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日本語

pachinko

18051401

Macmillan Dictionary Blog の「Word of the Day」というコーナーにこんな単語が登場していました。

pachinko

Definition

a game that is popular in Japan, in which you try to win money or prizes by getting balls into particular places in a special machine

What is pachinko? | Macmillan Dictionary Blog

英語圏の人にとっては、ちょっとエキゾチックな響きのある単語なのかもしれません。

それはさておき、今回の記事で気になったのは語源に関する説明の部分。

Origin and usage

The word pachinko is a Japanese word that comes from ‘pachin’, derived from the sound the game machine makes, and the diminutive suffix ‘ko’ meaning ‘little, small’. Pachinko dates back to 1953.

What is pachinko? | Macmillan Dictionary Blog

ここでは「パチンコ」という語の由来を、

  • パチン=擬音語
  • コ=小さいという意味の接辞

と説明しています。

「パチン」の方はわかるのですが、「コ」の説明が腑に落ちなかったので、国語辞書を調べてみました。

パチンコの「コ」は下記の何番に当たるのでしょう?

〘接尾〙

一 (「こと」の変化したもの) 名詞または動詞の連用形などに付いて、…のこと、…することの意を表わす。上が促音化することもある。「あいこ」 「ほんこ」 「馴れっこ」 「構いっこ」など。また、「…(っ)こなし」 「…(っ)こない」の形で、…しないことを互いに確認する、…するわけがない、…するはずがない、などの意を表わす。…

二 動詞の連用形や名詞などに付いて、その動作を二人以上ですることを表わす。上の音が促音化することが多い。

①二人以上で、同じ動作をお互いにすること。「取りかえっこ」 「かわりばんこ」など。

②二人以上で、同じ動作を同時に、競争して行なうこと。くらべ。くら。「当てっこ」 「駆けっこ」 「にらめっこ」など。

三 特に擬声語、擬態語などの副詞などに付いて、そのような状態であることを示す。「ぺちゃんこ」 「どんぶりこ」 「ごっつんこ」など。

四 名詞などに付いて、小さなものの意を表わしたり、親愛の情を示したりする。「べこっこ」 「にゃんこ」など。…

五 名詞に付いて、幼児語または俗語として用いる。「はじっこ」 「すみっこ」など。

「精選版 日本国語大辞典」

冒頭に紹介した Macmillan Dictionary Blog の記事では、パチンコの「コ」は小さいの意味、すなわち上記の分類では四に当たるものとして説明されています。

しかしこうして接尾辞「こ」の全体像を眺めてみると、おそらくは三に分類する方が妥当ではないでしょうか?

それにしてもこれまで「ぺちゃんこ」と「パチンコ」を同じ構造の語だなどと考えたことはありませんでしたし、「こ」という接尾辞が日本語において大切な働きをしているということがよくわかりました。

パチンコがなくなっても特に困りはしませんが、「こ」がなくなったら日本語にとっては一大事ですね。

 
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しりつ? いちりつ?

18051301

日本語には数多くの同音異義語があります。

例えば「はし(端)、はし(箸)、はし(橋)」など。

その大半を日本語のネイティブである私たちは苦もなく使い分けている訳ですが、時には意味をはっきりさせるために読み方そのものを変えてしまうことも。

しりつ[市立](名)

市が作り、維持する〈こと/もの〉。〔「私立」と区別して「いちりつ」とも言う〕

「ー図書館」

「三省堂国語辞典 第七版」

しりつ[私立](名)

民間の人が作り、維持する〈こと/もの〉。〔「市立」と区別して「わたくしりつ」とも言う〕

「ー大学・ー学校」

(↔公立)

「三省堂国語辞典 第七版」

三国では上記のように語釈中で「いちりつ、わたくしりつ」の読み方に触れるだけではなく、これらの読みを見出し語としても立項しています。

いちりつ[市立](名)

市立。〔「私立」とまぎれないように言う〕

「ー高校」

「三省堂国語辞典 第七版」

わたくしりつ[私立](名)

私立を、同じ発音の「市立」と区別するための呼び方。〔市立は「いちりつ」と呼ぶことがある〕

「ーの学校」

「三省堂国語辞典 第七版」

そういえば以前、日本語を外国語として学んでいる人が日本語についての質問をするウェブサイトで、

「市立」の読み方は「いちりつ」でよいのですか?

という質問を見たことがあります。

さて、自分ならこの質問にどう答えるでしょう?

前提として、固有名詞に使われている場合は間違いなく「しりつ」でよいはずです。

ただわざわざこのようなツイートをしているということは、「いちりつ」と読む人がそれだけ多いということ。

そして日常的なコミュニケーションにおいては、「正式な読み方」以外の読み方も考慮する必要があります。よって、

  • 正しくは「しりつ」と読む。
  • しかし同音の「私立」と混同しないように「いちりつ」と読むこともある。

という説明で納得してもらえるものでしょうか?

英語にも right, write のような同音異義語はありますが、発音が変わるということはないので、感覚的に理解してもらうのはなかなか大変かもしれません。

 
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カラフルな雨模様

18050801

昨日のエントリーで「五月雨」というのは五月の雨ではなく梅雨どきの雨のことであるという話を書きました。

五月雨(さみだれ)

では、日本語には五月の雨を意味する言葉はないのだろうか?と思い、『雨のことば辞典』をめくっていたら、次の言葉を見つけました。

緑雨 りょくう

新緑をぬらして降る雨。五月の雨。風に吹かれて雨後の若葉がひるがえり、雨滴がきらめく。「緑雨」の緑はもちろん木々の葉の色で、「若葉雨」「翠雨」「青雨」などともいう。ほかに色のついた雨に「紅雨」「白雨」「黒雨」などがある。

「雨のことば辞典」P.227

これは今の時期にぴったりの言葉。

こんな言葉を見つけると、雨も悪くないなと思えてくるから不思議なものです。

また文中で触れられている「紅雨」「白雨」「黒雨」という色付きの雨についても調べてみました。

紅雨 こうう

紅の色をした雨。花に降り注ぐ春の雨。紅い花が散るさまを雨にたとえるときにもいう。雨には色がないが、植物の花粉や砂塵などを含んで降るとき、色がついていることがある。中国の紅雨の記録に「唐の天宝十三年、宮中に紅雨下る。色桃花のごとし」(『致虚閣雑爼』)とある。

「雨のことば辞典」P.99-100

白雨 はくう

夕立。明るい空から降る、にわか雨。雹のこともいう。雨脚が太く、日光を浴びたり、雨粒が空中で分裂したり地面に強く当たるときに上がるしぶきが白く見えるのであろう。「しらさめ」とも読む。

「雨のことば辞典」P.178-179

黒雨 こくう

まっ黒な雨雲から降ってくる雨。空が黒くなってしまうような土砂降りの雨や豪雨。一天にわかにかき曇り、ということばどおりの雨。

「雨のことば辞典」P.105

これらの雨は必ずしも雨の色を指しているわけではありません。

ただ紅雨の説明文には「雨には色がないが、植物の花粉や砂塵などを含んで降るとき、色がついていることがある」とあります。

日本の雨にもそのような色が付くことはあるのでしょうか?

真偽のほどはさておき、降り注ぐ雨の中に色彩を見ようというその発想力はすごいと思います。

今日の雨は何色だろう?と思えば、雨の日の楽しみが一つ増えるのかもしれません。

 

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五月雨(さみだれ)

18050701

ゴールデンウィーク明けの今日は午後から雨模様。

「五月の雨だから五月雨かな?」と思って辞書を引いてみると、こんな説明が出ていました。

さみだれ[五月雨](名)

①つゆどきに降る雨。

「三省堂国語辞典 第七版」

さみだれ 【{五月}《雨】

〔陰暦の五月ごろに降る雨の意〕(何日も降り続く)梅雨(バイウ)の雨。〔古くは、梅雨の季節も指した〕

「新明解国語辞典 第七版」

五月雨というのは「つゆどきに降る雨」のことなんですね。

新明解の説明にもあるとおり、五月雨の「五月」というのは陰暦の五月(今の六月頃)のこと。

よって今日の雨を五月雨と呼ぶのは時期尚早のようです。

ただ今日のニュースで奄美大島が早くも梅雨入りと言っていましたし、いつのまにか梅雨の足音が聞こえてきたような気もします。

冬が終わり、花粉のシーズンが終わり、春の過ごしやすい季節も残りわずかだと思うと何だか寂しいですね。

 
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ぐう、ちょき、ぱあ

18050201

実家に帰省中。書棚にあった岩波国語辞典をぱらぱらと眺めていました。

その際、目に留まったのがこちらの見出し語。

ちょき

じゃんけんの手の、はさみ。

▷はさみで物を切る音から。

「岩波国語辞典 第六版」

なるほど。ちょきというのははさみで物を切る音から来ているんですね。

当たり前といえば当たり前。ただあまりに当たり前すぎて、逆にそれを意識したことがなかったような気もします。

せっかくなので、他の二つも調べてみました。

ぐう

じゃんけんで、五本の指を閉じた形。いし。

▷こぶしをぐうっと突き出す意からか。

「岩波国語辞典 第六版」

さきほどのちょきと異なり、▷印の説明は「〜からか」と言い切りを回避する形になっています。

こちらはやや自信がないのでしょうか?

想像するに、ぐうの場合は「こぶしをぐうっと握る意からか」という説明もありえそうですよね。

ぱあ

じゃんけんで、五本の指を全部開くこと。かみ。

「岩波国語辞典 第六版」

なぜかこれだけ▷印の説明が出ていません。

単に書き忘れたのか、裏付けとなる情報がないということなのか。

ぐうと同じトーンで勝手に付け加えるなら「こぶしをぱあっと開く意からか」というのはどうでしょう。

真偽のほどはさておき、ぐう・ちょき・ぱあの足並みが揃っていないことが気になりました。


「毎年」と「例年」の違いとは?

18050101

先日、yearly という英単語を日本語に訳す際、「毎年」にするか「例年」にするかで迷ったことがありました。

yearly

ADJECTIVE & ADVERB

Happening or produced once a year or every year.

Oxford Dictionaries

このときは何となく例年の方がしっくりくるような気がして、例年を選びました。

その後、毎年と例年の違いは何だろう?としばらく考えてみたのですが、これがなかなか難しい。

いつものように辞書を引いてみると、次のように出ていました。

まいとし[毎年](名)

一年ごと。としごと。まいねん。

「三省堂国語辞典 第七版」

れいねん[例年](名)

いつものとし。毎年。

「ーになく寒い・ーどおり」

「三省堂国語辞典 第七版」

「例年」の語釈中に「毎年」とあることからもわかるとおり、文脈によっては両者は交換可能な言葉なのだと思います。

しかし用例にある「例年になく寒い、例年どおり」を「毎年になく寒い、毎年どおり」と言い換えることはできません。

おそらくそれぞれの言葉の中に、

  • 例年=繰り返し
  • 毎年=積み重ね

というニュアンスがあるのかなと思います。

言葉としてはささやかな違いかもしれませんが、これは流れ行く時間をどのように捉えるかという人生観を反映していると言ったら言い過ぎでしょうか。

例えば、次のような例文。

1)私は毎年、富士山に登っています。
2)私は例年、富士山に登っています。

両者を頭の中で反芻してみると、1は頑張る人(自力本願)、2は委ねる人(他力本願)というニュアンスを読み取ることもできるのではないでしょうか。

これは言葉遊びのようなものですが、使う言葉一つにその人の価値観が現れるということはたしかにあるのだと思います。

 
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