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日々のこと

それは遅れてやってくる

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コーヒーを買うときには、お店で豆を挽いてもらうというのが、これまでのパターン。

しかし先日実家に帰った際に、挽いていないコーヒー豆とコーヒーミルが置いてあったので、初めて自分でコーヒーの豆を挽いて、コーヒーをいれてみました。

もともとそんなにコーヒーにこだわりを持っていた訳でもないですし、味オンチなので、そのときは「ふーん、こんなものか」と思い、取り立てて味の違いは感じず。

ところが、その日の夜、ふとコーヒーの味を思い出して「もしかしてあれはすごくおいしかったのでは?」という気持ちが唐突に訪れました。

考えてみると、自分が何かを好きになるときというのは、いつもこんな感じで感動が遅れてやってくるのです。

一目惚れならぬ時間差惚れという感じ。

念のため、翌日再度自分でコーヒーの豆を挽いて、コーヒーをいれてみると「これはおいしい!」と再認識。

さっそく自分でもコーヒーミルを購入することにしました。

それにしても、感動というのはなぜこんな風にいつも遅れてやってくるのでしょう。

これは自分だけのことなのか、他の人も似たような経験をしているのか。。。果たして??


降り積もる雪と眠る男

先日の日曜日、ふと図書館に行きたくなって、お昼過ぎに鎌倉市の中央図書館へ行ってみることにしました。

横須賀線に乗って、鎌倉駅で降りて、西口から御成小学校の方へ。学校を通り過ぎ、細い路地に入って、少し歩いたところに中央図書館はありました。

中央図書館とは言っても、とても小さな古い図書館。しかし日曜日だったこともあり、館内はそれなりに人で賑わっていました。

考えてみると、図書館という空間に足を踏み入れること自体がとても久しぶり。

本好きな人たちのたたずまいに、ゆっくりと流れる時間が重なって、図書館ってこんなに癒される空間だったんだということを再認識。

しばらくはぶらぶらと棚を見ていて、何となく立ち止まったのが詩集のコーナー。

鎌倉にも縁のある詩人・田村隆一さんの詩集を読んで、午後の時間を過ごすことにしました。

これまでほとんど読んだことはなかったのですが、この日の気分にはぴったりで、いつのまにか詩の世界に引き込まれていきます。

何冊か読んで、その日一番印象に残ったのが、詩集『新世界より』のこんな一篇。

新しい雪の中の肉体

古い雪が消えて

新しい雪がふりはじめるまで

おれは枯葉のベッドで眠っているふりをする

死んだふりをしているのは

さすがに飽きた

ほんものの死者が年ごとに増えてくると

骨の思い出だけで日が暮れる

死せる者は幸せだ いつまでたっても

歳をとらない

おれが嫉妬にかられるのは

そんな時だけ

降り積もる雪と眠る男。

真夏の一日に、そんな季節外れのイメージが頭の中を通り過ぎてゆきます。

「死んだふりをしているのは さすがに飽きた」そんな言葉をリフレインしながら、図書館を後にし、近くのカフェでコーヒーを飲むことにしました。


立秋

まだまだ暑い日が続いていますが、暦の上では今日8月8日は立秋。

りっしゅう【立秋】

二十四(節)気の一。陽暦八月八日ごろ。暦の上で、秋が始まるとされる日。

「新明解国語辞典 第七版」

秋が始まるとは言っても、現代の日本でこの時期に秋の気配を感じることはあまりないでしょう。

ただ立秋というのは夏から秋への境目でもあるとともに、一年のうちで一番暑い日であるとも言われています。

本当にそうかどうかはわからなくても、本日を暑さの頂点として、明日からは少しずつ秋へ向かっていくと思えば、何だか寂しい気持ちになるから不思議なもの。

セミの鳴き声に耳を澄ませたり、海へ出かけたり、冷やし中華を食べたり、残り少ない盛夏を今のうちに楽しんでおきましょう。

なお暑中見舞いを出すことができるのは本日まで。明日からは残暑見舞いとなるのだそうです。

これからは、町歩きの最中にちょっとした秋の気配を探してみるのもおもしろいのかもしれません。


一日一新のすすめ

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調子のよいときというのは、生活の中にたくさんの「新しいこと」を取り入れることができるような気がします。

例えば、馴染みの蕎麦屋さんで頼んだことのないメニューを頼んでみる、新しい蕎麦屋さんを開拓する、書店へ行って全く馴染みのない分野の棚を眺めてみる、思い切って一冊買ってみる、一人でカラオケに行ってみる、タイ古式マッサージに行ってみる、言いたくても言えなかったことを言ってみる、あまり親しくない人に自分から声をかけてみる、家を出て歩いたことのない方角へ歩いてみる。etc.

でも考えてみると、調子がよいから「新しいこと」を取り入れることができるのではなく、「新しいこと」を取り入れるから調子がよくなるという因果関係もあるのかもしれません。

鶏が先か、卵が先かはわからないのです。

それならば調子の悪いときにも、一日に一つくらいは新しいことを取り入れてみたいもの。

もしかしたら、それだけで気持ちの有り様や見えている景色がいつもと変わってくるのかもしれません。


ほめること、認めること

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例えば、職場の人間関係を円滑にするために、私たちは「ほめる」という方法を用いることがあります。

  • その髪型、似合っていますね。
  • 遅くまで、仕事頑張っていますね。

ただしいつも同じメンバーと顔を合わせる職場で、日々ほめることを探すというのは、かなり大変なこと。

ほめることが全く見つからない日もあるでしょうし、また毎日のようにほめていたらわざとらしい感じもします。

そんなときに試したいのが「認める」という方法。

ここで言う「認める」というのは相手の能力を認めるとか、そういうことではなく、相手の様子をそのまま言葉にするということ。

  • もう夏の服装ですね。
  • シャツが青ですね。
  • 書類がたくさんありますね。
  • 今日はカバン重そうですね。

これらは「○○だからよいですね」とほめているのではなく、単に「○○ですね」と認めているだけ。

これなら、ほめることに比べて、ハードルはぐっと下がるはず。

それでも、こんな風にちょっとした気付きを言葉にしてあげるだけで、その場に暖かな雰囲気を作りだすことができます。そんなところに人のコミュニケーションの奥深さを感じます。


Life goes on.

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In three words I can sum up everything I’ve learned about life: it goes on.

— Robert Frost

早いもので、今日からもう5月。

東京は暑い日が続いています。

数日前に鎌倉に引っ越しをして、人生初の神奈川県民になりました。

せっかくなので、あちこち散策をしたいところですが、残念ながら部屋の中に山積みになった段ボールの片付けに追われています。

そして引っ越しのバタバタで、なかなか腰を据えて語学に取り組めないのがしんどいところ。

早く身辺を片付けて、日常を取り戻したいと思います。

振り返ってみると、海外を含めてこれまでに10回くらいは引っ越しをしているはず。

その度に感傷的な気分に浸りつつ、頭をよぎるのは “Life goes on.” というフレーズ。

卒業をしても、就職をしても、留学をしても、転職をしても、親しい人と別れても、病気になっても、それでも人生は続く。

そんなことが身にしみて感じられる5月の最初の一日。

世間的には、明日から大型連休という人が多いのでしょう。みなさま、よい休暇をお過ごしください。


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