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日本語

藍色と洋紅色

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有島武郎の童話「一房の葡萄」の主人公は絵を描くのが好きな小学生。

学校のある横浜の港の風景を描こうとするものの、手持ちの絵具ではどうしても表現できない色があることに気が付きます。

けれどもあの透きとおるような海の藍色と、白い帆前船などの水際近くに塗ってある洋紅色とは、僕の持っている絵具ではどうしてもうまく出せませんでした。いくら描いても描いても本当の景色で見るような色には描けませんでした。

物語の鍵になっている藍色と洋紅色の絵具。藍色はわかるのですが、洋紅色というのがいったいどんな色なのか想像できません。

いわゆる普通の紅色と何が違うのでしょう?

国語辞書には次のように出ています。

ようこう【洋紅】

食品・化粧品などの染色や、絵の具に使う紅色の色素。⇒カーマイン レッド

「新明解国語辞典 第七版」

カーマインという英名が出てきたので、英英辞書も調べてみました。

carmine

a dark red colour

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

dark red というのはワインのような色ということでしょうか?

どうもピンと来ないので、色検索のサイトで調べてみると、、、

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なるほど、洋紅色(カーマイン)というのはこんな感じの色だったんですね。

たしかに赤ともピンクとも朱色とも違う、独特の風味を持った色合い。

一房の葡萄の「僕」がこの色に強く惹かれたのも、さもありなんという感じでしょうか。

 
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一房の葡萄
一房の葡萄
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(2012-09-27)

コロッケは2枚でよろしいですか?

近所のイトーヨーカドーで、コロッケを2つ買ったときのこと。

レジで会計をしているときに、店員さんが一言。

「コロッケは2枚でよろしいですか?」

この一言を聞いて、ふつふつと沸き上がってきた疑問が二つ。

一つ目の疑問は、そこにあるコロッケは明らかに2つなのに「2枚でよろしいですか?」という質問は何を意味しているのか?ということ。

「実は1つ買うつもりだったのに、2つ持ってきてしまった!」とか「実は3つ買うつもりだったのに、2つしか持ってこなかった!」という人がいるのでしょうか?

何を確認しようとしているのかが、いまいちよくわからないのです。

そして二つ目の疑問は、そもそもコロッケは1枚、2枚と数えるのか?ということ。

自分の感覚では、コロッケは1個、2個だと思っていたので、コロッケ2枚という表現には何となく違和感がありました。

しかし改めて考えてみると、これがアジフライやトンカツならば1枚、2枚の方がしっくりきます。平べったいものが「枚」になるのなら、コロッケを枚と数えても特に問題はないように思えてきました。

ただここで問題になるのは、そのとき買ったコロッケは普通の野菜コロッケと俵型のカニクリームコロッケであるということ。俵型のコロッケはさすがに1枚、2枚とは言いづらい。。。

ということは、冒頭の店員さんの質問、

「コロッケは2枚でよろしいですか?」

に対しては、

「はい。野菜コロッケ1枚、カニクリームコロッケ1個でお願いします。」

と答えるのが、もっともスマートな対応ということになるでしょう。

普通に受け流されてしまうと思いますが。。。


「はぐ」と「むく」の違いとは?

今日は「はぐ」と「むく」の違いについて考えてみたいと思います。

はぐ【剝ぐ】

  1. 皮をはがす。
  2. 身につけているものや表面にあるものをとりさる。
  3. とりあげる。うばう。

「角川必携国語辞典」

むく【剝く】

外側をおおっているものをはがしとる。

「角川必携国語辞典」

「はぐ」も「むく」も漢字で書くと同じ「剝」という字を使うんですね。

この語義を見る限り、漢字だけでなく意味も重なっているように思います。

ただし次のような言い方には、違和感を感じる人が多いでしょう。

りんごの皮をはぐ。
動物の皮をむく。

違和感を感じるということは、やはり「はぐ」と「むく」には何らかの違いがあるということ。

さきほどの『角川必携国語辞典』には次のような使い分けがのっていました。

はぐ」は、「取る皮」を利用するための行為。「うさぎの皮をはぐ」。「むく」は、おおっているものをとり除いて残るなかみに目的がある。「みかんの皮をむく」。

「角川必携国語辞典」

なるほど! はぐは皮の方、むくは中身の方が大切だということなんですね。これは納得。

英語で表現すればどちらも peel になってしまうので、これも日本語の細やかさの一つなのでしょうか。

 
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あくせく

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11月に入りました。今月は仕事や遊びの予定が沢山入っているので、忙しい月になりそうです。

ただそれでも、できるだけあくせくしないように一日一日を丁寧に過ごしたいもの。

そんな「あくせく」を辞書で引いてみると、次のように出ていました。

あくせく【齷齪・偓促】

〔「あくさく」の変化。もと、気が小さくて細かい事まで自分でやらなければ気が済まない形容〕何かに追われてでもいるかのように、精神的なゆとりも無く、働き続ける様子。〔多く、軽い批判や自嘲(ジチョウ)を伴う文脈で用いられる〕「ー(と)働く」

「新明解国語辞典 第七版」

意味はさておき、気になったのは漢字の部分。 拡大してみると、、、

齷齪

「齒」は「歯」の旧字体。なぜ「あくせく」に齒が使われているのでしょう?

語源由来辞典で調べてみると、漢語としての齷齪はもともと「歯と歯の間が狭い」という意味で、そこから「心が狭い」「気ぜわしい」という意味が生まれたのだそう。

これを見て、まず「歯と歯の間が狭い」などという意味の表現があることにびっくり。狭いと何か不都合があるのでしょうか?

そしてもう一つの疑問は、なぜ「歯と歯の間が狭い=心が狭い」という連想が生まれたのかということ。

実際に調べてみたら相関がありました!という調査結果があったらおもしろいのですが。。。どうでしょう?

 
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へつぽつ

photo credit: Pai Shih Sailing on the Golden Lake via photopin (license)

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昔から乗り物酔いをしやすい体質なので、船に乗るときはいつもひやひや。

日本語には、あの左右に揺れるいやーな感じを表した次のような表現があるようです。

へつぽつ【丿乀】

船などが左右に揺れるさま。

大辞林 第三版

二文字合わせて漢数字の「八」のようにも見える「丿乀」はれっきとした漢字。

せっかくなので拡大して見てみましょう。

丿乀

よーく見ると「丿」と「乀」のバランスが微妙にずれているのがおもしろいところ。

「丿」の方が少しだけ急な角度になっています。また、

これはカタカナの「ノ」なのでは?

と言う人のために、カタカナの「ノ」と漢字の「丿」を比較してみましょう。

ノ丿

左がカタカナの「ノ」、右が漢字の「丿」です。

「紛らわしい!」と言いたい気持ちはわかりますが、考えてみるとカタカナに似た漢字というのは他にもたくさんあります。

例えば、工(こう)、力(ちから)、夕(ゆう)、卜(ぼく)、 二(に)、口(くち)などなど。

ですから、カタカナの「ノ」に似ている漢字があるからと言って、特に目くじらをたてる必要はないのです、たぶん。


ホーホーお兄さんに会った話

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近所のモスバーガーへ行ったときのこと。

注文を受けてくれたのは「研修中」の名札をした若いお兄さん。この人がホントにすごかった。

「ご注文の方は」
「お飲物の方は」
「ミルクとお砂糖の方は」
「お会計の方が」
「お釣りの方が」

このようにほぼ全てのフレーズに「方」が付いているのです。

もちろん過去にもこういう表現に接したことはありますが、ここまでのレベルは初めて。

なぜこれほどまでに「方」を使わなくてはならないのか? この「方」の正体とは何なのか? ということが気になったので、改めて国語辞書で「方」を調べてみました。

ほう【方】

  1. 方角。方向。「南のー/右のー/下ー・後ー・四ー」
  2. 大体その方向に当たる所。〔直接指すのを避けた言い方に用いる〕「中野のーに住む/日銀のーに勤めている/ー面・遠ー(ポウ)・先ー(ポウ)」
  3. 物を幾つかに分け(て考え)た場合に、条件に合うものとして選ばれた一つ。「もう一つのーが大きい/先に着いたーが勝ちだ/好きなーを取れ/食べるー〔=ことに関して〕では負けない」
  4. 大小・高低・優劣など相対する観点から物事をとらえたとき、条件に合うどちらかの部類に属すること。「どちらかと言えば好きなーだ/このクラスでは背が高いーだ/あの学生は、よく勉強しているーだ」
  5. 〔「・・・ーがいい」の形で〕相手に、そうするよう勧める(しないよう忠告する)意を表わす。「君もこの本を読んでおく(おいた)ーがいい/あまり夜ふかしはしないーがいい」

「新明解国語辞典 第七版」

コンビニやファストフードのお店でよく聞く「方」は、2番の語義に近いものだと推察します。

それにしても「ご注文」や「お飲物」や「ミルクとお砂糖」に対して直接の言及を避けなければならない理由とは何でしょう?

調べてみると、これは一種の丁寧表現なのだという説もあるようです。

ただそれ以上に、あらゆるものに「方」というベールをかけることによって話し手自身が安心感を得ているということはないでしょうか?

いずれにしても簡単には黙殺できない、感情を揺さぶる表現の一つであることはたしかです。

 
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