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日本語

インクとケーキの違いとは?

先日このブログの文章を書いているとき、コンテクストという単語を使おうとして、あれ「コンテキスト」だったかな?それとも「コンテクスト」だったかな?と表記に迷ったことがありました。

些末なことではありますが、どうもすっきりしません。そのときは、とりあえず「コンテクスト」としておきました。

その後『たのしい日本語学入門』という本をパラパラと読んでいたら、偶然この「キ・ク」のテーマが出ており、なるほど!と思ったので紹介してみたいと思います。

漢語の発音が音読みでも中国音からずれ、日本語にあてた訓読みまで誕生したように、外来語も日本語に合わせたさまざまな変形が起こり、多かれ少なかれ原語から離れていく。

(中略)

母音の補い方が時代によって違う場合もある。inkは古くは「インキ」と書いていたのを、それではあまりに陰気なせいでもあるまいが、今は「インク」と書く。一般に「キ」が「ク」に変わる傾向があるが、「キリスト・ケーキ」はキのままだ。「テキスト・テクスト」のようにほぼ同じ意味で共存している例もある。

P.156

英語の発音[k]をカナ書きにする際、一昔前は「キ」を当てることが多かったものの、今は「ク」を当てることが多くなったということなのですね。これは納得。

ただし「インキ」は古めかしく感じますが、「ケーキ」や「ステーキ」は古く感じませんし、「ケーク」や「ステーク」と言うこともありません。この違いはなぜ生まれるのでしょう?

また「テキスト・テクスト」はたしかに共存していますが、なんとなくニュアンスが異なるような気がします。

テキストというとまずは教科書(textbook)や文字データを連想しますが、テクストというとテクスト論など文芸批評のイメージが強くなるのは自分だけでしょうか。

そういう意味では共存しつつ、異なる意味が生まれつつあるという珍しい例なのかもしれません。

 

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UNESCO Atlas of the World’s Languages in Danger − 日本国内の危機言語とは?

一昨日のエントリーで、「日本語を公用語とする国」の話題を取り上げました。

[参考]日本語を公用語とする国はいくつある? | Fragments

公用語というのは、実はかなり曖昧な概念でもあります。Wikipedia の記述を見てみましょう。

公用語(こうようご、英: Official language)とは、国、州、国際的集団など、ある集団・共同体内の公の場において用いることが定められている言語を指す。その集団が有する公的機関には義務が課され、公的情報を発信する際等には公用語を用いなければならない。

(中略)

一言語集団が大多数を占める国家や圧倒的に強い力を持っている国家の場合、公用語を法律で定めていない場合もある。(傍線筆者)

日本の公用語が法律で定められていないというのは有名な話です。もちろん法律で定める必要がないくらい、日本における日本語の地位は強力ですし、それが良い悪いという話ではありません。

ところで、公用語かどうかはさておき、現在の日本ではいったい何種類の言葉が話されているのでしょう?

もちろんインドネシアの人がいればインドネシア語を話すでしょうし、ベトナムの人がいればベトナム語を話すでしょうから、ここでは「主に日本国民によって話されている言語」という定義にします。

おそらくそれらの言語が少数言語であろうということは容易に想像できますので、UNESCO Atlas of the World’s Languages in Danger(消滅の危機にある世界の言語地図)のウェブサイトで確認してみましょう。

UNESCO Atlas of the World’s Languages in danger
UNESCO Atlas of the World’s Languages in Danger …

このサイトには現在2,473の言語が登録されています。

国別に言語を見ることもできるので、日本を選択してみると、日本国内では8つの言語が消滅の危機にあるとのこと。

さて、この8つの言語とは何でしょうか?

??

正解は下記のとおり。

  • Ainu (Hokkaido)(北海道アイヌ語)
  • Amami(奄美語)
  • Hachijō(八丈語)
  • Kunigami(国頭語)
  • Miyako(宮古語)
  • Okinawan(沖縄語)
  • Yaeyama(八重山語)
  • Yonaguni(与那国語)

アイヌ語と八丈語以外は全て沖縄の言葉ですね。これらの琉球諸語は、学説によっては「言語」ではなく「方言」に分類されることもあるようですが、ここで詳細に踏み込むのはやめておきましょう。

しかし個人的な話ですが、昔、旅行で八重山列島の小浜島に行ったとき、漁師のおじいさんと話をしたものの、全く通じなかったということがありました。あれが八重山語なのかどうかはわかりませんが、全く通じないレベルなのであれば、方言ではなく言語と認めてもよいような気がします。(全く学問的根拠のない発言ですが。。。)

いずれにしても、これらの言葉がもし遠くない将来に消滅してしまうのだとしたら、大変に寂しい話です。


日本語を公用語とする国はいくつある?

photo credit: CasaDeQueso via photopin cc

旅行の口コミサイト、トリップアドバイザーが「世界で最も交わされている挨拶は?」というインフォグラフィックスを公開しています。

世界で最も交わされている挨拶は? トリップアドバイザーのインフォグラフィックスで世界の旅が見える

この統計によると母語人口が多い言語のランキングは、下記のとおり。

中国語 885,000,000人
英語 400,000,000人
スペイン語 332,000,000人
ヒンディー語 236,000,000人
アラビア語 200,000,000人
ポルトガル語 175,000,000人
ロシア語 170,000,000人
ベンガル語 168,000,000人
日本語 125,000,000人
ドイツ語 100,000,000人

 
日本語は第9位ですので、少なくとも「母語人口」という単位では、かなりメジャーな言語と言えるでしょう。何と言ってもドイツ語やフランス語よりも多いのです(フランス語は第16位)。

にもかかわらず、日本語が国際語になり得ないのは、やはり日本という単一の国でしか使われていないという要因が大きいのでしょう。日本語より母語人口が多いヒンディー語やベンガル語も同様です。

上記のインフォグラフィックスでは、母語人口の他に「その言語を公用語としている国の数」も扱っており、それによると英語は60の国、フランス語は39の国で公用語となっています。

一方、日本語の欄を見てみると2つの国で公用語となっているとのこと。

2つ?

日本以外で、日本語を公用語としている国がある??

全く知らなかったので調べてみたところ、パラオ共和国のアンガウル州というところで日本語を公用語として定めているのだそうです。

在パラオ日本国大使館のサイトに記載があったので、おそらく間違いのない情報だと思います。

在パラオ日本国大使館

パラオは第二次世界大戦前に日本の委任統治領だったことがあり、それが公用語採択の由来なのだとか。

しかし Wikipedia によれば、アンガウル州には日本語を日常会話に用いる住民は存在しないということなので、そこは少し残念。

それでも何だか夢のある話だと思ったので、ここにシェアしておきます。


白黒 vs 黒白

photo credit: JF Marrero via photopin cc

フィンランド語で「白黒」は mustavalkoinen と言うそうです。

musta は「黒」、valkoinen は「白」ですので、日本語とは逆の順番になっています。

英語でも、black and white と言いますので、世界的には「黒⇒白」の順番が主流なのでしょうか?

そんなことが何だか気になったので、Google Translate を使って少し調べてみました。

順番
フランス語 noir et blanc 黒⇒白
ラテン語 nigrum et album 黒⇒白
ハンガリー語 Fekete-fehér 黒⇒白
マレー語 hitam dan putih 黒⇒白
韓国語 흑백 黒⇒白
中国語(簡体) 黑与白 黒⇒白

 
みごとなまでに全て「黒⇒白」の順番でした。もちろん上の表ではほんの6例を示しているにすぎないので、もっとよく探せばどこかに日本語の仲間がいるのかもしれませんが。。。

それにしても、ここまで偏りがあるということは、何か「黒白」でなければならない理由があるということなのでしょうか。

「黒白」と言えば、昔見たエミール・クストリッツア監督のコメディ映画は『黒猫・白猫』というタイトルでした。原題は『Black Cat, White Cat』なので、こちらも黒白の順番です。

いやまて、そういえば「白と黒のナイフ」というアメリカ映画があったなと思い、今調べてみたところ原題は全然関係ない「Jagged Edge」でした。「白⇒黒」の順番は邦題のみということなのですね。

そんなにも「黒白」にこだわる理由とはいったい何なのでしょう?? 気になるところです。


文法上の「複数形」の必要性について

先日のフィンランド語クラスにて、フィンランド人の先生が日本語にいわゆる「複数形」がないことを話題にしていました。

なかなか面白い話だったので、以下に記しておきます。

例えば、以下の文をご覧ください。

机の上に本が置いてあります。

英語やフィンランド語では、置いてある本が一冊なのか、二冊以上なのかは、名詞の形を見れば判断することができます。しかし日本語の場合、文の中にそのような情報はありません。

単数 複数
英語 book books
フィンランド語 kirja kirjat
日本語

 
複数形を持つ言語のネイティブスピーカーからすると、このとき日本人のアタマの中には何冊の本が浮かんでいるのだろう?と疑問に思ってしまうそうなのです。

さて??

私の場合は、「机の上に本が置いてあります」と言われたら、単純に一冊の本をイメージしているような気がします。実際の私の机には本が山積みになっているのですが、なぜかそれを思い浮かべることはありません。

それでは、次の文ではどうでしょう。

庭に花が咲いています。

ここでたった一輪の花を思い浮かべる人はおそらく少ないでしょう。庭の大きさや花の種類については個人差があっても、ある程度多くの花が咲いている光景が浮かぶはずです。

ということは、結局、単数か複数かは文脈次第ということなのかもしれません。実際、英語やフィンランド語の複数形でも、それが2つなのか、3つなのか、4つなのかは数詞が付いていない限りわかりません。

よって英語やフィンランド語のネイティブであっても、「庭に花が咲いています」と言われて、思い浮かべる花の数は千差万別だと思います。だとすれば、なぜ「1」と「2以上」だけ、文法上明確に区別する必要があるのでしょう?

複数形というものを持たない日本語を母語とする立場から見ると、むしろそちらの方を疑問に思ってしまいます。

おそらく、そのことに関する歴史的な経緯や説明はあるのでしょうが、解らしい解を見つけることができなかったので、今回は疑問を疑問のままに記しておくことにします。


「複合語」と「分かち書き」の比較について

photo credit: Corey Templeton via photopin cc

フィンランド語では2つ以上の単語を組み合わせて長い単語をつくることがあり、これを「複合語」と呼んでいます。例えば次の例を見てみましょう。

puisto(公園)
katu(通り)
puisto + katu ⇒ puistokatu(公園通り)

こんなとき、puisto katu と分けて書いてもよさそうに思いますが、フィンランド語では puistokatu とつなげて書きます。

数字をアルファベットで書くときにも、どんどんつなげていきます。

seitsemän(7)
kymmenen(10)
seitsemän + kymmenen + seitsemän ⇒ seitsemänkymmentäseitsemän(77)

英語であれば seventy seven と分けて書くため、ぱっと見たときに構成要素がわかりやすいのですが、フィンランド語ではどこに切れ目があるのか見極めるのが大変です。

これは外国語としてフィンランド語を学ぶ人にとっては、難しい仕組みだと思っていたのですが、よく考えてみると日本語では複合語だけでなく文全体をつなげて書くんですよね。(もちろん読点は入りますが。)

上記の「公園通り」にしても、外国語として日本語を学んでいる人から見れば「公園通り」で一語なのか、それとも複合語なのか、複合語だとしたら「公+園通り」「公園+通り」「公園通+り」のどこで切れるのか、語彙の知識をもとに判断しなければなりません。

一方 それ を 避ける ため 文 を 分けて 書け ば この ように なり ます。

これは読みにくい!と思ってしまうのだから、ずいぶんわがままなものです。

日本語でも、小学1年生の教科書などでは、上記のようないわゆる「分かち書き」がされていますが、すぐにつなげて書くようになります。

複合語レベルでも区切りがわからなくなることがあるのに、日本語を外国語として学んでいる人はいったいどうやって文から単語を取り出しているのでしょうか?

これは全く想像ができません。「漢字」と「かな」の配列が一つのヒントになるのでしょうが、漢字はそもそも初心者には読みこなせないという問題もあります。

とはいえ、こんなふうにすべてかなでかいてあるぶんしょうをよもうとしたら、くぎりがわかりにくくなるので、それはそれでたいへんなろうりょくになってしまいます。

このあたりのことを考えると、外国語として日本語を学ぶというのは本当に大変なことではないでしょうか。


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