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その他の言語

黄色いジャージ

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このところ、NHKのBSで放送している「Daily ツール・ド・フランス」を見るのが毎晩の楽しみになっています。

ツール・ド・フランスで、全ステージの通算タイムが最も少ない選手に与えられるのがマイヨ・ジョーヌ(maillot jaune)と呼ばれる黄色いジャージ。

マイヨ・ジョーヌという言葉の響きが素敵だなと思ったのですが、フランス語の知識がないので意味がわかりません。

そこで辞書を引いてみると maillot は「ジャージ」、jaune は「黄色い」の意味であることがわかりました。

つまり黄色いジャージであるマイヨ・ジョーヌは、そのまんま「黄色いジャージ」という意味だったんですね。

フランス語を知っている人にとっては「当たり前!」という話なのでしょうが、知らない自分に取っては拍子抜けするような感覚。

フランス語に限らず、馴染みのない外国語のフレーズというのは、勝手に深遠な意味があるかのように思い込んでしまうことがあります。

そのため大抵は後で意味を知って「えっ、そんな意味だったの?」とびっくりすることに。

それでは日本語を知らない外国人にとって、日本語の響きというのはいったいどのように聞こえるのでしょう?

そんなことを考えていて思い当たったのは、海外でよく見かける変な漢字がプリントされたTシャツ。あれを着る人が漢字という未知の文字に感じる魅力というのは、私たちがフランス語のような言語に感じる魅力と何かを共有しているのかもしれません。

ただ幸福な誤解は決して悪いことではないと思うのですが、つい「その漢字の意味知ってる?」と言いたくなってしまうのは人間の性でしょうか。


q の多い町

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英単語の綴りにおいて[q]というのはそれほど使用頻度の高い文字ではありません。

それだけに queen, quiz など、q の付いた単語には希少価値(?)があるように感じます。

にもかかわらず、何とこの q を3つも名前に含む町があるとの情報を聞きつけました。

そんな町があるのは、、、北極海に面した世界最大の島グリーンランド。

その名は Qaqortoq。

Google Map のカタカナ表記は「カコルトク」、Wikipedia のカタカナ表記は「カコトック」になっています。

Wikipedia によるとこの Qaqortoq はグリーンランド語で「白いもの」という意味なのだそう。

グリーンランドにはこの他にも面白い綴りの町名が多く、例えば、

  • Qeqertarsuaq(ケケルタルスアク)・・・ここにも q が3つ!
  • Ittoqqortoormiit(イトコルトルミット)・・・連続文字が多い!

など、英語圏ではなかなかお目にかかれない文字の並びを見ることができます。

綴りマニアにとってのグリーンランドはまさに dreamland。興味のある人はぜひ探検してみてください。


Merkel-Raute

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ドイツ語の知識はほとんどないのですが、そんな中で知っている数少ない単語の一つが「菱形、斜方形」を意味する Raute(ラウテ)という単語。

Raute は英語の rhombus に当たる単語です。

Raute rhombus 菱形、斜方形

 

なお「菱形」を意味する英単語には diamond もありますが、こちらは鋭角が60度の斜方形を指すことが多いようです。

そのあたりの事情は以前のエントリーに書いたことがあります。

「平行四辺形」は英語で何と言う? − 四角形の名前

さてこの Raute という単語、一時期よくニュースなどで取り上げられていました。

ドイツの首相、アンゲラ・メルケルのハンドジェスチャーが Merkel-Raute と呼ばれ、ずいぶん話題になっていたからです。

聞いたことがないという人は Google 画像検索で Merkel-Raute と検索すると、手を菱形にしたメルケル首相のさまざまな写真を見ることができます。

もともと意識的にこの形を作っていた訳ではなく、手のやり場に困ったときに何となく手が菱形になってしまったのだそう。

こんなジェスチャーをする人には、それだけでうっかり好感を持ってしまいそうになります。

政治の本質とは関係のない話ですが、メルケル首相のように長く権力の座に留まる人というのはこういった無意識の愛嬌のようなものがあるのだろうなと思いました。


iPhone のエストニア語のキーボード

普段使っている iPhone の英語のキーボードは次のように文字が並んでいます。

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一方、フィンランド語のキーボードは次のように文字が並んでいます。

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上段右に[å]、中段右に[ö, ä]の文字が入っているのがわかるでしょうか。

英語と比べると3文字増えているので、キーボードの幅が少しだけ狭くなっています。

またフィンランド語と親戚関係にあるエストニア語のキーボードは次のように文字が並んでいます。

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一瞬、飾り付きの文字がない!と思うのですが、実は飾り文字はそれぞれの文字の中に隠されていました。

[u, o, a, s, z]の5つの文字をタップすると次のように飾り文字の選択肢が出てくる仕組みになっています。

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フィンランド語のように29文字程度なら一画面に文字を収めた方が効率的ですが、文字がさらに多くなるとこのような仕組みにした方が効率的なのだと思います。

他の言語のキーボードも見てみると、ヨーロッパの言語ではこの仕組みを採用している言語も多いということがわかりました。

英語のように一画面で完結できる言語は恵まれているということになるのでしょう。

キーボードから見えてくる言語事情というのもなかなか面白いものがあります。


タミル語の数字

photo credit: Daniel Kulinski One minute too late via photopin (license)

photo credit: Daniel Kulinski One minute too late via photopin (license)

アジアには、数字を表すための独自の文字を持っている言語が多くあります。

例えば、南インドのタミル語。

0〜9に対応するタミル文字は次のようになっています。

0
1
2
3
4
5
6
7
8
9

 

細かいので、ちょっと拡大してみましょう。

௦ ௧ ௨ ௩ ௪ ௫ ௬ ௭ ௮ ௯

ゼロ以外は書き順を迷ってしまいそうな文字が並んでいます。

またタミル語にはもう少し大きい単位の数字も。

10
100
1000

 

こちらも少し拡大。

௰ ௱ ௲

数字なんて[0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9]を使えば簡単なのに。。。

[10, 100, 1000]なんて1と0を組み合わせて作れば簡単なのに。。。

そんな考えが一瞬頭をよぎったものの、改めて考えてみればこれは日本語の漢数字も同じこと。

それどころか私たちがタミル語の数字を見たときに感じる距離感を、日本語学習者は数字だけでなく、あらゆる文字(漢字)に対して感じているはずです。

そう考えると日本語に取り組む人というのは本当にすごい!と改めて思います。


ナンバーサインとシャープ

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次の2つの記号の違いは何でしょう?

#♯

よーく見ると、左の記号は縦棒が斜めで横棒がまっすぐ、右の記号は逆に縦棒がまっすぐで横棒が斜めになっています。

左の記号は「#205」のように番号を示すときに使うナンバーサイン(number sign)。

右の記号は半音上げる意味の音楽記号シャープ(sharp)。

今、パソコンからこの記事を読んでいる人は手元のキーボードを見てみてください。標準的なキーボードにおいて、数字の3と同じキーに割り当てられているのはシャープではなくナンバーサインの方。

そんなこともあり(音楽を仕事にする人でない限り)私たちが普段使っているのはナンバーサイン。ただ実際には、この2つの記号が混同されてしまうケースもあるようです。

例えば、昔の押しボタン式電話機やスマホの電話アプリのキーパッドの右下にあるのはナンバーサインのはずですが、音声案内などでは「シャープを押してください」と言われることがあります。

 

あのアナウンスを聞いたら「違う! これはシャープではなくナンバーサインだっ!!」と前のめりに訂正してもよいのですが、機械相手にそんなことをしてもむなしいので、心の中でそっと「これはナンバーサインだよ。。。」と呟いておくのがベストかと思います。


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