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日本語

ネガティブな味覚

世の中には甘いものが好きな人もいれば、辛いものが好きな人もいます。

あるいは酸っぱいものが好きな人もいれば、苦いものが好きな人だっています。

ただ辞書を眺めてみると、このような味覚を表す日本語には必ずネガティブな意味が含まれていることがわかります。

あまい[甘い](形)

⑤ゆるかったり、するどさがなかったりして、よくない。ゆるい。

「ねじがー・切れ味がー・ガードがー」

(↔固い)

「三省堂国語辞典 第七版」

からい[辛い](形)

③よしあしの決め方が、きびしい。きつい。

「点がー」

「三省堂国語辞典 第七版」

しょっぱい(形)

③〔俗〕不景気なようすだ。けちくさい。つまらない。

「ー店・ー話・〔プロレスの〕ー試合」

「三省堂国語辞典 第七版」

にがい[苦い](形)

②二度と味わいたくない つらい感じだ。

「ー思い・ー経験」

「三省堂国語辞典 第七版」

もちろん「甘い」のようにポジティブな意味を含む言葉もありますが、全体的にはネガティブな意味の方が目立ちます。

人間とこの世界の大切な接点である味覚を表す言葉にこのような負の感情が付着する理由は何なのでしょう? 掘り下げてみると面白そうなテーマです。

とりま?

フィンランド語であれ、英語であれ、日本語であれ、わからない単語があったら辞書を引くことにしています。

しかしもちろんすべての言葉が辞書に出ている訳ではありません。

この前、職場のアルバイトの子が使っているのを聞いて「??」と思ったのが「とりま」という言葉。

こっそり辞書を調べたものの、手持ちの辞書にそれらしい言葉は出ていません。見つかったのはこれだけでした。

トリマー(名)〔trimmer= トリミングをする人〕

犬の理髪師。

「三省堂国語辞典 第七版」

改めてネットで調べてみると、「とりま」というのは「とりあえず、まあ」を意味するスラングなのだそう。

普通は知らない言葉でも文脈からなんとなく意味を想像できるものですが、この「とりま」に関しては正直全く想像が及びませんでした。「そうだったのか!」という感じです。

三国風に書いてみるとこんな感じでしょうか。

とりま

〔俗〕←とりあえず、まあ

「ー、6時集合ね」

「三省堂国語辞典風」

ネットで見つけた説明によれば、結構古くからある言い回しで、最近はむしろ下火になりつつあるとのこと。

それにしても今でこそこういう言葉をネットで調べることができますが、ネットのなかった時代にはどうしていたのだろう?と思ってしまいます。

当然辞書には出ていませんし、やはりその言葉を使った当人に聞くのが一番なのでしょう。ただ年をとってくるとなかなかそれができないんですよね。

レモンみ

先日電車に乗った際、缶チューハイ「新STRONG ZERO」の中吊り広告のこんなコピーが目にとまりました。

レモンまるごとのレモンみ!

一瞬、誤植かと思ってしまったのですが、そんなはずはなく。

あー、あの「み」のことかと気付くまでに数秒かかってしまいました。

─み[(味)](接尾)

①感じさせるもの。感じ。味わい。

「赤ー・黄色ー・真剣ー・野性ー」

②〔ある状態の〕ところ。部分。

「深ー・弱ー」

表記②は、ふつう仮名書きにする。

「三省堂国語辞典 第七版」

三国によると接尾辞「ーみ」の第一義は「感じさせるもの」。すなわち、

  • 野性味=野生を感じさせるもの
  • レモンみ=レモンを感じさせるもの

ということになります。

議論になりそうな日本語ですが、「レモンみ」という日本語には味覚に直接訴えるような独特の喚起力があります。これからますます市民権を得てくる言葉かもしれません。

大辞林の中の北欧の街

いわゆる中型の国語辞書である大辞林には地名などの固有名詞も多く収録されています。

調べてみると、フィンランドの都市名は3つ出ていました。

ヘルシンキ〖Helsinki〗

フィンランド共和国の首都。バルト海に臨む港湾都市。電子・陶器・機械・繊維などの工業が発達。木材・パルプ・紙などの輸出が盛ん。

「大辞林 第四版」

タンペレ〖Tampere〗

フィンランドの南西部にある都市。製紙・織物などの工業が発達。

「大辞林 第四版」

トゥルク〖Turku〗

フィンランド南西端、バルト海に面する港湾都市。一八一二年までフィンランドの首都。

「大辞林 第四版」

当然ながら比較的大きな街が中心。オウルやユヴァスキュラやロヴァニエミは落選です。

他の北欧諸国についても調べてみました。

 

スウェーデン

ストックホルム〖Stockholm〗

スウェーデン王国の首都。バルト海に面する港湾都市。金属・機械・化学などの工業が発達。この地でノーベル賞の授賞式が行われる。〔「士篤恒」とも当てた〕

「大辞林 第四版」

イエーテボリ〖Göteborg〗

〔エーテボリとも〕スウェーデン南西部、カテガット海峡に面する港湾都市。造船・製材工業が盛ん。ゲーテボルグ。

「大辞林 第四版」

ウプサラ〖Uppsala〗

スウェーデン、ストックホルムの北六四キロメートルに位置する学園都市。

「大辞林 第四版」

ルンド〖Lund〗

スウェーデン南部の学術都市。同国で二番目に古い、一六六八年創立のルンド大学がある。

「大辞林 第四版」

スウェーデンからは首都のストックホルムを始めとする4都市。

歴史ある大学の所在地ウプサラ、ルンドが取り上げられています。

 

デンマーク

コペンハーゲン〖Copenhagen〗

デンマーク王国の首都。シェラン島東岸、バルト海と北海とを結ぶ狭い海峡に臨む港湾都市。造船・機械などの工業が発達する。

「大辞林 第四版」

オーデンセ〖Odense〗

デンマーク、ヒュン島北部にある都市。機械・造船業が盛ん。アンデルセンの生地。

「大辞林 第四版」

デンマークからは首都のコペンハーゲンとオーデンセ。

オーデンセはアンデルセンの生地という点が選ばれたポイントなのでしょうか?

 

ノルウェー

オスロ〖Oslo〗

ノルウェー王国の首都。北海に通じるオスロ‐フィヨルドの湾奥部にある。造船・機械などの工業が発達。不凍港で、かつてのノルウェー‐バイキングの本拠地。旧名、クリスチャニア。

「大辞林 第四版」

トロンヘイム〖Trondheim〗

ノルウェーの中部、大西洋に通じるトロンヘイムフィヨルドの南岸に臨む港湾都市。漁業基地。造船・冷凍加工業などが発達。不凍港。トロンハイム。

「大辞林 第四版」

ベルゲン〖Bergen〗

ノルウェー南西部、大西洋に臨む港湾都市。ヨーロッパ有数の漁業基地。水産加工・石油精製などの工業が発達。

「大辞林 第四版」

リレハンメル〖Lillehammer〗

ノルウェー南部の都市。オスロの北に位置する保養地。

「大辞林 第四版」

ノルウェーからは首都のオスロを始めとする4都市。

リレハンメルは大都市ではないものの、オリンピック開催地ということで選ばれたのでしょう。

 

アイスランド

レイキャビク〖Reykjavík〗

アイスランド共和国の首都。アイスランド島南西部、大西洋に臨む港湾都市。水産加工業が盛ん。温泉都市としても有名。

「大辞林 第四版」

アイスランドからは首都のレイキャビクのみ。

「まあそうだよね」と言ったらアイスランドの人に怒られるでしょうか。。。

以上、国語辞書『大辞林』の中に掲載された北欧の街を取り上げてみました。

どこかの国だけがひいきされていることはなく比較的平等に選ばれている印象です。

走行中みだりに運転者に話しかけること。物品をみだりに車外へ投げること。

自宅から最寄駅へのバスに乗っていたときのこと。車内看板のこんな文言が目にとまりました。

お願い

法令により、次の行為は禁止されておりますのでご協力ください。

  1. 走行中みだりに運転者に話しかけること。
  2. 物品をみだりに車外へ投げること。

「江ノ電バス」車内看板より

ここで気になったのは「みだりに」という日本語。

みだりに話しかける、みだりにものを投げるというときの「みだりに」とはどんな意味なのでしょう?

別の言い方をすると「みだりに話しかけること」と単に「話しかけること」、

「みだりにものを投げること」と単に「投げること」の違いは何なのでしょう?

さっそく辞書を引いてみました。

☆☆みだりに[(▽妄りに)](副)

〔文〕正当な理由もなく。

「ー立ち入ることを禁ずる」

「三省堂国語辞典 第七版」

「みだりに」は「正当な理由もなく」という意味なんですね。

たしかに正当な理由もなく運転者に話しかけたり、車外へものを投げたりするのは困ります。

ただ正当な理由があって運転者に話しかけることはあるにしても、正当な理由があって車外へものを投げることは果たしてあるのでしょうか?

ないのだとすれば、さきほどの項目は「物品をみだりに車外へ投げること」ではなく単に「物品を車外へ投げること」でもよさそうなもの。

それとも自分が知らないだけで、正当な理由があって車外へものを投げてよいケースもあるのでしょうか?

爆弾を発見したというなら話はわかりますが。。。

赫赫

赤を二つ重ねれば赤赤(あかあか)。

それでは赤をちょっと横に詰めて、四つ並べたこの漢字は何と読むでしょう?

 
赫赫

??

??

正解はこちら。

かくかく【赫赫】

  1. 赤く輝く様子。熱気をさかんに発する様子。
  2. 功名などが著しい様子。「赫赫たる戦果」

「岩波国語辞典 第六版」

「赫赫たる戦果」という表現は聞いたことがあるような気がしますが、このように書くとは知りませんでした。

勢いを表す色は、青でも黄でも緑でもなく赤であるというのはまあ納得でしょうか。

赫赫という字面にただならぬインパクトを感じたので今回取り上げてみました。

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