよね。

そのおかげか帰りは全く船酔いせず、無事にヘルシンキに戻ることができました。心なしか帰りの方が揺れも穏やかだったような気がします。

さてヘルシンキのフェリーターミナルに到着したものの、この後は全くのノープラン。

考えた結果、せっかく海沿いにいるので、そのままカイヴォプイスト公園(Kaivopuisto)という海沿いの公園まで行ってみることにしました。

天気は快晴。暑すぎず、寒すぎず、理想的な散歩日和です。

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公園のメインストリートを海の方へ向かって歩いて行くと、やがて海沿いにカフェが見えてきました。

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映画『かもめ食堂』のロケにも使われたというカフェ・ウルスラ(Cafe Ursula)というお店です。

映画を観た方は、主人公の3人が海沿いのカフェでビールを飲むというシーンがあったのを覚えているでしょうか?

ちょうどお昼時だったので、ここでお昼をいただくことに。

シナモンロールとジャムパン(何か名前があるのかもしれませんが、とにかくジャムがたっぷりのパン)、それから豆のスープとコーヒー。

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旅行4日目にして、初めてフィンランドらしい食事にありついたのかなという気がします。

豆のスープ(hernekeitto)がおいしくて、おかわりしてしまいました。

思い思いの時間を過ごす、地元の人たち。

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今日はもうのんびりデーということにして、食後はしばらく公園でぼーっとして過ごすことにしました。

何もせずただ海を眺めている人。写生をしている人。昼下がりの穏やかなひとコマ。

公園周辺の地区は高級住宅街といった趣ですね。

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ほどよい時間になってきたので今晩宿泊する Glo Hotel Art に向かいます。街の方向感覚やトラムの乗り方も覚えたので、迷うことなく15時頃にチェックイン。

お城のような面白い外観。

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しかし内装は黒を基調としたシックな感じ。

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荷物を解いてから、比較的近くにあるテンペリアウキオ教会(Temppeliaukion kirkko)へ行ってみることにしました。

テンペリアウキオ教会は岩をくりぬいて作ったという、独特の形状を持った教会。

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観光名所でもあるので、たくさんの観光客が訪れていました。

それでも一歩、教会の中に足を踏み入れると、実に荘厳な雰囲気。

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スピーカーから静かな音楽が流れていて、夢の世界に迷い込んだかのよう。

すぐに帰ってしまうのが惜しいので、しばらく本を読んだりして時間を過ごしました。

それから中心街に戻り、2日目に行ったアカデミア書店の向かいにあるもう一つの書店 Suomalainen Kirjakauppa に入ってみました。

アカデミア書店の方が大きいので、あまり期待はしておらず、念のためにチェックというくらいの気持ちで入ったのですが、よい意味で期待を裏切られました。

書店のサイズ自体はたしかにそれほど大きくはないのですが、特に語学関係の書籍や教科書の類はとても充実しています。

面白かったのは、フィンランド語で書かれた日本語の入門書。

「服」のページでは、イラスト付きで nekutai とか kutsushita なんていう単語が紹介されていて、これを一つ一つ覚えようとしているフィンランドの人を想像すると何だか微笑ましくなってしまいます。

もう一つ面白かったのは、シリーズものになっている歴史の教科書。

パラパラとめくっていると「日本」についての章を見つけました。(細かい内容はわからないのですが、写真がたくさん使われているので、一応それとわかります。)

ただし現代日本の紹介では、日本酒を飲みながら温泉に入っている男性やよくわからないコスプレに身を包んだ若者の写真など、これで日本を語らないでほしい!というトンデモページもあったのはご愛嬌?

そんな訳で、またしても書店で時間をつぶしてしまい、本日の観光は終了となりました。

でも楽しかったので、良しとしましょう!

フィンランド旅行記③ − 中世の街タリンへ

9月1日から六日間フィンランドを旅行してきました。その3日目の記録です。

フィンランド旅行記というタイトルではありますが、この日向かうのは隣国エストニアの首都タリンです。

ただしヘルシンキからタリンまでは、フィンランド湾を挟んでわずかに85km。高速船で一時間半の距離。

そのためヘルシンキから日帰りで訪れる人も多いとのこと。

自分はせっかくなので一泊する予定です。

朝食をいただき、二泊お世話になったクムルス・ハカニエミをチェックアウト。

朝のハカニエミ広場(Hakaniementori)をざっと見学してから、トラムに乗り込みます。

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予定ではトラムでフェリーターミナルまで行くはずだったのですが、路線図を見間違えたのか途中のマーケット広場で終点になってしまいました。

一瞬焦りましたが、ここからフェリーターミナルはそんなに遠くないはず!と思い歩いていくと、目的地のマカシーニ・ターミナル(Makasiiniterminaali)は目と鼻の先でした。

事前にネットで予約していたリンダ・ライン(Linda Line)の高速船のチケットを窓口で発券してもらいます。

出発時間が迫るなか、ある窓口に並んでいると、前の男性が窓口のお姉さんに、

You are so beautiful!

とか連呼していて、全く立ち去る気配をみせません。

おーい!

と思いましたが、しばらくして男性撤退。何とか出発に間に合いました。

既に夏のシーズンも終わったせいか、船内はかなりガラガラ。すぐに定刻の10時になり、船はヘルシンキを出航。

船酔いしやすい体質なので、揺れを心配していたのですが、特に問題なし。

のんびりと海を眺めたり、うとうとしたりしていました。

しかし!

到着30分前くらいになって、にわかに船が揺れ出しました。

猛烈に気持ち悪くなり、慌てて横になり、脂汗を流しながら耐えるはめに。

しかしなんとか最悪の事態(噴火)だけは避け、船はタリンの市民ホール港へ無事到着。

こんな記述を読むと、これから船でタリンへ行こうと思っている人は二の足を踏むかもしれませんが、自分以外のお客さんはみな平然としていたので、普通の人には問題ないレベルの揺れだったのだと思います。

ただし酔いやすい上位1%に属している自分のような人は気を付けた方がよいでしょう!

フィンランド経由でエストニアに入国する場合は、シェンゲン協定により入国審査はありません。簡単なパスポートチェックのみというのは船酔いの身にはありがたい限り。

ふらふらの足取りで船を降り、歩いていくと芝生が広がっていたので、一旦休憩。

陸地の上にいるということは何てありがたいことなんだ!と陸地に感謝しました。
(すぐに忘れてしまうのですが。。。)

乗ってきた高速船はこんな感じ。

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Helsinki はエストニア語で Helsingi なんですね!

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一休みの後、地図を見ながら旧市街の方に歩いていくと、すぐに城壁が見えてきました。

トンネルの向こうに旧市街の建物が見えます。

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観光客の姿もたくさん見えます。

門をくぐって旧市街に入ると、石畳の道とパステルカラーの建物が続き、まるで別世界にいるかのよう。

中世の街並みがそのまま保存されているんですね。

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これはすごい!と感動しながら歩いていくと、やがてラエコヤ広場(Raekoja Plats)へ到着。

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ここは旧市街の中心で、町歩きの起点になる場所。

お昼時ですが、船酔いのダメージが抜けないので、食事は控えてカプチーノを一杯。

エストニアはユーロ圏なので両替の必要がないというのもありがたいですね。

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にぎやかな広場で行き交う人を眺めているだけでも楽しくなってきます。

その後、何と1422年から営業の記録があるという老舗薬局 Raeapteek を見学。

棚には怪しげな薬が陳列されています。

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Magic Square。文字によるヒーリング効果?

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さて、ここまで荷物を抱えて動いていたので、そろそろ身軽になりたいと思い、今晩の宿である Hotel Bern に向かうことに。

旧市街の東側にあるヴィル門を通り、

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ホテルに到着したのが14時頃だったので、まだチェックインできないかな?とも思ったのですが、セーフでした。

部屋はこんな感じ。シンプルで、落ち着いた感じのホテルです。

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荷解きをして、少し休憩をした後、再び旧市街の中心部へ。

広場に面して建っている旧市庁舎(Raekoda)の塔に上ってみることに。

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狭い階段を目が回るくらいくるくるくるくると上ると、

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塔の上からタリン旧市街が一望できます!

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思わず見入ってしまいました。

その後、塔を降りて、ぶらぶらと歩いていると書店を発見!

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しかし今日は書店につかまってしまう訳にはいかないので、泣く泣くざっと見るだけにしました。

店内は厳粛な音楽が流れ、一種独特の雰囲気が漂っています。

ここは古書店のようで、さまざまな分野の本が雑多に並べられています。

こういう雰囲気の中に置かれると、一冊一冊の本が非常に貴重なものに思えてくるから不思議なもの。

そんなことを考えながら棚を眺めていると、エストニア語や他言語の古書に混じって、なぜか日本のマンガが数冊。

中にはドラゴンボールもありました! エストニアでも日本のマンガは人気なのでしょうか?

その後、聖ニコラス教会(Niguliste Kirik)で中世の絵画や彫刻を見学。

それから坂道を上って、トームペア(Toompea)と呼ばれる高台のエリアに入っていきます。

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ここから先はその昔、支配階級が住んでいた場所なのだそう。見所のある建物も多いです。

アレクサンドル・ネフスキー聖堂(Aleksander Nevski Katedraal)

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トームペア城(Toompea Loss)

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大聖堂(Toomkirik)

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展望台の横にあった建物の壁面。どういう意味でしょう?

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帰り道で見つけたあるお店の看板。エストニア語で「エストニアの」は Eesti。

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フィンランド語で「エストニアの」は Viron。

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ドイツ語で「エストニアの」は Estnische。

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英語で「エストニアの」は Estonian。

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高台のトームペアからラエコヤ広場まで戻ってきたら、すでに17時過ぎ。

足が疲れ、おなかも空いたので、何か食べることにしました。

広場を見渡して目に付いた Liisu juures というエストニア料理の店へ。

まずは Saku Original というエストニアのビールとチキンサラダを注文。

あちこちのレストランに Saku Saku Saku Saku Saku Saku と表記があるので「いったい何だろう?」と思っていたのですが、ビールの銘柄だったんですね。味わいがあって、おいしいビールでした。

サラダの方はかなり量が多く、しかもライ麦パンがおまけに付いてきたので、結局メインは頼まずに夕食終了。

その後、ホテルに戻る前に旧市街の外側、いわゆる新市街のあたりを歩いてみたのですが、こちらは高層ビルもあったりして全く別の世界のよう。

このコントラストは何を語りかけているのだろう?と思いながら、日が暮れるまで飽きることもなく散歩をしていました。

フィンランド旅行記② − ヘルシンキどたばた観光編

9月1日から六日間フィンランドを旅行してきました。その2日目の記録です。

朝は5時に起床!

とはいえ日本時間ではすでに11時なので、睡眠はばっちりです。

さっそく起き出して朝のニュースを見ることに。

Huomenta!(おはよう)

など、簡単な表現でも理解できると嬉しいもの。ついつい見入ってしまいました。

8時前に食堂へ行き、バイキング形式の朝食をいただきます。

野菜や肉や卵などさまざまな料理がある中で、一番印象に残ったのはなぜかパン。フィンランドのパンってホントおいしいですよね。

部屋に戻って身支度を整え、9時に出発。

まずはヘルシンキのランドマーク、ヘルシンキ大聖堂へ。

写真で見たとおり! でも実物はすごい迫力です。

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中に入ることもできます。

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マルティン・ルターの像

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フィンランド語の書き言葉の父、ミカエル・アグリコラの像。

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F. Melanchthon の像。(誰かは存じ上げませんが。。。)

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大聖堂正面の元老院広場(Senaatintori)は広々としてとても気持ちがよい空間。

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アレクサンドル2世の銅像前にあるベンチに座って、しばらく行き交う人々を眺めていました。

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天気もどうやらばっちりの様子。

元老院広場から細い道を通って、マーケット広場(Kauppatori)へ。

果物や魚介類や工芸品などを扱う屋台がひしめき合っており、軽食をとることができる屋台もあります。

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変な人を発見。

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広場を抜けて、ウスペンスキー寺院へ。

これは19世紀に建てられたロシア正教の教会。非常に荘厳な雰囲気です。

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中はこんな感じ。シャンデリアが高い天井からぐーんと吊り下げられています。

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寺院を見学した後は、マーケット広場に戻り、スオメンリンナ島(Suomenlinna)行きのフェリーに乗ることに。

スオメンリンナ島というのは、広場からフェリーで15分のところにある海防要塞の島。18世紀に隣国ロシアに対する備えとして造られました。

ユネスコの世界遺産にも登録されています。

島は思いのほか広く、フェリーターミナルからメインルートに沿って島の端までは1km以上。

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島がまるごと遺跡であるかのような浮世離れした雰囲気が漂っているのですが、今も800人くらいの人がここに住んでいるのだとか。

天気も良いし、ピクニック気分でどんどん歩いていきます。

城壁のトンネルをくぐったり、

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往時をしのばせるこんな大砲や、

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こんな大砲も。

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終点は King’s Gate と呼ばれる石造りの門。門の正面は埠頭になっています。

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休憩の後、来た道をわっせわっせと戻って、出発地点のフェリーターミナルへ。

フェリーに乗って、再びマーケット広場へ戻ります。

すでに2時近くになっていたので、マーケット広場の屋台でサーモングリルと野菜のプレートをいただきました。

おいしかったものの、こってり過ぎて食べ切るのが大変。

ここから先は特に予定を決めていなかったので、メインストリートの一つエスプラナーディ通り(Esplanadi)に沿ってぶらぶらと歩いていきます。

北と南、二本の通りが並走し、その間の分離帯が公園になっています。

ベンチに座って思い思いの時を過ごしている人がたくさんいました。

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そのまま歩いていくと、今回の旅行の目的地の一つアカデミア書店(Akateeminen Kirjakauppa)を発見。

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本は買い込むと重くなるので、最終日近くに行こうと思っていたのですが、とりあえず覗くだけでもと思い入ってみることに。

地下1階、地上3階の建物はとても不思議な空間。英語の本もありますが、フィンランド語の本もたくさんあります。

フィンランドにいるのだから当たり前!と思われるかもしれませんが、人口500万人の国で出版産業を維持していくというのはなかなか大変なことではないでしょうか?

棚をじーっと見ていくと、なんと村上春樹さんの本が平積みされています。

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『海辺のカフカ』は「Kafka rannalla」、

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は「Värittömän miehen vaellusvuodet」というフィン語タイトルになっていました。

そういえば『多崎つくる〜』には、主人公がフィンランドのハメーンリンナという町を訪れるシーンがあります。

フィンランドの人がこの本を読んで、唐突に自分の国が出てきたらきっとびっくりするんでしょうね。(ハメーンリンナの人が読んだら、さらにびっくり?)

それにしてもフィンランド語にまで翻訳されているとは、本当にすごいことです。

その他、絵本や辞書のコーナーを舐め回すようにチェックしたり、書店内にあるカフェ・アールトでカプチーノを飲んだりしていたら、いつの間にか17時過ぎに。

書店は危険ですねー。しかし買うべき本はだいたい決まりました。

帰りは何だか足が痛いので、初めてのトラムに乗ってみることに。

ヘルシンキ中央駅のインフォメーションセンターで、3日間のデイチケットを購入。トラムに乗り込んだら、このカードをアクティベートしなければならないとのこと。

窓口の女性が英語で丁寧に説明してくれるのですが、イマイチ仕組みがわかりません。

まあ何とかなるだろうと思ってトラムに乗り込んだら、全く何とかなりませんでした!

悪戦苦闘した後、結局、隣に立っていたお姉さんにお願いしてやってもらいました。
(すみません!)

トラムだと宿まではわずか3駅なので、あっという間に到着。

一休みの後、夕食に出ようとも思ったのですが、昼に食べたサーモンが胃にもたれ過ぎてどうにも食欲がわきません。ビールだけ買ってきて、あとは昨日買ったクッキーで済ませることに。

それから昨日は入れなかったホテルのサウナに入ってみることにしました。

定員6人くらいの小さなサウナでしたが、なぜか誰もおらず貸し切り状態。

フィンランド式のサウナはひしゃくで熱々の石に水をかけて、蒸気をもくもくもくと広げます。かけ過ぎると、熱で息苦しくなるくらい。

たっぷりと汗を流してリラックスできました。これで一日もおしまい。

フィンランド旅行記① − はるばる森と湖の国へ

旅に出る前の空港の雰囲気ほどわくわくするものはないと思います。

チェックインを早めに済ませ、カフェでゆっくりとコーヒーを飲みながら、来たるべき非日常の時間に思いを馳せる。そんな至福のひととき。

。。。しかしまたやってしまいました。

予定していた電車の乗り継ぎに失敗し、成田に着いたのはフライトの1時間半前。

でも1時間半あれば大丈夫だろうと思っていたのですが、チェックインの列が思いのほか長い! さらに両替などもしていたら、コーヒーどころではなく、慌ただしく飛行機に滑り込むことに。

しかしとにかく間に合って、飛行機は定刻に出発。

11時に成田を出発し、現地時間の15時20分にヘルシンキに到着というスケジュール。

日本とフィンランドの時差は7時間。ただしフィンランドはサマータイム実施中(2014年は3月30日-10月26日)のため時差は6時間。

つまり日本時間の21時20分にヘルシンキに到着ということ。

フィンエアーの直行便ですし、他のヨーロッパに比べたら早いなあと思っていたのですが、いざ乗ってみるとやはり10時間は長い!

キンドルで本を読んだり、映画を観たりして機内での時間を過ごします。

飛行機は無事にロシア上空を越えて、定刻にヘルシンキ・ヴァンター国際空港に到着。

フィンランドに着いて最初に見たフィンランド語は、送迎バスの電光掲示に表示されていた lentoasema(空港)でした。

見渡すとあちこちにフィンランド語の標識があって、それを見ているだけで嬉しくなってきます。

送迎バスは空港の建物に到着。しかし入国審査の列が長く、なかなか先に進めません。

自分の番が近づいてきてわかったのですが、入国審査官のお兄さんが一人一人と楽しく会話していて、それで時間がかかっているというのもあるよう。

昔、留学していたオーストラリアのスーパーによくいた「行列ができているのに、全く気にせず、お客さんと延々雑談し続けるレジ打ちのお姉さん」を思い出しました。

そうそう、これだよこれって感じ。

こういう国民性は大好きです。これに慣れてしまうと、日本の対応がマニュアル主義のように思えてくるから不思議なもの。

やがて自分の番が来て聞かれたのは「フィンランドで何を見たい?」ということ。

そう言われてみるととっさに答えは出てきません。

いったい自分はフィンランドで何を見たいんだろう?と一瞬考えたあと、

I haven’t decided anything yet.

とちょっとかっこいい風のセリフを吐いて入国審査を通過しました。(フィンランド語で言えたら良かったのですが!)

この時点でもう16時。さすがに疲れたので、空港内のスターバックスで、カプチーノを一杯。

注文時に名前を伝えておいて、出来上がったときに名前を呼ばれるシステムはずいぶん久しぶり。

こんな些細なことでも外国に来たなあと実感します。

一休みしてから、ヘルシンキの中心部へ向かうバスに乗り込みます。

ドライバーのおじさんに20ユーロ札を渡したところ、明らかに私物にしか見えないボロボロの財布から一生懸命おつりを探して渡してくれました。

ふたたび、これだよこれって感じ。

この手際の悪さがたまりません。

(それとも、もうほとんどの人はカードで払うのでしょうか?)

市の中心ヘルシンキ中央駅まではバスで約30分。

車窓の風景を眺めていると、緑が多く一国の首都という感じは全然しません。

ベビーカーを押している若いお父さんの姿を見て、知らない街を行き交う人々にもそれぞれの人生があるんだなあなどと感傷的になってしまったり。

バスはほどなくヘルシンキ中央駅へ到着。

フィンランド語教室で習ったとおり、rautatieasema(鉄道駅)と書いてあります。

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なおフィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語。

ヘルシンキという街の名前も次のようにフィンランド語とスウェーデン語で表記されています。(スウェーデン語の方は何と読むのかわかりませんが。。。)

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さて地図を調べてみると、ヘルシンキ中央駅から今晩宿泊するホテルのクムルス・ハカ二エミ(Cumulus Hakaniemi)までは1km程度のよう。

それくらいならと、街並を見ながら歩いてみることにしました。

三人の鍛冶屋像。

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だいたいこちらの方角だろうと見当を付けて歩いていると、徐々に人通りが少なくなり、さびれた感じの一角に迷い込んでしまいました。

さっそく不安!

ということで、仕方なく一旦出発点に戻ることに。

改めて地図を調べてみると、なんと全く逆方向に歩いていたことが判明。

どうも自分の方向感覚を過信し過ぎていたようです。

反省して地図を頼りに歩いていくと、今晩の宿に無事到着。

なかなかきれいなホテルです。内装が北欧っぽい?

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空いていたので、一人旅なのにツインの部屋に。

この時点で時刻は18時過ぎ。外はまだまだ明るいです。

とはいえ、日本時間では24時過ぎになっている訳で、かなりクタクタ。

近場で食事を済ませようと思って外に出ると、向かいに Hesburger というローカルチェーンのハンバーガーショップが。

今日はここでいいかと思い、juustohampurilainenateria(チーズバーガーセット)を注文。

お兄さんがすごく親切な感じで好印象。

そそくさと夕食を済ませ、近くのスーパーへ。

飲み物を買ってすぐに帰るつもりだったのですが、野菜や果物や乳製品の名前を復習していたら、いつの間にか長居してしまいました。

初めて来る国のスーパーって品物を見ているだけでも楽しいですよね。

20時頃に宿に戻り、フィンランドの国営放送 yle を観ながらビールを飲んで早めに就寝。

本日のビールはこちら。

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OLVI と読むのでしょうか? アルコール度数2.7%なので非常にライト。

八十八夜

photo credit: maaco via photopin cc

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今日はひさしぶりに実家のある新潟へ。

新幹線で関越トンネルを抜けて、緑色の景色を見ると、ほっとした気持ちになります。

東京もこの頃暑いですが、新潟も暑い。春を通り過ぎて一気に夏になってしまったかのよう。

家に着いてNHKのニュースを見ていたら、今日5月2日は八十八夜なのだとか。

はちじゅうはちや【八十八夜】

立春からかぞえて八十八日目の日。五月一、二日ごろ。農家で、種まきなどの適期とする。

『新明解国語辞典 第七版』

りっしゅん【立春】

二十四(節)気の一。陽暦二月四日ごろ。暦の上で、春が始まるとされる日。〔八十八夜・二百十日などは、この日から起算する〕

『新明解国語辞典 第七版』

春が始まってから今日で八十八日。季節が変わる節目の日ということなのでしょう。

夏も近づく八十八夜♪というのは茶摘みの歌ですが、新潟は田植えの季節。

この時期の田園風景はどこにも負けないくらい美しいと思います。

八十九日目の明日は天気も良さそうなので、そんな風景を楽しみに山の方へドライブに行ってみようかと。

みなさんもよい休日をお過ごしください。

ブログ1周年。ありがとうございます!

本日でこのブログを開設してから、ちょうど1年になりました。

雨の日も風の日もコツコツと書き続けてこられたのは、読んでくださるみなさまのおかげです。どうもありがとうございます!

区切りの日ということもあり、昔の記事をつらつらと読んでいたら、ああこんなことを書いていたなあと様々なことを思い出しました。

本日はそんな過去記事の中から、3つを選んで再度スポットを当ててみたいと思います。

 

フィンランド語学習記 vol.6 − 語彙力増強作戦

フィンランド語学習記 vol.6 − 語彙力増強作戦 | Fragments

こちらは2012年11月5日の記事。iPhoneアプリ『i暗記』を使った単語学習法を紹介しています。

このアプリは、1年近く経った今でも単語学習の主力ツールとして使い続けています。

外国語の学習において、語彙の習得には retrieval の回数を増やすことが欠かせません。

retrieval というのは単語の形式(e.g., zephyr)と単語の意味(a soft gentle wind)を結びつける作業のこと。

つまり単語を見て意味を思い浮かべたり、意味を見て単語を思い浮かべたりする回数を増やさなくては、単語帳を何回読んでも、単語をノートに何回書いても、語彙力は望み通りに向上しません。

その意味でこのアプリは、短時間で大量の retrieval を生み出すのに適した素晴らしいツールだと思います。(もちろんアナログの単語カードだってありですよ!)
 
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Waltzing Matilda − the unofficial national anthem of Australia

Waltzing Matilda − the unofficial national anthem of Australia | Fragments

こちらは2013年1月3日の記事。オーストラリアの国民歌「ワルツィング・マチルダ」を紹介しています。

久しぶりに聞いてみると、オーストラリアという国のさまざまなイメージがこの一曲にぎゅっと凝縮されているように感じられました。

この歌の主人公はオーストラリア開拓時代の放浪者(swagman)であり、ワルツというのはいわゆる三拍子のワルツのことではありません。

waltzing

derived from the German term auf der Walz, which means to travel while working as a craftsman and learn new techniques from other masters before returning home after three years and one day, a custom which is still in use today among carpenters.

(ドイツ語の「auf der Walz」に由来する。それは、3年と1日の間、職人として働きながら旅をし、他の熟練工から新しい技術を学ぶという、今日でも行われている伝統のことである。)

Matilda

a romantic term for a swagman’s bundle.

(放浪者の荷物を意味するロマンティックな用語。)

Waltzing Matilda

from the above terms, “to waltz Matilda” is to travel with a swag, that is, with all one’s belongings on one’s back wrapped in a blanket or cloth.

(上記の用語より、マチルダとワルツを踊るというのは、”swag” すなわち “毛布や布切れにくるんで背負った荷物” を持って旅に出るという意味になる。)

Wikipedia「Waltzing Matilda」より

歌詞にオーストラリアのスラングもたくさん登場する「ワルツィング・マチルダ」。ぜひ一度、聞いてみてください。

 

動物園にシロクマを − レイキャビクの市長のはなし

動物園にシロクマを − レイキャビクの市長のはなし | Fragments

こちらは、2013年5月25日の記事。アイスランド、レイキャビクのジョン・ナール市長と、彼の政党ベスト党のプロモーションビデオを紹介しています。

ナール市長は、パンクロッカー&コメディアン出身という異色の経歴。女装をしてゲイ・パレードに参加したりと、ユニークな行動でも注目を集めています。

最近の動向として、9/22付の『News of Iceland』にはこんな記事がのっていました。

The Best Party, led by mayor of Reykjavik Jón Gnarr, has increased its support and new Gallup poll shows they have 35% support in the city, the same percentage as on election day 2010.

(レイキャビク市長のジョン・ナール氏が率いるベスト党は支持を回復し、新しいギャラップの世論調査によると同市で35%の支持を獲得している。これは2010年の選挙日時点と同じ数字である。)

まだまだ頑張っていますね!

以上、過去記事の中から3つを選んで紹介してみました。よかったら青字のリンクから元の記事もご覧になってみてください。

そして新しい記事もまだまだ書き続けていきますので、今後ともよろしくお願いいたします!

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