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英語

消えゆく英単語 − 女性を表す[-ess]

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Hwæt! We Gardena in geardagum,
þeodcyninga, þrym gefrunon,
hu ða æþelingas ellen fremedon.

『Beowulf』

ベオウルフ(Beowulf)は、古英語で書かれた叙事詩。8世紀〜9世紀に成立したと伝えられています。

上記の引用は冒頭の部分。ここを見るだけでも見覚えのない単語や文字が多く使われており、英語のネイティブスピーカーが読んでも理解は難しいとのこと。

千年の間にそれほど言葉の質が変わってしまうのだとすれば、現在の英語も千年後には、私たちにとってのベオウルフのようになっているのかもしれません。

いずれにせよ、言葉というのは生き物であり、生成と消滅を繰り返しています。

私たちの生きているこの現代において、消えつつあるものの一つは女性を表す[-ess]で終わる英単語でしょう。

-ess

(女性名詞をつくる)

stewardess, mistress, lioness

▼職業名の女性形を表す -ess はアメリカ英語から急速に消えつつある。例えば、authoress, poetess, sculptress は現在は author, poet, sculptor を用いる。

『プログレッシブ英和中辞典』

authoress は「女流作家」、poetess は「女流詩人」、sculptress は「女流彫刻家」の意味。

消えつつあるとはいっても、辞書の中にはまだまだ残っています。

Man Woman
actor actress 女優
duke duchess 公爵夫人、女公爵
god goddess 女神
host hostess 女主人
lion lioness 雌ライオン
manager manageress 女性マネージャー
master mistress 女主人
prince princess 王女
shepherd shepherdess 女性の羊飼い
steward stewardess スチュワーデス
waiter waitress ウェイトレス

 
stewardess という単語は、私が子どものころにはまだまだ使われていたと思いますが、今では cabin attendant/flight attendant という言い方が主流になっています。

ジェンダーフリーな表現を使おうということ自体に異論はないものの、歴史のある単語が消えてしまうのは何だか寂しくもあります。

とはいえ上記のリストには、princess のようにこの先も現役を続けられそうな単語もあります。それによって[-ess]グループの最後の砦は守られると思うのですが、果たしてどうでしょうか?

他の単語は案外遠くないうちに、

actress

(古)女性の役者

などと辞書に掲載される日がやってくるのかもしれません。
 


[9/20 追記]Jussiさんが、コメント欄に女性を表すフィンランド語の名詞一覧を送ってくださいました。

上手く表示されていないようなので、こちらに表を貼り付けておきます。ありがとうございます!

男性 女性
actor näyttelijä actress näyttelijätär
duke herttua duchess herttuatar
god jumala goddess jumalatar
host isäntä hostess emäntä
lion leijona lioness naarasleijona
manager johtaja manageress johtajatar
mister herra mistress rouva, rakastajatar, emäntä
prince prinssi, ruhtinas princess prinsessa, ruhtinatar
steward stuertti stewardess lentoemäntä
waitress tarjoilija waitress tarjoilijatar

 

どうしようもなく疲れたときの英語表現

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季節の変わり目は疲れがたまりやすい時期。この時期に体調を崩してしまう人も多いようです。

私自身もここ数日どうも疲れ気味。

そんなこともあり(?)、疲れたときの英語表現をまとめてみることにしました。

*ここに挙げた単語は辞書を引いても「疲れた」という意味しかのっていないことが多いので、原義に基づいて訳語を工夫してみました。

 

I’m tired.(疲れたよ)

もう少し強調したいときには、I’m so tired./I’m very tired. と副詞を添えてみましょう。

ビートルズの『ホワイト・アルバム』には I’m so tired. という曲が入っています。ジョン・レノンがちょっとくたびれた感じで歌っていました。

 

I’m exhausted.(へとへとだよ)

tired では足りないくらい疲れたときには、exhausted を使いましょう。もうへとへと。

 

I’m fatigued.(精根尽きたよ)

tired よりは堅い表現です。fatigue は名詞として使うと「疲労」の意味に。

 

I’m weary.(疲労困憊だよ)

こちらも tired よりは堅い表現。「飽き飽きした」という意味でも使います。

 

I’m worn out.(ボロ雑巾のようだよ)

worn は「すり減らす、すり切らす」という意味の動詞 wear の過去分詞。

 

I’m dog-tired.(くたくただよ)

dog には「全く」という副詞の意味があります。

dog-cheap ばかに安い
dog-poor とても貧しい
dog-sick ひどく気分が悪い

 

I’m bone-tired.(芯から疲れたよ)

bone にも「全く」という副詞の意味があります。

 

I’m ready to drop.(くずれ落ちそうだよ)

誰か支えてあげてください!

 

I feel run-down.(もう動けないよ)

rundown は「停止する」という意味の動詞。また時計のねじ巻きが切れて止まった状態を rundown と言います。誰かねじを巻いてあげてください!

 

I’m drained.(へたばったよ)

drain は「排水する」という意味の動詞。どんなに絞り出してももう一滴も出ない、すっからかんのときに。

 

I’m dead beat.(ぐったりだよ)

beat は「打つ」という意味の動詞。すっかり叩きのめされてしまったときに。

 

I’m enervated.(もう立ち上がれないよ)

enervate は「無気力にする」という意味の動詞。再び何かをするエネルギーのないときに。

 

I’m jaded.(ゲッソリだよ)

jade は「老いぼれ馬、やせ馬」という意味の名詞。日々酷使され、やせ衰えてしまったときに。

 

I’m bushwhacked.(ヨレヨレだよ)

bushwhack は「奇襲する」という意味の動詞。思いがけないトラブルに見舞われたときに。

 

I’m shattered.(ヘロヘロだよ)

shatter は「粉々に砕く」という意味の動詞。夢も希望も打ち砕かれてしまったときに。

 

以上、疲れを表す英語表現をまとめてみました。

どうしようもなく疲れてしまったときには、せっかくなのでさまざまな単語を使って表現してみるのはどうでしょうか?

二十進法とゲティスバーグ演説と聖書のはなし

海外に行くと、2の単位のお金がよく使われていることに気付きます。

オーストラリアのATMで100ドルを下ろせば、出てくるのは20ドルが5枚。50ドル札や100ドル札も存在するものの、普段はあまり見かけることがありません。

実際、高額な買い物でない限り、20ドル札の使い勝手はなかなかよいと思います。

それでは日本でも2,000円札を作ろう!ということになり、その結果がどうなったかはご存知の通り。

今回はそんな20にまつわる言葉の話を紹介してみたいと思います。

 

二十進法の数詞

日本語を含む多くの言語は十進法を採用していますが、この広い世界には二十進法の数詞を含む言語も存在します。

有名なのは、おそらくフランス語でしょう。

フランス語の数詞は60までは十進法ですすみますが、70は「60+10」となり、80は「4×20」となります。十進法と二十進法が混在した非常に不思議な数詞体系です。

10 dix 10
20 vingt 20
30 trente 30
40 quarante 40
50 cinquante 50
60 soixante 60
70 soixante-dix 60+10
80 quatre-vingts 4×20
90 quatre-vingts-dix 4×20+10
100 cent 100

 

リンカーンのゲティスバーグ演説と旧約聖書の関係とは?

このような二十進法の数詞は、実は英語にも残っています。

アメリカの歴史上最も有名な演説の一つ、リンカーンのゲティスバーグ演説は、次のような一文で始まります。

Four score and seven years ago our fathers brought forth on this continent a new nation, conceived in Liberty, and dedicated to the proposition that all men are equal.

(80と7年前、われらの父祖はこの大陸に新しい国をもたらしました。自由のうちに構想され、すべての人は平等につくられているという原則にささげられた国であります。)

日本語訳は『物語 英語の歴史』より

score というのは、20を意味するやや古風な英単語です。

score

[初14c;古ノルド語 skor(刻み目、20).「20」は羊飼いが20頭ごとに棒に刻み目をつけたことから]

(やや古)20、20の1組<数の後では単複同形>

『ジーニアス英和大辞典』

多くの辞書にはこの他、threescore(60)、fourscore(80)という複合語ものっています。しかしなぜか twoscore や fivescore はのっていません。

調べたところ、threescore、fourscore というのは、旧約聖書の詩篇(第90篇)の次のような一節に由来しているようです。

The days of our years are threescore years and ten; and if by reason of strength they be fourscore years, yet is their strength labour and sorrow; for it is soon cut off, and we fly away.

(われらのよわいは七十年にすぎません。あるいは健やかであっても八十年でしょう。しかしその一生はただ、ほねおりと悩みであって、その過ぎゆくことは速く、われらは飛び去るのです。)

日本語訳は『口語訳聖書』より

リンカーンのゲティスバーグ演説も、おそらく聖書のこの部分を意識したものなのでしょう。

Eighty seven years の代わりに Four score and seven years と言うことで、20年という世代の単位を4つ積み上げたような重々しさを感じるような気がします。

また人の一生は score 4つ分というのも、考えてみると何だか胸にしみる表現ですね。

Palindrome − とぼけた回文の世界

小さい頃「しんぶんし」「たけやぶやけた」など、初めから読んでも終わりから読んでも同じフレーズを教えてもらったときには、これはすごい!と感動したものでした。

英語にもこの回文に相当するものがあり、palindrome と呼ばれています。

回文(かいぶん)とは、始めから(通常通り)読んだ場合と終わりから(通常と逆に)読んだ場合とで文字や音節の出現する順番が変わらず、なおかつ、言語としてある程度意味が通る文字列のことで、言葉遊びの一種である。英語では palindrome という。

Wikipedia「回文」より

単語レベルでは civic、kayak、文レベルでは Madam, I’m Adam. など、さまざまなフレーズが知られています。

英語は日本語のように一文字一音節ではないので、逆から読んでも同じ音にはなりませんが、アルファベットの並びが対称になっていれば、palindrome ということになります。

有名なところでは、こんなフレーズが。

Amore, Roma.
Dammit, I’m mad!
Rise to vote sir.

これらもなかなかよくできていますが、今回はもう少しとぼけた感じの palindrome をいくつか紹介してみたいと思います。

 

A Santa at Nasa.(ナサのサンタ)

サンタも宇宙旅行。

 

Do geese see God?(ガチョウは神を見るか?)

ガチョウはどんな神に出会ったのでしょう?

 

Emu love volume.(エミューは量を好む)

よくばりなエミュー。

 

Murder for a jar of red rum.(レッドラム一瓶のために殺人)

ラムのためなら。。。

 

No “x” in “Nixon.”(ニクソンに x はなしで)

仕方ないので、Nikson とでも書きますか。

 

UFO tofu.(UFO豆腐)

白くて四角い未確認飛行物体。

 

Wonton? Not now.(ワンタン? 今はいいよ)

どんなにワンタン好きでも、気分が乗らない時もあるでしょう。

 

以上、ちょっと笑える palindrome の例をいくつか紹介してみました。

palindrome で検索すると、英語圏のウェブサイトがさまざまなフレーズを紹介しています。お気に入りの一品(?)を探してみるのも、楽しいかもしれません。

[参考]PALINDROMELIST

noon(正午)は、a.m.なのか?それとも p.m.なのか?

photo credit: ladytimeless via photopin cc

正午は、英語で noon。

この noon は、a.m.(午前)に含まれるのでしょうか? それとも p.m.(午後)に含まれるのでしょうか?

まずは辞書の定義から見てみましょう。

noon

twelve o’clock in the middle of the day

midnight

twelve o’clock at night

a.m.

used after a time for showing that it is between midnight and noon

p.m.

used after a time for showing that it is between noon and midnight

『Macmillan dictionary』

こうして見ると、noon と midnight は、a.m. にも p.m. にも含まれない特異点なのでしょうか?

実際、a.m./p.m. というのはラテン語の ante meridiem(before noon)/post meridiem(after noon)の略なので、厳密に考えると、12時に a.m./p.m. を付けるのはおかしいという議論も成り立ちます。

そうは言っても、12 p.m. という表記も見たことがあるはずと思い、他の辞書も調べていると、こんな記述が見つかりました。

By convention, 12 AM denotes midnight and 12 PM denotes noon. Because of the potential for confusion, it is advisable to use 12 noon and 12 midnight.

(慣例により、12 AM は夜の12時を示し、12 PM は昼の12時を示す。混乱する可能性があるので、12 noon と 12 midnight を用いるのが望ましい。)

『The American Heritage Dictionary of the English Language』

「12 AM=夜の12時、12 PM=昼の12時」というのが一般的なんですね。

これが紛らわしいという場合には、単純に24時間制を用いるという方法もあるでしょう。

  • noon → 12:00
  • midnight → 0:00(24:00)

英語の場合はこれでよいとして、日本語の場合はどうなるのでしょう?

正午は午前12時?それとも、午後12時?

結論としては、正午は「午後0時」か「午前12時」と表すことができます。これは、「午前12時」が「午前11時」の1時間後、「午後0時」が「午後1時」の1時間前と考えると、どちらも正午を表すことは、自然に理解することができると思います。

(中略)

逆に、真夜中(正子)は「午前0時」か「午後12時」と表せます。

「自然科学研究機構 国立天文台」ホームページより

この説明によると、12時の場合に午前/午後が英語とは逆になっています。

理屈としてはわかるものの、「午前12時」というと夜、「午後12時」というと昼の方を連想してしまうのは、私だけでしょうか?

それはさておき、ここまでの内容をまとめると、次のようになります。

noon 12 p.m. 正午 午前12時 午後0時
midnight 12 a.m. 子夜(正子) 午後12時 午前0時

 
おそらく「正午=午前12時」に違和感を感じる理由の一つは、12時ちょうどは午前なのに、12時1分は午後になるというのが、どうも不自然だからだと思います。

このあたりの感覚は人によって違うのかもしれませんが、みなさんはどのように感じますか?

Are strawberries fruit or vegetables? − 単数か複数か

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いちごはいったい果物でしょうか、それとも野菜でしょうか? そんな議論があります。

まずはそれぞれの定義を見てみましょう。

くだもの【果物】

生のままで食べる「果実」のうち、主として食後に食べる嗜好品。甘いものが多い。フルーツ。

やさい【野菜】

副食にするために畑などに作る植物。あおもの。

『新明解国語辞典 第七版』

この定義を見る限り、いちごは果物に分類されるように思えます。副食というよりは、食後に食べますよね?

しかし学術的には、いちごは野菜に分類されるという意見もあります。農林水産省・北陸農政局のホームページに次のような子ども向けのコラムがありました。

◆質問◆

すいか、メロン、いちごは野菜か果実か

◆回答◆

結論(けつろん)からからいうと、メロン、すいか、いちごは野菜に分類されます。

それはなぜでしょうか?

野菜と果実のちがいはどこにあるのでしょうか。

園芸関係の学会や報告文では、1年生及(およ)び多年生の草本(そうほん)になる実は野菜、永年生の樹木(じゅもく)になる実はくだものときめられています。

これからみると、すいか、メロンはウリ科の1年生果菜(野菜)で、いちごはバラ科の多年生果菜(野菜)です。

このように、分類上は野菜に分けられますが、青果市場で「すいか」「メロン」「いちご」はくだものとしてあつかわれています。市場の分け方は消費者の側にたって、消費される形態に合わせて分類しています。スーパーマーケットでも、デザートとしてたべるメロンやいちごは、くだもの売場に並(なら)びます。

「のうりんすいさんしょう ほくりくのうせいきょく キッズページ」より

とてもわかりやすい説明です。いちごは園芸学的には野菜に分類されるんですね。

もっともいちごが果物であれ、野菜であれ、私たちの生活に大きな影響はありません。おいしく食べられればそれでよいのです。

しかし英語の世界では、果物と野菜というのは、文法的に異なる扱いを受けています。

fruit, rice, wheat, spaghetti, hair ; vegetables, peas, grapes, oats

Many things (e.g. rice, grapes) can be seen either as a collection of separate elements or as a mass. Some names for things of this kind are uncountable, while others are countable (usually plural).

Uncountable: fruit, rice, spaghetti, macaroni (and other pasta foods), sugar, salt, corn, wheat, barley, rye, maize.

Countable: vegetable(s), bean(s), pea(s), grape(s), oats, lentil(s).

  • Fruit is very expensive, but vegetables are cheap.

『Practical English Usage』

最後の例文が示しているとおり、fruit は原則として不可算名詞、vegetable は可算名詞として用います。

よって果物と野菜の両方が好きだ!というためには、次のように書かなければなりません。

I like fruit and vegetables.

この使い分けはノンネイティブにとっては紛らわしいですね。

なぜこのようなルールになっているのかは、どうもよくわかりません。

さきほどの『Practice English Usage』の説明を見ても、とうもろこし(corn)は不可算名詞なのに、ぶどう(grapes)は可算名詞などとありますし、その他の例を見ても形状や性質による法則がある訳ではなさそうです。

ともに食卓に欠かせない果物と野菜、なぜ同じように扱うことはできないのでしょうか?

そんなことが気になったので、ここにメモしておきたいと思います。

 
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