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ことばを味わう

Now I may wither into the truth.

久しぶりに読み直している『イェイツ詩集』から一編。

The Coming of Wisdom with Time

Though leaves are many, the root is one;
Through all the lying days of my youth
I swayed my leaves and flowers in the sun;
Now I may wither into the truth.

時を経て叡知が訪れる

木の葉は数多くても幹は一つ、
偽りの青春の日々がつづくあいだ
私は陽光を浴びて葉と花を揺すらせた。
いまは真理の中へ凋んでゆくか。

*『対訳イェイツ詩集』より

wither into the truth という表現にしみじみと感じ入りつつ、そもそも truth って何だろう?という思いが沸き上がってきたので辞書を引いてみました。

truth

  1. the truth [singular] the true facts about something, rather than the things that have been invented or guessed
  2. [uncountable] the quality or state of being based on fact
  3. [countable] a fact that is believed by most people to be true

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

この定義によると、truth というのは作られたり(invented)、推測されたり(guessed)したものではない、本当の事実(true facts)であると。

ただ考えてみれば、あらゆる truth というのは、誰かがそれを truth だと思っているから truth になるのであって、初めからそこにある truth などというものは存在しないはず。

だとしたら、さきほどのイェイツの詩の主人公はどこへ向かっているのだろう? そんなことを考えている休日の昼下がりです。

 

対訳 イェイツ詩集 (岩波文庫)
イェイツ
岩波書店
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successes and setbacks

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アメリカ大統領選挙が終わりました。

さまざまな報道が駆け巡る中、ヒラリー・クリントンの敗北演説(Concession Speech)を聞いて、心を動かされた人は多いのではないでしょうか。

特に印象的だったのは、若者に向けて語られた次の部分。

And to the young people in particular, I hope you will hear this. I have, as Tim said, spent my entire adult life fighting for what I believe in. I’ve had successes and I’ve had setbacks. Sometimes really painful ones. Many of you are at the beginning of your professional public and political careers. You will have successes and setbacks, too.

This loss hurts, but please never stop believing that fighting for what’s right is worth it.

「私と同じようにあなたたちもこれからのキャリアで成功と挫折(successes and setbacks)を味わうことになるだろう。それでも正しいことのために戦うことには価値があると信じることをやめないでほしい」というメッセージが強く心に残ります。

これまで彼女を支持していた人も、支持していなかった人も、彼女が人生をかけて何かのために戦ってきたということを認めない人はいないでしょう。

国を分断するような選挙の後に、このようなスピーチがあり、アメリカはまた一つになれるという物語を共有できること。それがアメリカの強さなのだと思います。


人生とは

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秋の夜長に人生について考える、

という訳で人生に関する格言をいくつか集めてみました。

Life is what happens while you are busy making other plans.

(人生とは何かの計画を一生懸命立てているときに偶然起こる別のこと。)

− John Lennon

どんなときでも偶然のしっぽを捕まえられるだけの心の余裕は持っていたいもの。

 

Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long-shot.

(人生とはクローズアップで見れば悲劇、ロングショットで見れば喜劇である。)

− Charlie Chaplin

涙と笑いは表裏一体の関係。一つの出来事が物悲しく同時に滑稽なことってありますよね。

 

Life is but a joke.

(人生はほんのジョークにすぎない。)

− Bob Dylan「All Along the Watchtower」

ノーベル賞もほんのジョークにすぎない、、、ということで。

 

Life is something to do when you can’t get to sleep.

(人生とは眠れないときにする何かのこと。)

− Fran Lebowitz

大好きです、このセンス。今晩もベッドの上で人生にしばしのお別れを。


That’s one small step for (a) man, one giant leap for mankind.

日本語を学ぶ英語ネイティブにとって最大の難関が漢字や敬語の使い方だとすれば、英語を学ぶ日本語ネイティブにとって最大の難関は冠詞の使い方ではないでしょうか。

かなり熟練した学習者であっても(特に話し言葉において)冠詞のミスをなくすのは至難の技だと思います。

ただし英語ネイティブなら絶対に冠詞の使い方を間違えないのかといえば、そんなことはありません。

英語ネイティブによる冠詞の間違いとして最も有名なものにアポロ11号の船長で人類初の月面着陸に成功したニール・アームストロングの次のフレーズがあります。

That’s one small step for (a) man, one giant leap for mankind.

(これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。)

このフレーズが引用されるとき、多くの場合は man の前の不定冠詞 a に括弧が付いています。

これはアームストロング船長が実際の発言で a を抜かしてしまったため。

上記のスピーチにおいては、mankind(人類)と a man(一人の人間=アームストロング)を対比しているため、どうしても冠詞の a が必要です。

文法的に間違った文をそのまま引用するのも問題ですが、実際の発言を改変するのも問題ということで、a に括弧を付けるという判断になったのでしょう。

こんな風に後世まで語り継がれるスピーチの中で、冠詞を忘れてしまったのは致命的、、、

と思いきや、アームストロング本人はこの括弧が気に入っていたというエピソードもあるようです。

そうだとしたら、ちょっと微笑ましい話だなと思います。


It is never too late to learn.

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日本語に「六十の手習い」ということわざがあります。

六十歳になって文字を習い始めても遅すぎることはない、つまり何かを学ぶのに遅すぎることはないということ。

平均寿命の伸びた現代では「七十の手習い」「八十の手習い」という表現も見られるようになりました。

もちろん伝えたいことは同じなので、六十だろうと、八十だろうと、百だろうと、数字そのものはどうでもよいこと。

思い立ったが吉日という言葉もありますし、入れたい数字を入れてしまえばよいのかもしれません。

一方、英語で同じ意味を表すなら、

It is never too late to learn.

というストレートな表現が思い浮かびます。

この表現が引用されるときにはよく、セザンヌは20歳まで絵を描いたことがなかったとか、ゴーギャンは35歳で本格的に絵画を始めたとか、有名人・偉人が引き合いに出されることがあります。

ただ学ぶことの面白さというものは、本来万人に開かれているもの。

セザンヌやゴーギャンのようになることだけが、絵を描く意味ではないはずです。

It is never too late to learn.

そして、

It is never too early to learn.

今この瞬間にも何かを学び始めることはできる、そんな気持ちは持ち続けていたいものだと思います。


The golden age was never the present age.

photo credit: The tower top via photopin (license)

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忙しい毎日を過ごしていて、ふと立ち止まったときに、

「今、自分が2016年を生きている」という事実に軽い驚きを感じることがあります。

子供の頃には、21世紀というのは遠い未来のように思えました。

しかしその未来を今まさに生きているという実感のないままに、変わらない日常を過ごしています。

そんな21世紀の2016年の3月11日という日に来し方を振り返ってみれば、自分にとっての黄金時代はもう過ぎ去ってしまったと感じる人もいるかもしれません。

辞書で黄金時代(=golden age)という表現を調べてみると、次のような語義がのっていました。

golden age

golden age (of something) a period during which something is very successful, especially in the past

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

この語義によると黄金時代というのは主に過去を表す言葉だということになっています。

人間というのは結局ノスタルジーの生き物なので、未来よりも過去を振り返ってあの時はよかったという思考にとらわれがちであるのかもしれません。

また英語にはこんなことわざがあります。

The golden age was never the present age.
(黄金時代が現代であったためしはない。)

黄金時代というものが過去に確かにあったのなら、今生きているこの一瞬一瞬、一日一日も未来から見た黄金時代であるかもしれないのに、なかなかそのように感じられないというのはヒトの思考の不思議なところであるように思います。

 
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