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日本語

「哀悼」と「追悼」の違いとは?

17100201

文章を書いていると、ちょっとした言葉の使い方に迷うことがあります。

この前、ふとわからなくなってしまったのが「哀悼(あいとう)」と「追悼(ついとう)」の使い分け。

亡くなった人についての文章を書いていたときに、

  • 「哀悼の意を表する」
  • 「追悼の意を表する」

のどちらがしっくりくるだろうと考えていたのですが、考えているうちにますますわからなくなってしまったので辞書を引いてみました。

あいとう[哀悼]

人の死をかなしみなげくこと。おくやみ。

「つつしんでーの意を表します」

「三省堂国語辞典 第七版」

ついとう[追悼](名・他サ)

死んだ人の生前をしのび、おしみ悲しむこと。

「ー会・ー文」

「三省堂国語辞典 第七版」

語釈を並べてみても、両者の意味の違いはよくわかりません。

ただ「哀悼の意」という用例は出ているのに対して、「追悼の意」という用例は出ていません。

さらに何度も頭の中で反芻しているうちに、やはりここは「哀悼の意」の方がおさまりがよいような気がしてきました。

「哀」という文字の入っている「哀悼」には個人的な気持ちを伝えたいというニュアンスがあるように思います。

一方の追悼は、例えば追悼集会における追悼のように、もう少し公のものというニュアンスがあるのではないでしょうか。

ただ手元の辞書にはこのあたりの違いをすぱっと説明してくれているものはありませんでした。辞書に掲載するにはまだ曖昧な部分もあるということでしょうか。

 
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星人たち

17092501

ウルトラマンシリーズに出てくる「◯◯星人」の中で一番有名なのはおそらくバルタン星人でしょう。

他にもダダ星人・メフィラス星人など様々な◯◯星人が登場しますが、バルタン星人ほどのネームバリューはないような気がします。

この星人というのはウルトラマンでしか使われない用語なのかと思っていましたが、何と国語辞書の見出し語になっているのを発見しました。

せいじん[星人](造語)

①その星の人。

「バルタンー〔=特撮ドラマ『ウルトラマン』に出てくる宇宙人〕」

②〔俗〕それをやる人。それが好きな人。

「ブラブラー〔=手足をぶらぶらする体操の歌〕・カレーー」

「三省堂国語辞典 第七版」

ここでびっくりしたのは②のような意味で「星人」が使われていること。

ブラブラせいじんのことは全く知らなかったので、さきほど YouTube で調べてしまいました。

そういうタイトルの子ども向けの歌があるんですね。

ただブラブラせいじんを歌っている子どもたちは、ウルトラマンやバルタン星人のことは知らないんだろうなあと思ったり。

またカレーが大好きな自分にとっては「カレー星人」という表現にもじわじわくるものがあります。

日本語の造語力おそるべし、と思わされた辞書の見出し語でした。

 
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「温かい」と「暖かい」の違いとは?

17092201

先日、駅前のカフェでアイスコーヒーを飲んでいたときのこと。

来店したカップルの男性が女性に「あったかいのとつめたいの、どっちがいい?」と聞いていました。

この場合の「あったかい」は漢字で書くと「温かい」と「暖かい」のどちらになるでしょう?

正解はもちろん「温かい」。それくらい簡単!と思った人も多いかもしれません。

それでは次の場合はどうでしょう?

  • あたたかい家庭
  • あたたかい気持ち
  • ふところがあたたかい
  • あたたかい色

おそらく「うーん」と迷ってしまったものもあるのではないでしょうか。

実はこれらの表現はすべて国語辞書の「あたたかい」の項に用例として出ていたもの。

以下に紹介してみたいと思います。

あたたか・い[温かい](形)

①〔温度が〕つめたくなくて気持ちがよい。

「ー料理」

②愛情が通いあって、感じがいい。

「ー家庭」

③心がやさしく、情け深い。

「ー気持ち」

▽あったかい。

(↔冷たい)

「三省堂国語辞典 第七版」

あたたか・い[暖かい](形)

①〔気温が〕寒くなくて気持ちがよい。

「ー冬」

②「ふところがー〔=おかねをたくさん持っている〕」

▽(↔寒い)

③「ー色〔=赤・黄系統の色。暖色〕」

▽あったかい。

「三省堂国語辞典 第七版」

ということで正解は次のようになります。

  • 温かい家庭
  • 温かい気持ち
  • ふところが暖かい
  • 暖かい色

迷ったときにはさきほどの語義にもあるとおり、「冷たい」の反対が「温かい」、「寒い」の反対が「暖かい」という関係を考えるとわかりやすいのではないかと思います。

4つとも正解できた人はいるでしょうか?

 
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「さん」それとも「やま」? − 山名における「山」の読み方について(2)

17092101

きのうのエントリーでは、山名における「山」という漢字の読み方について書きました。

「さん」それとも「やま」? − 山名における「山」の読み方について

ところでそもそも日本の山名というのは、山を「さん」と読む場合と「やま」と読む場合のどちらが多いのでしょう?

きのうのエントリーを書いた後に、ふとそんなことが気になったので調べてみることにしました。調べるとはいっても、山名のリストを見ながらひたすらカウントしていくという原始的な手法です。

あまりに細かい山まで検証するのは大変なので、今回は百名山に絞ってカウントしてみました。

 

百名山のうち山名に「山」が付く山

百名山のうち山名に「山」が付く山は以下の50峰。

(トムラウシ山と御嶽山は、深田久弥『日本百名山』ではそれぞれ「トムラウシ」「御嶽」の表記になっているのでここではカウントしていません。)

  1. 大雪山
  2. 後方羊蹄山
  3. 岩木山
  4. 八甲田山
  5. 岩手山
  6. 鳥海山
  7. 月山
  8. 蔵王山
  9. 飯豊山
  10. 吾妻山
  11. 安達太良山
  12. 磐梯山
  13. 巻機山
  14. 至仏山
  15. 雨飾山
  16. 苗場山
  17. 妙高山
  18. 火打山
  19. 高妻山
  20. 男体山
  21. 奥白根山
  22. 皇海山
  23. 武尊山
  24. 赤城山
  25. 草津白根山
  26. 四阿山
  27. 浅間山
  28. 筑波山
  29. 立山
  30. 蓼科山
  31. 両神山
  32. 雲取山
  33. 金峰山
  34. 瑞牆山
  35. 丹沢山
  36. 富士山
  37. 天城山
  38. 恵那山
  39. 鳳凰山
  40. 白山
  41. 伊吹山
  42. 大台ヶ原山
  43. 大峰山
  44. 大山
  45. 剣山
  46. 石鎚山
  47. 九重山
  48. 祖母山
  49. 阿蘇山
  50. 霧島山

 

百名山のうち山名の「山」を「さん」と読む山

百名山のうち山名の「山」を「さん」と読む山は以下の33峰。

  1. 大雪山(たいせつざん)
  2. 岩木山(いわきさん)
  3. 八甲田山(はっこうださん)
  4. 岩手山(いわてさん)
  5. 鳥海山(ちょうかいさん)
  6. 月山(がっさん)
  7. 蔵王山(ざおうさん)
  8. 飯豊山(いいでさん)
  9. 吾妻山(あづまさん)
  10. 磐梯山(ばんだいさん)
  11. 至仏山(しぶつさん)
  12. 苗場山(なえばさん)
  13. 妙高山(みょうこうさん)
  14. 男体山(なんたいさん)
  15. 奥白根山(おくしらねさん)
  16. 皇海山(すかいさん)
  17. 草津白根山(くさつしらねさん)
  18. 四阿山(あずまやさん)
  19. 筑波山(つくばさん)
  20. 両神山(りょうかみさん)
  21. 金峰山(きんぷさん)
  22. 丹沢山(たんざわさん)
  23. 富士山(ふじさん)
  24. 天城山(あまぎさん)
  25. 恵那山(えなさん)
  26. 鳳凰山(ほうおうざん)
  27. 白山(はくさん)
  28. 大峰山(おおみねさん)
  29. 剣山(つるぎさん)
  30. 石鎚山(いしづちさん)
  31. 九重山(くじゅうさん)
  32. 祖母山(そぼさん)
  33. 阿蘇山(あそさん)

 

百名山のうち山名の「山」を「やま」と読む山

百名山のうち山名の「山」を「やま」と読む山は以下の16峰。

  1. 後方羊蹄山(しりべしやま)
  2. 安達太良山(あだたらやま)
  3. 巻機山(まきはたやま)
  4. 雨飾山(あまかざりやま)
  5. 火打山(ひうちやま)
  6. 高妻山(たかつまやま)
  7. 武尊山(ほたかやま)
  8. 赤城山(あかぎやま)
  9. 浅間山(あさまやま)
  10. 立山(たてやま)
  11. 蓼科山(たてしなやま)
  12. 雲取山(くもとりやま)
  13. 瑞牆山(みずがきやま)
  14. 伊吹山(いぶきやま)
  15. 大台ヶ原山(おおだいがはらやま)
  16. 霧島山(きりしまやま)

 

まとめ

ここまでの数字をまとめると、次のようになります。

  • 百名山のうち山名に「山」が付く山=50
  • 百名山のうち山名の「山」を「さん」と読む山=33
  • 百名山のうち山名の「山」を「やま」と読む山=16

*足し算が合わないのは読み方が「さん」でも「やま」でもない「大山(だいせん)」という山があるため。

カウントの結果、少なくとも百名山のレベルでは「やま」よりも「さん」と読む山の方が多いことがわかりました。

よって読み方に迷ったら、あてずっぽうでも「さん」と読んでおけば7割くらいの確率で当たるはずです。

なお漢字表記を見たときに「さん・やま」のどちらか迷ってしまいそうな山はこのあたりでしょうか。

  1. 奥白根山
  2. 武尊山
  3. 恵那山
  4. 伊吹山
  5. 大峰山

正解はこちら。

  1. 奥白根山(おくしらねさん)
  2. 武尊山(ほたかやま)
  3. 恵那山(えなさん)
  4. 伊吹山(いぶきやま)
  5. 大峰山(おおみねさん)

山に詳しい人ならすらすら答えてしまうのかもしれませんが、そうでない人にとっては紛らわしい読み問題ではないでしょうか。


「さん」それとも「やま」? − 山名における「山」の読み方について

17092001

この前、箱根の北端にある金時山という山に登った話を書きました。

山歩きのきろく(1)− くもり空の金時山[2017.09]

その金時山からの下山中、ふと頭をよぎったのが、

今歩いている山は「きんときやま」それとも「きんときさん」?

という疑問。

そんなことを考えながら歩いていたら、山を下りたところの登山口にお誂え向きの看板が出ていました。しかし、、、

17092002

お隣の明神ヶ岳は Mt. Myojingatake となっているのに、金時山は Mt. Kintoki となっているので「山」の読み方がわかりません!

仕方ないので、スマホで調べてみると、Wikipedia には「きんときやま・きんときさん」という二つの読み方が併記されていました。

ということは、金時山の場合、正式な読み方は統一されていないということなのでしょうか?

ただ登山時に撮影した写真を見直してみると、山頂の標識には「きんときやま」のルビが振られています。

17091111

実際、感覚的には「きんときやま」の方がしっくりくるのですが、もちろん感覚だけで決めてよいというものでもないでしょう。

この「さん・やま」問題はなかなかやっかいで、以前に登った奥多摩の御岳山なども人に説明をするときに「みたけさん」なのか「みたけやま」なのかわからなくなってしまうことがあります。

こちらの場合は「みたけさん」が正解。

一方では、その字面から絶対に読み方を迷わないような山名もあります。

例えば、昔登った秩父の「丸山」という山があるのですが、さすがにこれを「まるさん」と読む人はいないでしょう。

さん やま
金時山 ◯ きんときさん ◯ きんときやま
御岳山 ◯ みたけさん × みたけやま
丸山 × まるさん ◯ まるやま

 

何となく「さん」の方が大きな山、「やま」の方が小さな山というイメージがあるのですが、3000m峰の立山(たてやま)のようなケースもあるので一概には言えません。

このあたり何か法則のようなものはあるのでしょうか?


いっかげつ

17091501

みなさんは漢字で「いっかげつ」ってどのように書きますか?

  • 一か月
  • 一カ月
  • 一ヵ月
  • 一ヶ月
  • 一ケ月
  • 一箇月
  • 一個月

個人的に好みなのは「一か月」。ただ世の中では「一ヶ月」が多数派なのかなという気もします。

仕事で時折、他の人が書いた文章を校正することがあるのですが、そのときに気になってしまうのがこのような小さな表記の揺れ。

誰かが「一ヶ月」と書いているのを見ると、つい「一か月」に直したくなってしまいます。

しかしこれは単なる好みの問題だから直す必要はないだろうと思い返して「一ヶ月」のままにしておくことも。

それにしても一つの単語に対して、こんなにたくさんの候補があるのはなぜなのでしょう?

そして実際に一番人気があるのはどの「いっかげつ」なのか。投票をしたらどれが一位になるのか気になります。


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