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英語

although の綴り方

18042001

英語で「〜だけれども」を意味する although は「オールゾウ」と発音します。

発音記号の一例を挙げれば /ɔːlˈðəʊ/。

ただ「オールゾウ」と発音するためには although の後ろの3文字[-ugh]は必要ないのではないか?

あるいは一歩譲って、後ろの2文字[-gh]は必要ないのではないか?

そんな風に考える合理的な人もいるかもしれません。

この問題に関する面白いコラムが英語辞書 Merriam-Webster のウェブサイトに出ていました。

‘Altho’ vs. ‘Although’ | Merriam-Webster

短いコラムなので興味のある人は読んでみてほしいのですが、これによると、昔は although とともに altho という綴りも一般的に使われていたというのです。

実際 Wiktionary を調べてみたら、altho という見出し語も存在していました。

altho

(informal, chiefly US) Alternative spelling of although

「Wiktionary」

面白いのは、Simplified Spelling Board(シンプルな綴り推進委員会?)や National Education Association(全米教育協会)といった組織が中心となってシンプルな綴り(この場合は altho)の使用を推進したものの、結局は定着しなかったというエピソード。

「言葉は生き物であり、時代とともに変わっていく」ということは一面の真実である一方、「人間は習慣の生き物であり、一度定着した習慣を変えることは容易なことではない」ということもまた一面の真実。

合理性だけでは決して割り切れないところが、言葉の魅力の一つなのかなと思います。


can of corn

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米メジャーリーグの公式ウェブサイト MLB.com の中に野球に関する面白いイディオムを紹介するページがあります。

Idioms | Glossary | MLB.com

例えば can of corn(缶詰のコーン)という表現は何を意味するのでしょう?

Definition

A “can of corn” is a routine fly ball hit to an outfielder.

What is a Can of Corn? | Glossary | MLB.com

can of corn というのは「外野に飛んだ平凡なフライ」のこと。

なぜ缶詰のコーンがフライになるのでしょう?

サイトには辞書さながらの語源に関する解説も出ていたので引用してみます。
(日本語は拙訳)

Origin

When 19th-century clerks at groceries and general stores were looking for an easier way to reach canned goods on high shelves, they started using long, hooked sticks to pull them down. After dropping the cans toward them, they would catch them in their aprons — just like a fly ball.

19世紀、食料品店や雑貨店の店員が、高い棚に置いた缶詰を取るための簡単な方法を探していたとき、彼らはそれらを下ろすのに長い、かぎの付いた棒を使い始めました。缶を自分たちの方に引っ張り落とした後、彼らは自分たちのエプロンでそれを受けとめました。まるで野球のフライのように。

What is a Can of Corn? | Glossary | MLB.com

面白い話なのですが、何だかあまりにもできすぎているため、作った話のようにも感じてしまいます。疑い過ぎでしょうか?

MLB.com にはこの他にもおもしろいイディオムがたくさん紹介されているので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。

Idioms | Glossary | MLB.com


Last night I dreamt that somebody loved me

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dream という単語には「夜、眠っている時に見る夢」と「願望の夢」という二つの意味があります。

dream

noun

  1. [countable] a series of images, events and feelings that happen in your mind while you are asleep
  2. [countable] a wish to have or be something, especially one that seems difficult to achieve

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

dream

verb

  1. [intransitive, transitive] to experience a series of images, events and feelings in your mind while you are asleep
  2. [intransitive, transitive] to imagine and think about something that you would like to happen

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

この dream の過去形には dreamed の他に dreamt という形があるということを以前のエントリーに書いたことがあります。

mt, nt

このエントリーの要点は、

  • 数ある英単語の中で[-mt]という語尾を持つのは dreamt ただ一語であること。
  • dreamt はイギリス英語であること。
  • しかしイギリス国内だけでみれば、dreamt よりも dreamed の方がよく使われていること。

ただ dreamt という形の実際の使用例を見たことがなかったので、本当に使われているのだろうか?と気になっていました。

しかし先日聞いていた The Smiths の『Strangeways, Here We Come』というアルバムにこんなタイトルの曲が収録されていることに気が付きました。

dreamt!

The Smiths はイギリスのバンドなので、dreamt がイギリス英語であるという先述の情報とは合致しています。

ちなみにこの曲名を Google 翻訳で和訳すると次のように変換されました。

Last night I dreamt that somebody loved me.
→ 昨夜、誰かが私を愛していることを夢見ていました。

この和訳だと dream の部分が「夜、眠っている時に見る夢」ではなく「願望の夢」であるような印象を与えるような気がします。

願望の夢ならば somebody would love me となるはずなので、ここは「昨夜、誰かが私を愛している夢を見た。」くらいが適訳かもしれません。

またこの dreamed vs dreamt の用法に関して英文校正ツール Grammarly のブログに次のような説明が出ていました。

Dreamed seems to be more popular than dreamt when talking about sleeping, but when dream has a hopeful, literary sense, dreamt might be used.

Grammarly Blog

記事にはこれ以外にも詳細な解説がありますが、要点としては dreamt という形は「夜、眠っている時に見る夢」よりも「願望の夢」の意味で使われることが多いとのこと。

すると、さきほどの曲名にもうっすらとそのようなニュアンスがあるのでしょうか?

いずれにしても「Last night I dreamt that somebody loved me」というのはたった一行だけで気持ちを持っていかれる素敵なタイトルだと思います。


ティーカップの中の嵐

18040801

ストレスに満ちた現代社会を生きていく上で、私たちは時に「怒り」の感情とどのように向き合うかという問題に直面します。

せわしない毎日の中で余裕がなくなってしまい、友人や同僚や家族と口喧嘩になってしまったというような経験は誰でもあるのではないでしょうか。

ただそのときはいっぱいいっぱいなのだとしても、後から振り返ってみると「なぜあんな些細なことに怒っていたんだろう?」と思うことは珍しくありません。

そんな怒りをコントロールするためのアンガーマネジメントの一環として、次のようなフレーズを頭の片隅に置いておくのはどうでしょうか。

a storm in a teacup

PHRASE

British

Great outrage or excitement about a trivial matter.

Oxford Dictionaries

a storm in a teacup は「些細なことへの大きな怒り」の意味。

怒りに駆られた際「これは所詮ティーカップの中の嵐なんだ」と思うことで、その怒りを相対化できるような気がします。

優れた「ことば」にはそんな tranquilizer(精神安定剤)としての効果もあるのではないでしょうか。


theism, atheism

18040601

Oxford Dictionaries の Word of the Day(今日の英単語)に選ばれていた theism という単語が気になったので調べてみました。

theism

NOUN

Belief in the existence of a god or gods, specifically of a creator who intervenes in the universe.

Oxford Dictionaries

theism とは「有神論」、すなわちこの世界に神は存在するという信念を意味する英単語。

発音はスィーイズムとなります。

この theism という単語を見たことがないという人も、対義語の方なら見たことがあるかもしれません。

atheism

NOUN

Disbelief or lack of belief in the existence of God or gods.

Oxford Dictionaries

atheism は「無神論」、すなわちこの世界に神は存在しないという信念を意味する英単語。

発音はエイスィーイズムとなります。

theism と atheism の違いは[a-]の一文字。

英語の接頭辞[a-]には打ち消し(not)の意味があります。

例えば、左右対称を意味する symmetry(シンメトリー)に対して、非対称を意味する asymmetry(アシンメトリー)などはカタカナ語として使われることもあるので、馴染みのある人も多いのではないでしょうか。

またこの theism と atheism のペアに関してもう一つ面白い事実は、atheism の方が単語としての成り立ちは古いということ。

Oxford Dictionaries の語源の欄には次のような記述があります。

theism

Origin

Late 17th century: from Greek theos ‘god’ + -ism.

atheism

Origin

Late 16th century: from French athéisme, from Greek atheos, from a- ‘without’ + theos ‘god’.

theism は17世紀の後半から使われているのに対して、atheism は16世紀の後半から使われています。

普通ならまず theism という単語があり、そこから atheism という単語が派生するのが自然な流れでしょう。しかしこのペアに関しては逆の順番になっています。

言葉の成り立ちを想像してみれば、キリスト教圏において神が存在するということは自明であり、わざわざ theism などという単語は必要なかったはず。

そのような社会に atheism という思想が出現したのち、では「神が存在するという思想はどのように表現したらよいのか?」という要請から theism という単語が生まれたのでしょう。

そういう意味で theism と atheism は生成の過程もユニークな単語のペアだと思います。


YOLO

18033101

桜がすっかり満開です。

いわゆるお花見には行っていないものの、通勤途中にきれいな桜が咲いているのでそれで十分かなという気もします。

ここ数年は桜を見ると「また一年が過ぎたのか」と思うことが多くなりました。

明日からは新年度。目の前の一日一日をこれまで以上に大切にしていきたい。そんなことを考える季節でもあります。

今回はそんな3月の終わりにふさわしい単語を一つ。

あまり馴染みのない表現かもしれませんが、Oxford Dictionaries には次のような見出し語として掲載されています。

YOLO

ABBREVIATION

informal

You only live once (expressing the view that one should make the most of the present moment without worrying about the future, and often used as a rationale for impulsive or reckless behaviour)

Oxford Dictionaries

YOLO は You only live once(人生は一度きり)のアクロニム。

You only live once という表現自体はかなり昔からあるようですが、短縮形の YOLO が Oxford English Dictionary に収録されたのは2016年とのこと。

その意味ではかなり新しい言葉と言えるでしょう。

こんなフレーズを口ずさみつつ、新しいシーズンの幕開けです。


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