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英語

「弘法にも筆の誤り」は英語で何と言う?

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「弘法にも筆の誤り」とは、どんなに優れた人でも時には失敗することがあることのたとえ。

探してみると、日本語にはこれと同じ意味の表現がたくさんあります。

例えば「河童の川流れ」「猿も木から落ちる」「上手の手から水が漏る」などなど。

それではこれに類する英語の表現はあるのだろうか?と思って調べてみたところ、見つかったのがこちら。

すぐれたホメロスも居眠りすることがある。
Even Homer sometimes nods.
quandoque bonus dormitat Homerus.

 

これは古代ローマの詩人ホラティウスの『詩論』に収められた一節。オリジナルはラテン語です。

ホメロスは『イーリアス』『オデュッセイア』などの叙事詩を残した古代ギリシアの高名な詩人。

「ホメロスの居眠り」とは、これほどの大詩人でも時には居眠りしながら作ったのではないかと疑われるような出来の詩があるという意味なのだとか。

表現するということは、多かれ少なかれ不完全を受け入れるということでもあります。

天才は天才なりに、凡人は凡人なりに、それぞれの持ち場で見えない壁に立ち向かっているのでしょう。

せっせとブログを書いているような人にとっても、なかなか励まされる表現かもしれません。

<参考>
『ギリシア・ローマ名言集』(岩波文庫)
 

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body politic(国家)はなぜ「名詞+形容詞」の語順なのか?

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英語の一般的な語順は「形容詞+名詞」。

I have a black cat.

しかしさまざまな文章を読んでいると、まれに「名詞+形容詞」という語順に出会うこともあります。

いくつか例を挙げてみましょう。

attorney general (米)司法長官、(英)法務長官
body politic 国家
court martial 軍法会議
from time immemorial 大昔から
heir apparent 法定相続人
poet laureate 桂冠詩人

 

これらは現代英語の源流であるアングロ・ノルマン語(Anglo-Norman language)に由来する表現。

英語史をすこし紐解いてみましょう。

  1. 古英語(アングロ=サクソン語)の時代
  2. ノルマン・コンクエスト(1066)によって、北フランスからイングランドにノルマン語が流入
  3. アングロ=ノルマン語と中英語の時代

英語はもともと「形容詞+名詞」の言語。そこにノルマン語の「名詞+形容詞」の表現が流入した際、その多くは英語の語順に修正されました。

しかしいくつかの慣用表現(特に法律用語)はもとのまま残ったということのようです。

これらの表現は古風ではありますが、舌の上で転がしていると、どことなく高尚な響きがあるような気がしませんか?

ちょっと変わった複数形のレッスン(2)

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昨日に続いて、複数形の不規則変化について。

ちょっと変わった複数形のレッスン(1) | Fragments

まずは昨日同様、それぞれの複数形を思い浮かべてみてください。

stimulus(刺激)
vertebra(脊椎骨)
datum(資料)
analysis(分析)
criterion(基準、尺度)
kibbutz(キブツ=イスラエルの集団労働施設)

??

??

それでは正解を見てみましょう。

 

1)語尾が[-us]から[-i]に変わるもの

stimulus → stimul

語尾が[-us]から[-i]へ変化するのは、ラテン語起源の単語。

そしてこのグループで特に気に入っているのはこちらの単語。

octopus → octopi

「オクトパイ」という語感が好きなのですが、現在では octopuses の方が普通になっているとのこと。これはちょっと残念。

 

2)語尾が[-a]から[-ae]に変わるもの

vertebra → vertebrae

これもラテン語起源の単語。

「女子卒業生」を意味する alumna という単語はこの2のグループ。一方「男子卒業生」を意味する alumnus という単語はさきほどの1のグループ。

alumna → alumnae
alumnus → alumni

並べてみるとおもしろい変化ですね。

 

3)語尾が[-um]から[-a]に変わるもの

datum → data

これもまたラテン語起源の単語。

今やすっかり複数形の方がスタンダードとなり、単数形の datum は絶滅の危機に瀕しています。

 

4)語尾が[-is]から[-es]に変わるもの

analysis → analyses

語尾が[-is]から[-es]へ変化するのは、ギリシア語起源の単語。

発音は「アナリスィス」から「アナリスィーズ」に変わります。

 

5)語尾が[-on]から[-a]に変わるもの

criterion → criteria

これもギリシア語起源の単語。

さきほどの data と同じく複数形の criteria の方が通りがよいかもしれません。

 

6)語尾に[-im]を付けるもの

kibbutz → kibbutzim

こちらは何とヘブライ語起源の単語。

kibbutz というのはヘブライ語で「集団」の意味。そこから派生してイスラエルの集団労働施設の呼称となりました。

他にこの変化を伴う「英単語」があるのかどうかは不明。

 

以上、今回はラテン語やギリシア語などの外国語に由来する単語(=外来語)の複数形をいくつか紹介してみました。

もとになった言語の複数形がそのまま残っているというのは、その単語の血統が保管されているということ。

いつかは[-s][-es]に吸収されてしまうのかもしれませんが、その日ができる限り先になることを望んでいます。
 

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ちょっと変わった複数形のレッスン(1)

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きのうのエントリーでは、英語の複数形を作る際の基本ルールをまとめました。

複数形のレッスン − 語尾に[-es]を付けるときの条件とは? | Fragments

本日と明日のエントリーでは、複数形の不規則変化についてまとめてみたいと思います。

本日取り扱うのは以下の単語。

簡単なものから、ちょっと難しいものまで、まずはそれぞれの複数形を思い浮かべてみてください。

man(男)
foot(足)
mouse(ネズミ)
ox(雄牛)
brother(信者仲間)
sheep(羊)
aircraft(航空機)
penny(ペニー)

??

??

それでは正解を見てみましょう。

 

1)母音を交替するもの

man → men
mouse → mice
foot → feet

このように母音変化によって複数形を作るのは、古英語の文法の名残なのだとか。

つまりこのグループの単語は、英語の中でも比較的由緒正しい単語と言えるのかもしれません。

 

2)語尾に[-en]を付けるもの

ox → oxen
brother → brethren

brother の複数形は「兄弟」の意味では brothers ですが、「信者仲間」の意味では brethren(ブレズレン)になるのだとか。

古風で清廉なイメージのある単語ですね。

 

3)単複同形のもの

sheep → sheep
aircraft → aircraft

英語には単複同形の名詞も数多くあります。

「なぜ単複同形になるのか?」については理屈で説明できない面もありますが、以前のエントリーで少し考えてみたことがあります。

fishの謎 − 単複同形名詞について | Fragments

 

4)その他

penny → pence

penny(ペニー)はイギリスの通貨単位。100ペニー=1ポンドです。

ちょっとややこしいのは、10ペニーと言いたいときには 10 pence でよいのですが、ペニー硬貨10枚と言いたいときには 10 pennies になるということ。

 

以上、今回まとめたのは外来語を除く固有語の複数形。

この他、英語にはもっと派手な変化を伴う外来語の複数形も存在します。

続きは明日のエントリーにて。

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複数形のレッスン − 語尾に[-es]を付けるときの条件とは?

The Four Food Groups

英語の複数形には、語尾に[-s]を付けるものと[-es]を付けるものがあります。

car → cars
bus → buses

この使い分けはいったいどのような規則に基づいているのか?

一度、きちんと場合分けをしてみましょう。

 

語尾に[-es]を付けるときの条件とは?

1)語尾が[子音+y]で終わる場合

[子音+y]で終わる単語は、語尾の[y]を[i]に変えて[-es]を付けます。

country → countries

「母音+y」のときは[-s]になるので要注意。

boy → boys

 

2)語尾が[-sh][-ch][-s][-x][-z]で終わる場合

[-sh][-ch][-s][-x][-z]で終わる単語は、語尾に[-es]を付けます。

dish → dishes
peach → peaches
kiss → kisses
box → boxes
buzz → buzzes

 

3)語尾が[-o]で終わる場合

[-o]で終わる単語は、語尾に[-s]を付けるものと[-es]を付けるものがあります。

piano → pianos
tomato → tomatoes

この使い分けについては、以前のエントリーに詳しくまとめているので、よければそちらもご覧ください。

tomatoの複数形は「tomatoes」なのに、pianoの複数形が「pianos」になるのはなぜか? | Fragments

 

4)語尾が[-f][-fe]で終わる場合

[-f][-fe]で終わる単語には、語尾に[-s]を付けるものと、語尾の[f]を[v]に変えて[-es]を付けるものとがあります。

proof → proofs
leaf → leaves
knife → knives

この使い分けは、なかなかやっかい。両方の形を持つ単語も存在します。

dwarf → dwarfs/dwarves

 

以上4つの条件に当てはまる場合は語尾に[-es]、それ以外の場合は[-s]を付けるというのが基本ルール。

しかし英語にはこのルールに当てはまらない単語も数多くあります。

child → children
person → people

明日のエントリーでは、このような不規則変化を伴う複数形を集めてみたいと思います。

「海の日」は英語で何と言う?

Coral Sea

本日は「海の日」。

国民の祝日に関する法律によると、海の日は「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」ための日なのだとか。

このごろ海へ行く機会はあまりありませんが、お寿司屋さんへはよく行くので、そういう意味で(?)海の恩恵に感謝したいところです。

また「海」と言えば、個人的にはこの曲を思い出します。

『La Mer』はフランスのシャンソン歌手シャルル・トレネ(Charles Trenet)の代表曲。特にシャンソンに思い入れがなくても、メロディーは聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

mer というのは、フランス語で「海」の意味。

本日は海の日にちなんで、さまざまな言語の「海」を集めてみました。

英語 sea
ドイツ語 Meer
フランス語 mer
イタリア語 mare
スペイン語 mar
ポルトガル語 mar
オランダ語 zee
スウェーデン語 hav
ノルウェー語 hav, sjø
デンマーク語 hav
アイスランド語 sjór, haf
フィンランド語 meri
エストニア語 meri
リトアニア語 jūra
ラトビア語 jūra
ロシア語 море
マレー語 laut
日本語
中国語 海洋

 

こうして見ると世界的にはフランス語と同じ[m-]の海が主流なんですね。英語と同じ[s-]の海は北欧の一部に見られるのみ。

ただし「海の日」は英語で Marine Day(マリーン デイ)。

こちらは世界の主流と同じ[m-]の単語を用いています。

ゲルマン語系統の sea とラテン語系統の marine。こんな風に二系統の単語が混在しているのが、英語の不思議なところだと思います。

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