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英語

長いことは悪いこと?

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「長い」を意味する英単語 long の名詞形は何でしょう?

??

と聞かれると、ちょっと迷う人もいるかもしれません。

正解はこちら。

length

NOUN

The measurement or extent of something from end to end; the greater of two or the greatest of three dimensions of an object.

Oxford Dictionaries

long(長い)→ length(長さ)という対応関係は綴りが変化しているので、頭の中でペアになりづらいように思います。

それではこの length という単語の形容詞形は何でしょう?

もちろん long と答えてもよいのですが、length にはたった一文字を足しただけのこんな派生語もあります。

lengthy

ADJECTIVE

(especially in reference to time) of considerable or unusual length, especially so as to be tedious.

Oxford Dictionaries

long(長い)→ length(長さ)→ lengthy(長い)と並べてみると、long と lengthy の違いは何なのだろうということが気になります。

辞書によると lengthy という単語は大抵「長過ぎる」というマイナスの意味で使われます。(e.g., lengthy speech)

一方の long はそのような含みのない中立的な単語と言えるでしょう。

単語の成り立ちを考えれば lengthy の方が中立的な意味になってもよさそうなのに、このような意味の分かれ方になっているのはなぜなのか? 一考に値する面白い現象だと思います。


さまざまな music

17061701

この頃、ちょっとした隙間時間にイギリスの言語学者 David Cristal の『The Story of English in 100 Words』という本を読んでいます。

これは100個の英単語を取り上げて、その単語の歴史や裏側にある物語を100編のショートエッセイにまとめた本。

例えば music を取り上げた章では、この単語が英語の歴史において40通りもの綴りで書かれてきたという話が紹介されています。

本書で紹介されているそのバリエーションは次の通り。

  • musiqe
  • musyque
  • musique
  • musyk
  • musik
  • musike
  • musice
  • mysycque
  • mewsycke
  • musick
  • musicke
  • musickque
  • moosick
  • mwsick
  • maisick
  • masic
  • meesic
  • misic

こうして見ると、現在のスタンダードである music とはかけ離れたものもあれば、一歩間違えれば music の代わりにこちらがスタンダードになっていたかもしれないと思えるものまで、さまざまな綴り字が並んでいます。

そもそも music /ˈmjuːzɪk/ の /k/ という音を表すのに、現在の英語では c, k, ck あるいは que という文字を使うケースもあります。その中で c という文字が選ばれたのは必然なのか偶然なのか。

たった一つの単語にも、私たちの想像力が及ばないような、さまざまなドラマが隠されているのかもしれません。

 

The Story of English in 100 Words
Profile Books (2011-10-13)

octothorp

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本日のテーマは、

#

こちらの記号について。

この記号、以前のエントリーで「ナンバーサイン」として紹介したことがありました。

ナンバーサインとシャープ

しかしこの記号にはナンバーサインの他にも様々な名前があるようなのです。

その中の一つがこちら。

octothorp (also octothorpe)

NOUN

Another term for the symbol # (the hash sign or pound sign).

Oxford Dictionaries

[oct-(octa-, octo-)]というのは8を意味する接頭辞。octopus には足が8本あります。

しかし#と8のつながりがよくわかりません。

初めてこの単語を見つけたときには、なぜ8なのだろう?としばらく考えてしまいました。

調べてみるとその理由は不明となっている資料もあり。

たださきほどの Oxford Dictionaries には次のような説明が出ています。

Origin

1970s: of uncertain origin; probably from octo- (referring to the eight points on the symbol) + the surname Thorpe.

#という記号には8つの先端があるから、というのがこちらの説。

真偽のほどはわかりませんが、言われてみればなるほどという気もします。

それでは後半の thorp(thorpe)というのは何なのでしょう?

これはアメリカのスポーツ選手、ジム・ソープ(Jim Thorpe)に由来するという説やその他の説もあり、今のところ統一の見解はないようです。

シンプルな number sign もよいのですが、octothorp もその綴り字の中に様々な物語を内包した素敵な名前だと思います。


Is a nut a fruit?(ナッツはフルーツか?)

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何気なく Oxford Dictionaries の動画シリーズを見ていたら、こんな動画が目にとまりました。

いやあ、ナッツはナッツであって、フルーツではないでしょう。

と思いつつ動画を見たら、その第一声、

Well yes, it definitely is

まさかの全面肯定。

せめてナッツはフルーツと呼べるのかを議論するのかと思っていたら、ナッツは100%フルーツ!という趣旨の動画でした。

。。。そうか、ナッツってフルーツなんですね。(あっさり説得される)

ただわかるようでわからないのが fruit の定義。OALDには次のように出ていました。

fruit

the part of a plant that consists of one or more seeds and flesh, can be eaten as food and usually tastes sweet

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

この定義には「一つ以上の種と果肉からなる(consists of one or more seeds and flesh)」とあります。

調べてみると、例えばアーモンドなどには通常食用にはしない果肉の部分もあるんですね。

つまり果肉の部分を食べるフルーツもあれば、種の部分を食べるフルーツもあると。

そう言われてみるとナッツがフルーツであるというのも納得できます。

今回の教訓は、ものごとは見た目で判断してはいけないということでしょうか。


「石鹸1個」は英語で何と言う?

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英語の water は一つ二つと数えられない、いわゆる不可算名詞。

よって水道の蛇口からポタリと落ちる「1滴の水」は a drop of water と表現します。

この drop の部分に来る単語は対象物の形状によって、様々なバリエーションがあります。

今回は『ロイヤル英文法』の巻末付録に出ていた一覧の中から、ちょっと難しい表現をいくつか拾ってみました。

  • a              of grass(草の葉1枚)
  • a              of soap(石鹸1個)
  • a              of cards(トランプ1組)
  • a              of corn(1粒のとうもろこし)
  • an              of news(1つの記事)
  • a              of dust(ちり[ほこり]1つ)

実際にはそれぞれの対象物において、下線部に入る単語が一つだけということはありません。

その前提は踏まえた上で『ロイヤル英文法』に出ていた表現を見てみましょう。

  • a blade of grass(草の葉1枚)
  • a cake of soap(石鹸1個)
  • a deck of cards(トランプ1組)
  • a grain of corn(1粒のとうもろこし)
  • an item of news(1つの記事)
  • a speck of dust(ちり[ほこり]1つ)

なかなか思い付かないような表現も含まれているのではないでしょうか。

この中で特に面白いなと思ったのは a cake of soap(石鹸1個)という表現。

石鹸には a bar of soap, a piece of soap という表現もあるようですが、あの固形石鹸の形をイメージすると a cake of soap という表現はぴったりだなと思います。

ただそんな表現を覚えた英語圏の子どもたちはうっかり石鹸を食べてしまったりしないのでしょうか?

そんなことが少しだけ心配になりました。

 
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stan

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アメリカのラッパー、エミネム(Eminem)のヒット曲のタイトルに由来する stan という単語が「Oxford English Dictionary」に新しく掲載されたというニュースが英語圏のメディアに広く取り上げられています。

stan

NOUN

informal

An overzealous or obsessive fan of a particular celebrity.

‘he has millions of stans who are obsessed with him and call him a rap god’

Oxford Dictionaries

Stan は曲に登場するエミネムの熱狂的なファンの名前。やがて狂信的なストーカーとなり、最後には自殺をしてしまいます。

馴染みのある曲ではあったのですが、何年前の曲なのかな?と思い調べてみると、リリースは2000年とのこと。

映画『8 mile』が公開され、主題歌の「Lose Yourself」が大ヒットしたのが2002年なので、それよりも前の作品なんですね。

そんな曲のタイトルを2017年というこのタイミングで辞書に掲載した理由はいったい何なのでしょう?

この15年の間に、stan という単語がエミネムの曲から離れた文脈でも使われるようになったということなのか、あるいは他の理由があるのか。

いずれにせよ、言葉を業とするラップアーティストにとって、自分が造形したキャラクターの名前が一般名詞になるなどということは何よりの名誉なのかもしれません。


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